月の調べ(12) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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平面作品(絵画)から多面作品(オブジェ)への移行を後押ししてくれたのが、亡き母が残してくれた「水墨画材、表装材料」。とりわけ襖裏に用いられる?布に漉かれたミドリ色の紙に強く惹かれ、多くの作品に使用、古書の修復などにも重宝して残り少なくなってしまった。しかし、どこで売っているのやら?そもそも何という紙なのか?とにかく紙屋さん(表具店)に行くしかない。数軒まわって辿り着いたのが「近安渡辺商店」★アメリカ村に行くたびに、貫禄ある老舗だなあと眺めていたのでした。
★「絹絓(しけ)」表装生地やふすま紙に用いる絹織物で作成された生地の総称。「絹物のふすま紙といえば、絹しけ」といわれるほど歴史のある紙です。経糸(たていと)には節のない生糸を、緯糸(よこいと)には節のある玉糸を用いることで、絹の持つ光沢を生かし、独特のムラを表現するふすま紙です。絹には美しさだけではなく、通気性、調湿効果や脱臭など、さまざまな室内環境を整える効果もあります。
・・・わけのわからない説明・質問にも丁寧に対応してくださり、とうとうお目当ての紙に辿り着くことができたのです。「正絹」だと高価なので「新絓」(絹ではない)をすすめてくださり~今回の作品にも使用しています。
★「近安渡辺商店」
631-0065奈良市鳥見町一丁目15番地の13/080-9604-7506
https://www.kinyasu.co.jp/
令和元年7月5日に★心斎橋店は閉店しました。奈良店は営業形態が変わりご来店は予約制になりました、ご来店の際は事前にご予約下さい。