1955年、あの阪神タイガースの監督に就任した
一人の人物がいました。
岸一郎という当時としては老人の域に入る年齢
は60歳過ぎです。
年齢もさることながら驚くのはその経歴です。
なんとプロ野球の経験が無い、アマチュア出身
です。ホントか?
今では、いや当時でも考えられない人事です。
何でも当時のオーナーに「チームの改善案」の
手紙を送ったのが目に留まり、オーナーの「鶴
の一声」で決まったとか。そんなアホな。
シーズンが始まると案の定、選手との軋轢が生
じ、ベテラン選手などはマスコミを使って追い
落とそうとします。
そうです。たびたび世の中を賑わす阪神の「お
家騒動」は、これがルーツと言っていいのです。
フロントの強引さ、選手のマスコミを使うした
たかさ、それを評論家となって煽るファン達。
現在の岡田阪神は勝っているから周りはおとな
しいですが、負けが込むと始まるでしょう。
お得意の「お家騒動」が。
阪神ファンでなくてもプロ野球を愛する人なら
ば、きっと「ああそうだよね。阪神って」と
納得できる一冊です。
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