榊莫山 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・そうそう、ブログテーマ「付箋」について書いていませんでした。

 

《付箋》(Sticky notes/Post-it)

メモ書きを一時的に文書・書籍・封筒・机などに貼り付ける小さな紙である。「ふせんし(付箋紙、附箋紙)」、「おしがみ(押紙、押し紙)」とも呼ぶ。本来は、貼り付け対象の文書等に、糊かセロハンテープでメモ用紙程度の小紙片を貼付するものである。しかし近年では、糊やテープを用意しなくても貼ったり剥がしたりできる市販製品をさすことも多い。箋とは、薄く削られた竹の切れ端などの意味をもつ漢字。14画の画数をもち、竹部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校卒業/大学/一般レベルの★漢字とされる。

 

《書道と習字の違い-臨書の大切さ-》文:藤井碧峰

https://original-sho.com/blog/935/

●習字とは、誰かしら先生がいてその方の書いたお手本を習って字を学ぶこと と私は定義しています。他の表現では書写とも言いますよね。硬筆でも毛筆であっても、お手本を書き写すことがこの習字の勉強方法です。書道の基礎的なことを学ぶためには習字を経ていくことが不可欠であると思います。また学習内容的にも実用的な内容が多く、侮れないのが習字です。

●書道とは、自らの手で、自己や伝えたいことを表現すること・文字の持つ美しさを表現する芸術だと私は定義します。芸術という素敵な表現が出ましたが、単に思い思いに書けば芸術になるわけではありません。そこには確かな下積みがあって、その下積みとは臨書を基礎とする勉学があるはずです。

●臨書とは古典を手本として書を学ぶことです。「あれ?これも手本あるじゃん?」って思われた方もいらっしゃるかと思いますが全然違います。比田井天来先生の言葉を引用しつつ臨書についてまとめてみます。臨書では、中国の王義之をはじめ、欧陽詢、虞世南、褚遂良、顔真卿や日本の空海など、素晴らしい書物を残した方々の書を手本として学びます。書道には流派というものが沢山ありますが、先生の流儀だけを学んでいては先生を超えることはできません。そうではなく古典を直接学ぶことで誰もが昔の素晴らしい書家に近づくことができます。古典の中には力強い書もあれば優しい書もあり、また神経質に感じるような書もあります。沢山の古典を学び、その表現方法を身に着けることで独自の書が書けるようになります。臨書によって沢山の表現を学ぶと同時に、自分の書の癖を無くすこともできます。また、書道家・書家を謳う人の中には勉強していないが故に誤字を平気で書いている方がいらっしゃいます。自分の書を受け取った人を巻き添えにしないためにも決しておろそかにしてはいけないのがこの臨書なのです。習字であっても書道であっても、大切なのは学び続けることです。自分のエゴで字を書くのではなく、古典を学び続け、自分を磨き続けた先に素晴らしい書があるように思います。

 

《NEWS》没後10年「榊莫山」展/三重県立美術館2020.09.24~12.27/美術手帖より

https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0013900075.htm

おおらかな書風と飾らない人柄で多くの人々に親しまれた書家・榊莫山の特集展示が開催される。榊莫山(1926~2010)は、現在の三重県伊賀市出身。少年時代から書や絵画に親しんだ莫山は敗戦から復員すると、奈良の辻本史邑(1895~1957)に師事し、本格的に書の世界に入った。若くして日本書芸院や前衛書道の奎星会(けいせいかい)で最高賞に輝き、将来を嘱望されたが、師の史邑の没後は書壇を退いて、独自の道を歩んだ。莫山は、★山野を放浪し、道標や看板といった「路傍の書」を訪ねて思索を重ね、1960年代末から「土」や「女」、「樹」などの漢字一文字を大胆に扱った作品を発表。70年代後半からは、書と絵、詩を組み合わせた★「詩書画一体」の作風を確立し、現代の文人と称された。81年に帰郷して自邸にアトリエを設け、伊賀の自然や風物と結びついた作品の数々を生み出し、2010年、84歳で亡くなった。三重県立美術館は莫山の遺志により、2011年に作品108点を受贈。これまで「受贈記念 榊莫山展」(2012)の開催や『榊莫山作品集』(2012)を刊行し、莫山の顕彰に努めてきた。本展では、莫山の没後10年を記念し、寄贈作品をもとに、初期から晩年までの芸術の軌跡をたどる。

 

・・・「詩書画一体」の作風が好きで、学ぶところの多い書家です。

 

《没後10周年記念「榊莫山展-古郷・伊賀に帰るー」》伊賀市★ミュージアム青山讃頌舎

前期:2021年4月16日(金)~5月9日(日)/後期:7月22日(木)~8月22日(日)

https://www.city.iga.lg.jp/0000007644.html

榊莫山(1926~2010)は、現在の三重県伊賀市出身。少年時代から書や絵画に親しんだ莫山は敗戦から復員すると、奈良の辻本史邑(1895~1957)に師事し、本格的に書の世界に入った。若くして日本書芸院や前衛書道の奎星会(けいせいかい)で最高賞に輝き、将来を嘱望されたが、師の没後は書壇を退いて、独自の道を歩んだ。莫山は、山野を放浪し、道標や看板といった「路傍の書」を訪ねて思索を重ね、1960年代末から「土「や「女」、「樹」などの漢字一文字を大胆に扱った作品を発表。70年代後半からは、書や絵、詩を組み合わせた「詩書画一体」の作風を確立し、現代の文人と称された。81年に帰郷して自邸にアトリエを設け、伊賀の自然や風物と結びついた作品の数々を生み出し、2010年、84歳で亡くなった。本展では、没後10周年を記念し、莫山の芸術の軌跡をたどる。

https://intojapanwaraku.com/art/1471/

 

・・・両親ともに字は上手だと書きましたが、特に父は「榊莫山」さんが好きで臨書していました。私の心をとらえてはなさない「円想般若心経」、そして「よかいち」が好きです。たまにたまに、「二上山」へ、バクザン先生に会いに行く。

 

・・・バクザン先生は2歳の息子を突然亡くしたことで、わが子の菩提を弔うため定期的に開いていた個展に「般若心経」を出品するようになったそうです。

 

 

花あるときは

 

造化の神の傑作は

どう考えても花である

春夏秋冬野や山に

よくもまあと嘆息してしまう

だから

「花アルトキハ花ニ酔ヒ

 風アルトキハ風ニ酔フ」

てしまうんだ