H・S・Z(7)〇△□ | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・ブログテーマ「付箋」で、出光美術館について掲載したところですが、

https://ameblo.jp/manabunc/

 

《○△□ (まるさんかくしかく)》/作:仙厓/江戸時代

紙本墨画・墨書28.4×48.1cm/蔵★出光美術館

http://idemitsu-museum.or.jp/collection/sengai/sengai/03.php

「○」「△」「□」という図形のみを描いたシンプルな図。左端には「扶桑最初禅窟(日本最古の禅寺)」聖福寺の仙厓が描いたとする落款を記すのみで、画中に作品解釈の手がかりとなる賛文がなく、仙厓禅画のなかでは最も難解な作品とされます。「○」が象徴する満月のように円満な悟道の境地に至る修行の階梯を図示したとも、この世の存在すべてを3つの図形に代表させ、「大宇宙」を小画面に凝縮させたともいわれ、その解釈には諸説があります。

 

《丸・三角・四角の庭》建仁寺

https://www.kenninji.jp/

○△ロ乃庭は坪庭です。○△ロ乃庭は2006年(平成18年)に作庭家・北山安夫が作庭しました。○△ロ乃庭は臨済宗古月派の禅僧で、画家・仙厓義梵(せんがいぎぼん)の「○△ロ」の掛軸から名付けられました。「○△ロ」の図形は宇宙の根源的な形態を示し、禅の四大思想(地・水・火・風)を水(○円)・火(△三角)・地(ロ四角)で象徴したものです。○は苔、△は白砂、□は井戸で表しています。

https://souda-kyoto.jp/blog/00548.html

http://artprogramkt.blog91.fc2.com/blog-entry-102.html

セザンヌは「自然は、円筒、球、円錐 として扱いなさい」と言った。つまり自然は、絵描きの目から見て、円筒、球、円錐という要素からなるということだ。そこに遠近法(自分)のかかわりが出来て絵が出来るという。面白いことに、円筒を真横から見たら□、球は横から見ても〇、円錐は真横から見たら△。それどれを中心の垂線で回転させたら円筒・球・円錐が出来る。己の描く自然の中に単純な原型〇△□を見ているのだ。

 

《参考》映画「セザンヌと過ごした時間」Cézanne et moi/2016フランス

http://www.cetera.co.jp/cezanne/

 

・・・静物や風景を多く描いたのは、動かないモチーフを★造形的に構築していくには好都合であったからだろう。

 

《Bruno Munari: Square, Circle, Triangle》

イタリアデザイン界のレジェンド、ブルーノ・ムナーリ。日本では絵本作家として有名な彼だが、その他にも美術家や教育家、デザイナーといくつもの顔を持つ人物である。 本書はブルーノが1960年代初頭に発表した、★円形・正方形・三角形に関する視覚的研究についてまとめた一冊。古代ギリシャやエジブトを例にあげるほか、アメリカの思想家であり発明家 バックミンスター・フラーや、フランスで活躍した建築家 ル・コルビュジェ、フィンランドを代表する建築家 アルヴァ・アアルトの作品などに触れ、この3つの図形が持つ特別な性質について考察する。分野を問わず、デザインに関わるすべての人にとって興味深い内容と言えるのではないだろうか。

 

《参考》ブルーノ・ムナーリ★「こどもの心をもちつづけるということ」

会期:2018年4月7日~6月10日

会場:神奈川県立近代美術館 葉山

https://bijutsutecho.com/magazine/interview/14950

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2018_munari

芸術からデザインそして児童教育に至るまで独創的な活動を繰り広げたブルーノ・ムナーリ(1907-1998)の、はてしない活動を体験するための展覧会です。ムナーリは、幼少期から美術やデザインに関心を持ち、19歳の時に当時のイタリアを席巻していた前衛美術運動の未来派に参画し、大きな影響を受けました。一方で雑誌の編集や挿絵などの仕事を通じて、デザインへの関心と造詣も大いに深めていきます。第二次世界大戦後のムナーリはそうした経験を活かし、折りたたんで持ち運び可能な彫刻《旅行のための彫刻》や、コピー機を使いながらもオリジナルの平面作品《オリジナルのゼログラフィーア》といったかつてない美術作品、そして極めてシンプルであると同時に用の美を備えた照明や家具などを多数発表し、国内外で高く評価されました。くわえて、ムナーリは子ども向けの造形教育にも大いに興味を示し、遊具をはじめ、沢山のしかけが込められた絵本などを発表します。さらには子どものためのワークショップも考案し、それらは身の回りの慣れ親しんだ素材から創造力を飛躍させる創作活動として、今日でも全く色褪せることがありません。本展は、1985年にこどもの城(渋谷)における回顧展の際に実演されたワークショップを「ムナーリを読み解く鍵」として、その全生涯にわたる作品約320点をご紹介します。そのうち約150点は日本初公開となる作品で、未来派に関わっていた時代の作品、そして晩年の絵本原画など、これまで日本であまり知られてこなかったムナーリの一面を教えてくれるでしょう。また会期中は、ムナーリの絵本や遊具を手に取ることができる場を設け、ムナーリ自身が考案したワークショップを開催することで、言葉を超えるムナーリの表現や思想に触れていただきます。画家、彫刻家、グラフィック・デザイナー、インダストリアル・デザイナー、発明家、著述家、子どもといっしょに遊ぶ人――あらゆる肩書きを持つ稀代の表現者ブルーノ・ムナーリの日本最大の回顧展です。