あらゆる業界を題材に謎解き小説に仕上げる
真保氏の最新作は、音楽業界です。
レコード会社の一社員が発掘した新人バンド
をサポートし、その才能に見合うだけの予算
をかけて売り込みを仕掛けます。
その過程を小説にするために調べるだけでも
大変かと思いますが、その中にミステリーの
要素も組み入れるのです。
その新人バンドは実名を明かさず覆面バンド
として活動をしたいと申し出てきます。その
理由には大きな秘密がありました。
物語はその秘密を中心に展開していきますが、
されに二重三重の仕掛けが終盤に用意されて
います。
すごいぞ真保裕一。
まだ読んでいない著作が多くあるので、それ
らも全て読んでみたいと思わせる一冊です。
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