こんにちは蓮花です。
私には夏に見たい風景、この数年は必ず見に行っていた風景があります。
それが今日の写真(ホテイアオイの群生)です。
ちょうと今の時期、8月中頃から9月中頃が見頃でした。
場所は奈良の橿原市にある元薬師寺跡です。
各種の受け付けはこちらより
布袋葵(ホテイアオイ)は自然に生えているのでなく
地元の小学生が毎年植え付けたのが、夏の今頃に花が咲いて多くの人が楽しんでいました。
コロナ以降は布袋葵の植え付けは中止され、今年も開催されずで花は無いです。
この写真は最後に咲いた時(2019年)の物です。
当たり前のようにこの景色を毎年見られると思っていたのに
もう中止になって3年になりました。
今まで布袋葵は知ってましたが、それをじっとよく見ることもなく
この花がいっせいに咲いて、薄紫の一群となる景色を初めて見て大好きになり
私の夏に訪れたい場所、必ず行きたい所になったのです。
真夏の元薬師寺跡は日差しを遮る場所が少なくて
太陽光としのぎあいでしたが、汗だくになって暑くてたまらなくても
来てよかった、また来年も来ようと楽しかった。
この場所の布袋葵は人が植えたものなので、
小学生の植え付けイベントが再開されたら、また見られるかも知れない
コロナで自粛が落ち着いたから、来年こそはと期待してます。
ここの他に私にはもう一つ、必ず訪れたい、見たい風景がありました。
それは滋賀県草津市にある烏丸半島の蓮です。
烏丸半島から琵琶湖一面に蓮が広がっていて、見渡す限りの蓮花でした。
こちらは数年前に蓮が全滅したんです。
蓮が無くなった原因は諸説ありますが、はっきりとは分からないようです。
あんなにたくさんの蓮が、昨年まではあったのが一気に無くなるのが信じられないけど、まったく無くなって今もそのままです。
なんとか元に戻そうと多くの人が研究しているようですが、昔のような一面の蓮になるには何年も必要なようで、戻るのかも?です。
元薬師寺跡の布袋葵、烏丸半島の蓮
どちらも私のかけがえのない大切な風景
自分が元気でいられたら、ずっと見られると思っていました。
こんなに儚く消えてしまうとは思わなかったんです。

当たり前だと思うことは、当たり前じゃない
ずっとある、変わることがない、それも思い違いでした。
どんなことも移り変わり、今日あるものが明日もあるとは限らない
刹那の時間を過ごしていて、一瞬一瞬を味わい生きないといけない
本当に望むことがあるのなら、また今度や次回にしようとせず
今やるのがいい、と感じます。
望むことが明日も同じように出来るとは分からないから
今しよう、と悔いなく生きる
消えてしまった風景を見ていたらそんなことが頭に浮かびました。
布袋葵はきっと近いうちに見られると希望を持ってますし
烏丸半島の蓮は何十年後でも、復活したら必ず見に行きます。
絶対に変わらないものはないのがこの世の決まりで
だからこそ、今を大切に本当にやりたいことが出来るように生きる
精一杯生きて、そして悔いが無い人生を過ごせれば最高ですが
そのことをすぐに忘れてしまうのが人間なんですよね
今は見られない大好きな夏の風景に思ったことです。


