9月ギャラリー&オフィス「いろはに」常設展(河合勝三郎)は本日(9/16)で終了しました。9/19(金)~30(火)久保田昌孝個展が始まります!
《きぬかつぎ》里芋料理のひとつで、里芋の小芋を皮付きのまま茹でるか蒸したて、切込みを入れた皮を剥いて食べるものです。里芋の皮に切込みを入れてから蒸し、蒸しあがった里芋の皮をつまむと、簡単に剥くことができます。そのまま白い身に塩か味噌をつけていただきます。
里芋の一部に皮のついた様子が、平安時代の位の高い女性の衣装「衣被ぎ(きぬかつぎ)」を連想させられるからです。平安時代の高貴な女性は、外出するときに顔まですっぽりと衣をかぶって顔を隠していました。その様子を、衣(きぬ)を担ぐ=きぬかつぎと言ったそうです。茶色い皮からのぞく里芋の白さも、高貴な女性の白い肌を連想させます。
きぬかつぎに使われる品種は、「石川早生(いしかわわせ)」です。これはきぬかつぎとして食べるのにもっとも適した種類のお芋だからです。皮離れが良く、火の通った石川早生は、皮の部分を手で少し押すときれいに芋が飛び出てくれます。「石川早生」は、大阪府南河内郡★石川村(現河南町)がこの芋の原産地とされて、その名前が付けられています。その名の通り早生品種で、暖かい地域では7月から収穫が始まります。里芋の旬は種類によって異なり、夏が旬のものから、真冬に旬のものまで、様々です。一番里芋が出回るのは、お正月のおせち料理などの需要がある12月。旬の種類のものも、秋から冬が多いのですが、きぬかつぎの時期は8~9月頃です。「石川早生(いしかわわせ)」などの小さめの小芋が出るのがその時期だからです。里芋は泥を落とすと鮮度の低下が早いので、もし見かけた際は泥付きでの購入をお勧めします。きぬかつぎの旬である旧暦★8月15日「十五夜(中秋の名月)」はイモ名月とも呼ばれ、団子とともにきぬかつぎを供える風習もあります。中秋の名月は毎年日にちが違ういます。2024年9月17日(火)★2025年10月6日(月)2026年9月25日(金)になります。
★《たねや日牟禮乃舍(本店)》
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