日本経済の長引く低迷から、
これからのビジネスパーソンとしてのあり方は
過去のそれと決別すべきかもしれない。
これまでは、所属する企業において最大成果を出すために
どんな能力やキャリアを身に付けるべきかという観点であったが、
これからのあり方は、もう少し別のものになるかもしれない。
企業全体としての成果とは、最大の業績、つまり収益を出すことであろう。
しかし、経済は低迷。市場価格は低価格化ということになれば、
企業の売上は下降する。
収益とは、簡単に言うと売上-コストである。
つまり、売上が上がらないのであれば、
コストを下げるしか収益を上げる方法はないということになる。
当然、人件費(コスト)も上昇は期待できない。
ビジネスパーソンとして成果を挙げるということは、
多くは売上向上に貢献するということであろう。
そうして初めて報酬が増える。
つまり人件費を上げることができるわけである。
しかし、経済低迷の現状の中では、
個人としてのビジネスパーソンが頑張ったところで、
なかなか売上を上げることはできない。
また、能力があっても活かす場がないとか、
キャリアを積みたくても限られた椅子しかない
ということも発生する。
これまで、従業員(人材)は、一企業に所属することを前提に、
アルバイトや副業は原則的に禁止されてきた。
しかし、これからは社外の人的ネットワークも積極的に構築し、
そのネットワークをベースに副業収入も考えていくべきかも知れない。
その活動の中で、能力を活かしたり、キャリアを積んだりということも
ひとつのあり方だと考えられる。
例えば、企業の壁を越えた技術伝承であるとか、
知識の共有であるとか・・・
そういう活動の中で、副収入を模索する。
個人情報や機密情報の扱いには十分に配慮すべきではあろうが、
市場というパイが縮小しているのであれば、
あらゆる働き方を模索していかなければならない。
ワークシェアリングも現実味を増している。
そうなれば、一企業に正社員として所属し、
その企業中でだけで活動しているのでは、
収入が足りないというワーキングプアになってしまう。
そういう状態を解消するには、いろいろな団体やサークルなどに所属し、
それぞれの団体での自分の価値を見出し、そこで一定の収入を得るという
新しいワーキングスタイルも発生しそうな気がしている。
SNSも活用できるであろうし、自分自身のブログやHPなどで、
何が提供できるかという情報発信を行い、その情報を聞きつけて、
人的ネットワークが広がる。
価値ある情報や場の提供、知識や知恵の共有であれば、
そこに対価が発生することも十分にありえるということである。
今すぐに、形が出来上がるかどうかは難しいかもしれないが、
近い将来、こういうワークスタイルが発生するかもしれない。
これからは、ビジネスパーソンとして多農耕になるべきかもしれない。