《PROJECT80》3
「正倉院正倉」を間近で見ることができ~せっかく奈良まで来たのだから★「ついでに」県立美術館に立ち寄った。タイトル「約束の船」が気になりつつ~
《奈良県立美術館》
630-8213奈良市登大路町10-6/0742-23-3968
https://www.pref.nara.jp/11842.htm
★特別展「奈良ゆかりの現代作家展 安藤榮作ー約束の船ー」
2025(令和7年)年9月13日(土)~11月16日(日)
~奈良ゆかりの彫刻家★初の大規模個展~
奈良県天理市を拠点に活動する彫刻家・安藤榮作による展覧会です。安藤は、2011年にそれまで拠点としていた福島県いわき市で★東日本大震災に被災し、自宅、アトリエと作品を津波で失い、福島第一原発事故を機に奈良県に避難移住してきました。以降、現在まで、奈良県を拠点に、吉野のヒノキをはじめ奈良の様々な樹木の原木や廃材を手斧で叩き刻む技法で制作を続けています。展示室では、2011年の被災後、奈良に拠点を移して以降の約15年間に制作された作品群より、代表作である木彫作品《鳳凰》(2016年)や《福島原発爆発ドローイング》(2013年~2019年)をはじめ、本展覧会のための新作インスタレーション、魂たちの約束の旅を意味する《約束の船.2025》(2025年)などを展示し、安藤芸術の現地点を紹介します。
本展のタイトル「約束の船」は最終室に登場。無数の人形(ひとがた)の木彫が床に敷き詰められて船の形を作り、その中央に「乗船」しているのは大小の人のほか、アマビエも。さまざまな「魂」を乗せた船は希望へ向かって進む。人間のエゴが世界をゆがめている現代、生命本来の生き方を思い出し、生き直すことが未来への希望につながる、そんな作家の思いが込められている。作品と向き合う中で★自分自身と対話する時間が流れる。
・・・「ふれる」作品もいくつか展示されており、なかでも「弦」がはられた木彫は大地の底からの響きのようで、先般「月のアート展」に出品した「弦」を張った自作との★共通点に「だよな~」と心にしみいる。
