《NEWS》2021.6.9朝日新聞より
馬見丘陵公園でハナショウブが見ごろ
奈良県広陵町と河合町にまたがる県営馬見丘陵公園で約100品種3万本のハナショウブが咲き誇っている。公園の担当者によると、ハナショウブの見頃は6月中旬ごろまで。園内ではアジサイも咲き始めており、6月中旬から7月中旬にかけて見頃を迎えるという。公園を毎年訪れるという全日本写真連盟県本部事務局長の酒井智哉さん(60)が公園内のハナショウブを撮影した。「若い人も写真を撮りに来ていました。満開でとてもきれいでした」と話した。
《ハナショウブ》(花菖蒲、Iris ensata var. ensata)Wikiより
アヤメ科アヤメ属の多年草である。別名「ハナアヤメ」。シノニムはI. ensata var. hortensis, I. kaempferi.アヤメの仲間に含まれる厳密なハナショウブも「アヤメ」の名称で広く呼ばれている。(あやめ園、あやめ祭り、自治体の花名など)。ハナショウブはノハナショウブ(学名I. ensata var. spontanea)の園芸種である。6月ごろに花を咲かせる。花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている。 系統を大別すると、品種数が豊富な江戸系、室内鑑賞向きに発展してきた伊勢系と肥後系、原種の特徴を強く残す長井古種の4系統に分類でき、古典園芸植物でもある。第二次世界大戦後は系統間の交配も進んでいる。他にも海外、特にアメリカでも育種が進んでいる外国系、キショウブとの交配によるキハナショウブ(アイシャドウアイリス)、原種ノハナショウブの自然変異タイプがある。近年の考察では、おそらく東北地方でノハナショウブの色変わり種が選抜され、戦国時代か江戸時代はじめまでに栽培品種化したものとされている。これが江戸に持ち込まれ、後の3系統につながった。江戸に持ち込まれたハナショウブの出どころとしては陸奥国郡山の安積沼などの説がある。また、長井古種は江戸に持ち込まれる以前の原形を留めたものと考えられている。
●アヤメの名称
アヤメ類の総称として、厳密なアヤメ以外の種別にあたる、ハナショウブやカキツバタを含めて、アヤメと呼称する習慣が一般的に広まっている。特にハナショウブの別名は「ハナアヤメ」であり、縮めてアヤメと呼ぶ文化も根付いている為、間違いにはあたらない。「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であるが、見分けがつきがたいという意味にも用いられる。
アヤメの多くが山野の草地に自生しており、他のアヤメ属の種であるノハナショウブやカキツバタのように★湿地に生えることは、まれである。葉は直立し、高さ40-60cm程度。5月頃に径8cmほどの紺色の花を1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には★網目模様があるのが特徴で、本種の和名の元になる。花茎は分岐しない。北海道から九州まで分布する。
●ショウブの名称
「ショウブ」と呼称する例も見られるが、★「ショウブ」単体の場合は、ショウブ科(古くはサトイモ科)に分類される別種の植物を指す意味合いが強いため、注意が必要である。ショウブ科のショウブの別称は「アヤメグサ」、現在のハナショウブは「ハナアヤメ」とはっきり使い分けをしていた時代もあった。
《参考》「ショウブ」(菖蒲、Acorus calamus)Wikiより
池、川などに生える多年生の草本で、単子葉植物の一種。APG体系ではショウブ目ショウブ科のショウブ属に属する。ユーラシア大陸から北米大陸の温帯から暖帯に広く分布し、日本を含めて東アジアのものは変種 A. calamus var. angustatusとされる。★薬草、漢方薬としても用いられている。アヤメ科のハナショウブと混同されることがあるが、本種は全く別の植物である。和名ショウブは、漢名の「菖蒲」に基づく。古くは、アヤメグサ(アヤメ草)またアヤメといって、日本最古の和歌集『万葉集』にも登場する。日本でショウブを「菖蒲」と漢字で書き表されるが、中国で正しくは白菖と書き、「菖蒲」については小型の近縁種である『セキショウ』のことを指す漢名になっている。地方などにより別名を、オニゼキショウ(鬼石菖)、フキグサ(葺草)、カラムスコン、アヤメグサ、ソウブ、ノキアヤメ、ブルーフラッグ、カラムス、スイートフラッグなど、様々な呼び名がある。水辺に群生し、草丈は50 - 100センチメートル (cm) になり、★全体に芳香がある。 根茎はよく枝分かれして湿地の泥の中を長く横に這い、径10 - 15ミリメートル (mm) 、節から多数のひげ根が出る。地中の根茎の先端から地上へ多数の葉をのばす。葉は明るい緑色で、幅は10 - 20 mm。葉の形はハナショウブに似ており、左右から扁平(へんぺい)で中央脈が高く目立ち、葉先が鋭くとがって、剣のような形をしており[4]、基部は左右に抱き合うように2列に並ぶ。花期は初夏の5 - 7月頃で、葉のように見える花茎の先に、目立たない黄緑色の棒のような円柱状の肉穂花序が斜め上に出て、細花が一面につき下から咲く。根本の葉の間から延びる花茎は葉と同じ形をしており、肉穂花序の基部には苞が1枚つき、長さは5 ㎝ぐらい、葉よりも短く低い位置に花をつけるので、葉の途中から斜めに穂が出たような姿になる。苞の長さは20 - 40 cm、幅は5 - 8 mmある。両性花で、花被片は6個で、倒狭卵形、淡黄緑色をしており、長さは約2 mm。花は小さいため、見た目は花らしくない姿をしている。雄しべは6個で、花被片とほぼ同じ長さの1 - 2 mm、開花時に黄色い葯のみ突き出て、花糸は白色をしている。雌しべは1個で[3]、やや六角形で花被片よりも長く、長さは約2 mmある。中国では果実が知られていて、大きさ1.2 - 2.5 mmの長楕円形の液果をつける。日本産のものは3倍体であるため果実はみられない。染色体は変異があり2倍体、3倍体、4倍体、異数体がある。茎葉の全体から芳香があり、★端午の節句にショウブ湯として用いられてきた。中国では古来より、ショウブの形が刀に似ていること、邪気を祓うような爽やかな香りを持つことから、男子にとって縁起の良い植物とされ、家屋の外壁から張り出した軒(のき)に吊るしたり、枕の下に置いて寝たりしていた。日本でも、奈良時代の聖武天皇の頃より端午の節句に使われ始め、武士が台頭してからは「しょうぶ」の音に通じるので「尚武」という字が当てられるようになり(勝負にも通じる)、軒先に魔除けとして吊るしたり、風呂に入れる習慣が伝えられてきた。
・・・何度も調べたり、見分け方を読んでいるのですが、すぐに忘れてわからなくなる。この季節になると、毎年復習している。ははは
・・・やたらとうるさい、けたたましい鳴き声、「ヒヨドリ」?のようです。
・・・池には魚や亀そして巨大な鯉、迫力あります。
・・・暑さを忘れて久しぶりに?じっくり、自然そして「いのち」に向き合いました。