・・・キャップと言えば紙製「牛乳キャップ(牛乳瓶の蓋)」、アツイ思い出があります。
《参考》牛乳キャップ収集と販売情報(展示場)
・・・もはや高額オークションされるほどの「牛乳キャップ(ふた)」、子どもの玩具・造形材料としての賞味期限はとうに過ぎているわけです。そして時代としては、プラスチックキャップ全盛期となりました。
《小林硝子「ポリキャップ」》
https://www.kgk-knet.co.jp/cases/milkcap/
牛乳びんといえば紙製のキャップが主流でした。学校給食に出てきた牛乳びんの紙キャップを収集した思い出をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。しかし、その牛乳びんの紙キャップには「フタが開けにくい」「一度開けたら保存が効かない」「時々、中身がにじんでくる」など、いくつかの問題点もありました。そういった背景を踏まえ、小林硝子では、新開発したポリキャップとガラスびんを組み合わせた問題解決案を、1995年より明治乳業株式会社にご提案させて頂いておりました。やがて、約2年に及ぶプロジェクトが実を結んだ1998年の夏、明治乳業株式会社は70年の伝統を持つ宅配用牛乳びんの紙キャップをポリキャップへと切り替えたのです。
これは乳業界初の試みであり、業界の大きな注目を浴びました。
●紙栓に替わるガラスビン用のチルド向け打栓式キャップ
https://www.ncc-caps.co.jp/product/cap/242/
《参考》「ボトルキャップキャット」Bottle Cap Cat
https://qualia-45.jp/distinations/bottlecapcat/
・・・残念ながらコンプリートしていませんが、ゲットしていますよ。
・・・さて、サンガリアの名前の由来は杜甫「春望」國破山河在(国破れて山河あり)でした。都・長安は崩壊してしまったが、山や河は変わらず故郷のうつくしい景色は在りつづける。★松尾芭蕉は「奥の細道」で、平泉を訪れた時に杜甫の「春望」を思い出し句を詠んでいます。「平泉(ひらいずみ)の段」国破れて山河あり、城春にして草青みたりと、笠打敷て、時のうつるまで泪を落し侍りぬ。芭蕉は見たままの風景を表現するために杜甫が詠んだ「青草深し」を「青草みたり」としました。杜甫の表現した「青草深し」は、杜甫が見た風景であるとともに、人間の世とは関係なく営みを続ける自然に、人間の身勝手さをも嘆く気持ちが込められています。さらに芭蕉は、平泉で有名な「夏草や兵どもが夢の跡」という句も詠んでいます。かつてこの地は、藤原一族が治め栄華を誇っていました。源平合戦の後、源義経(みなもとのよしつね)が再起を誓い、落ち延びたこの地では、多くの兵士が戦い命を落としていきました。しかし芭蕉がこの地を訪れた時には、平泉は草が生い茂る静かな場所へと様変わりしていました。芭蕉は「人の行いや思いは時と共に消えてしまう。だが自然はそれに関係なく営みを繰り返し残り続けていくのだ」としみじみ思い、この句を詠んだと言われています。
・・・この夏に予定している主題派大作展のテーマが、「不変」です。杜甫や芭蕉になぞらえて、作品を準備したいと考えています。
・・・主題派大作展と「ムシムシ工作大集合」が重なり、8月下旬はアツイなんて言ってられない状態になりそうです。さらに、
・・・9月は「月のアート展」に今年も出品しますので、大忙しです。コロナが収束(終息)してくれることを祈るばかりです。
★「不変」= 変えることのできないものを求めて =
私たちは、あらゆるものが刻々と変化していることを知っている。地球誕生から現在、人類の歴史や個人の一生等、日々変化していることを知っている。
しかし、どうしても変えられない、変えたくないと思う自分も確かにいることは一概に否定できない。
それは何か、何であるかは、各自が探し見出すしかない。それが個性として表現され、感動を与えるものならば言うことはない。
「不変」とは・・・物や事象に対し全く変わらないという意味。変化せずに同じ状態を保つこと。何があっても変化しない、ある一つのことに決まっていて変わらない。変わることができない、変更することができない。ずっと変わらず有り続けること。絶え間ない。定常的、安定的、一定、永続的、不滅。
魅力や印象が弱くならないさまとしては・・・衰えをみせない、いつまでも変わらない、色あせない、輝きを失わない、輝きが維持される。
好ましくない事象が根絶出来ずにいるさまとしては・・・後を絶たない、無くならない、今でもある、終わらない、尽きない、終わらせることができずにいる、ずっと続く、長引く、繰り返される。
物事が何度も同じように行われるさまとしては・・・反復の、再三の、度々の。
永久不変・・・時間がいくら経っても変わらないこと。
一定不変・・・何があっても変化しない、ある一つのことに決まっていて変わらないこと。
(2021年度主題派大作展テーマ委員)