・「硫黄島上陸」酒井聡平 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

これは一級のノンフィクションです。

 

クリントイーストウッドの映画で「玉砕の島」

として広く知られる硫黄島(ちなみにイオウジ

マではなく、イオウトウです)

 

約2万人の兵士が犠牲になったと言われていま

すが、実はそれらの遺骨は現在でも半分が見つ

かっていません。

 

そもそも民間人の上陸は禁じられていて、遺骨

の探索も多くて年に4回程度です。非常に少な

いのです。

 

なぜか。

 

戦後、硫黄島が辿った歴史を掘り起こすことで

その理由が見えてきます。

 

遺骨の探索に関わる人は主に、硫黄島に散った

兵士等の遺児です。

 

しかし当然彼らも高齢です。残された遺族がど

んな思いで遺骨を探すのかが、痛切に伝わって

きます。

 

本文中に出てくる「戦争は終わっても戦禍は残

る」という言葉を理解できる一冊です。

 

 

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