クジャク(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・「クジャク」について調べたくなる出会いがありました。

 

《クジャク(孔雀)》

クジャク(孔雀)はキジ科の鳥類で、中国から東南アジア、南アジアに分布するクジャク属2種とアフリカに分布するコンゴクジャク属1種から成る。通常クジャクといえば前者をさす。オスは大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いてメスを誘う姿が有名である。

人間によるインドクジャクの飼育は4000年の歴史があり、貴重な鳥として扱われてきた。 羽は工芸品に広く分布されてきたほか、毒虫や蛇を攻撃するところから益鳥として尊ばれる。神経毒に耐性を持つと言われているが学術的に毒耐性が確認されたことはない。クジャクを含む雉目の鳥類は卵や雛を守るために蛇やサソリ等の毒虫や毒蛇類を攻撃する習性があり戦っている所を目撃する機会が多いために生まれた神話で蛇に噛まれれば普通に死ぬが、この習性から邪気を払う象徴として「孔雀明王」の名で仏教の信仰対象にも取り入れられた。一方、インドクジャクよりも気性の荒いマクジャクは保護の対象とはならなかった。中世のヨーロッパでは食肉として使われていた。

●ヒンドゥー教では、孔雀は★スカンダという神の乗り物であり、インドの国鳥ともなっている。 クルド人の信仰するヤズィード派の主神マラク・ターウースは、クジャクの姿をした天使である。また、ギリシア神話においては女神ヘーラーの飼い鳥とされ、上尾筒の模様は百の目を持つ巨人アルゴスから取った目玉そのものであるとする説がある。

《参考》くじゃく座は16世紀以降に作られた新しい星座であり、★神話はない。ペーテル・ケイセルとフレデリック・デ・ハウトマンが残した観測記録を元にペトルス・プランシウスが1597年に作成した地球儀に残したものが最初である。ヨハン・バイエルが1603年に発刊したウラノメトリアでそれを引用したことにより世に知られるようになった。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~KA-ZU/misemono_2.html

●日本では、推古天皇6年(598年)に新羅がクジャクを送ったという記事が『日本書紀』にある。江戸時代、大阪に孔雀を見ながら茶が飲める茶店があり、★「孔雀茶屋」と呼ばれた。また、吉原遊廓の近くに孔雀長屋と呼ばれる長屋があった。謂れは、吉原の「孔雀や」の所有だったから、孔雀屋三右衛門の地所で、孔雀不動の祠があったから、孔雀のように美しい吉原の灯りがよく見える長屋だったから、孔雀のように美しい娘が住んでいたから、など諸説ある。日本における★麻雀牌の一索は大半の場合孔雀の絵柄である。

《Peacock》

 (特に雄の)クジャク、(特に男性の)見え坊、くじゃく座。雌はpeahenという。

クジャクの飾り羽は、1年中いつでも見られるわけではなく、繁殖期の間だけ見ることができます。インドクジャクの繁殖期は3~6月下旬です。この時期になるとオスは単独で行動するようになり、飾り羽を立て、扇の形に目一杯広げて、ミャーミャーと大きな声を出しながらメスの前でアピールをするのです。この求愛行動を「ディプレイ」といいます。繁殖期を過ぎると、メスは茂みの中に掘った巣に卵を産み、約1か月間抱卵します。その頃オスは、飾り羽が徐々に抜け落ち、やや寂しい姿になっているのです。1年後の繁殖期が近くなると、生えてくる仕組みです。そんな飾り羽ですが、なぜ目玉のような模様をしているのでしょうか。これには諸説あるようですが、もっとも確からしいのは「性淘汰による種の進化のため」だといわれています。フロリダ大学の研究チームが、クジャクをはじめ羽に目玉模様をもつ鳥類のゲノムを解析したところ、この模様が何度も進化と退化をくり返していたことがわかりました。これは「メスの好みが時代によって変化している」ことを表しているそうです。また別の研究で、メスが目玉模様を好むことも証明されました。オスにとって大きな飾り羽を生やすこと、広げることは膨大なエネルギーが必要です。また外敵に狙われるリスクも高まるでしょう。それでもメスの好みにあわせて子孫を残すために、飾り羽の模様を維持しているのです。実はクジャクは、コブラに噛まれてもサソリに刺されても大丈夫という珍しい生態をもっています。コブラやサソリの毒は神経細胞にも作用するもので、血液の中に入るとあらゆる器官が麻痺をし、動けなくなるばかりか、呼吸ができなくなって死に至るケースもある猛毒です。しかしクジャクは、これらの毒に対する耐性をもっているので、少量であれば体の中で無害化してしまうのです。多少噛まれたり刺されたりしただけでは影響を受けませんし、食べる分には直接血液の中に注入されるわけではないのでまったく問題ありません。そもそもクジャクは悪食で、なんでも食べてしまう性格です。他の生物が避ける毒蛇や毒虫もよく食べます。人間にとって都合の悪い存在を食べてしまうこと、さらにあの神々しい見た目も相まって、生息域では大切にされることが多いようです。仏教では邪気を払う象徴として崇められ「孔雀明王」として信仰の対象にもなっています。

《NEWS》高野山霊宝館/孔雀明王像を特別展示2019.2.1朝日新聞より

高野山霊宝館(和歌山県高野町)で、冬期平常展「密教の美術」が開かれている。前期は3月3日まで、後期は3月5日から4月14日まで(会期中無休)。今回は重要文化財★孔雀(くじゃく)明王像(快慶作、鎌倉時代、金剛峯寺)が特別展示されている。同館によると、高野山は816年に空海(弘法大師)に開創されて以来、約1200年の歴史があり、総本山金剛峯寺のほかたくさんの寺院があり、多くの文化財が伝わる。同館は山内寺院に伝わる文化財の収蔵、保管、展示を行っており、今回は収蔵品の展示をする。孔雀明王像は、伽藍(がらん)孔雀堂の元本尊。低い位置からの明かりにも照らされ、堂内にあるような雰囲気を感じられるよう展示を工夫しているという。ほかに国宝「紺紙金銀字一切経(中尊寺経)」のうちの孔雀に関する経典なども展示されている。

《NEWS》2ヶ月限定!83年ぶりに発見★伊藤若冲の幻の作品「孔雀鳳凰図」が再公開へ!

昨年の2016年、83年ぶりに発見された伊藤若冲の幻の名品「孔雀鳳凰(くじゃくほうおう)図」。神奈川県の岡田美術館が都内で発見し、4月に開催された東京都美術館での「若冲展」で公開されました。その幻の名品が2ヶ月間限定で岡田美術館で再公開されることが発表されました。「孔雀鳳凰(くじゃくほうおう)図」は掛け軸の形で一対になっており、それぞれ縦140.8cm、横82.6cmの大きさ。松やぼたんを背景に孔雀と鳳凰が描かれた作品。実に若冲らしい作風です。色彩豊かな鳳凰の姿がなんとも美しい。本作品は2016年9月に開催された「若冲と蕪村」でも公開。とても好評で再公開を要望する声が多かったのだそう。伊藤若冲「孔雀鳳凰図」は2017年2月1日(水)~4月2日(日)の2か月間のみ、岡田美術館で再公開されます。

https://www.okada-museum.com/information/