花だより(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・どこにも行けないけれど、花は咲く。こういう時期でもありますので、これまで撮りためてきた「花」などを掲載し、なごんでいただければと思います。まずは「作業場(SAV)」の「サクランボ」です。

 

《サクランボ》

学名:Cerasus avium(Prunus avium)和名:オウトウ(桜桃)科名/属名★バラ科/サクラ属

オウトウとも呼ばれ、カンカオウトウ、サンカオウトウ(Cerasus vulgaris)、中国オウトウ(C.pseudocerasus)の3つと、ユスラウメ(C. tomentosa)が含まれています。一般にサクランボといえばカンカ(甘果)オウトウをさします。おなじみの‘佐藤錦’‘紅秀峰’‘ナポレオン’などたくさんの品種があります。自家不結実性で、異品種の混植が必要です。サンカ(酸果)オウトウは酸味があるのが特徴です。自家結実性で、木も矮性で比較的栽培しやすく、家庭向きですが、あまり広まっていません。品種もいくつかありますが、ほとんど流通していません。中国オウトウは、正式な和名はミザクラまたはシナミザクラで、園芸店では暖地桜桃(だんちおうとう)の名前で流通しています。★開花が3月中旬と、普通のサクランボの4月中旬に比べひときわ早く、開花期に-2℃以下の低温に合うと、雌しべが凍死して結実しません。最近は温暖化で、関東地方南部ぐらいまではよく結実します。果実は小ぶりですが、栽培も比較的容易で、1本だけでもよく結実するため、家庭向きです。ユスラウメは、栽培はごく容易です。赤実と白実があるくらいで、品種名のついたものは見当たりません。

 

・・・たぶん「ミザクラ」ですが、これまで何度か食べてみましたが、おいしいというほどではありませんでしたし、何しろ食べごろには鳥たちがほとんどついばんでしまいます。

 

・・・作業場の道路沿いに立派な「サクラ(ソメイヨシノ?)」があり、通行車に楽しんでいただいているのではと思います。

 

・・・敷地内のサクラは「山桜」ではないかと思うのですが、

 

《ヤマザクラ》(山桜、学名:Cerasus jamasakura (Sieb. ex Koidz.) H.Ohba)

バラ

科サクラ属の落葉高木のサクラ。日本の固有種で、日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つ。便宜的に山地に生息する野生のサクラを総称してヤマザクラ(山桜)ということもあり、品種としてのヤマザクラとの混同に注意が必要である。成木の成葉の裏面が帯白色になる。★多くの場合葉芽と花が同時に展開するので、花が先に咲くソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。またソメイヨシノと同じく大きくなるが、より成長に時間がかかり、花の数も少ない。エドヒガンに次いで長命であるが、その分、発芽してから花が咲くまでに時間がかかり、早くて5年、長くて10年以上、寒冷地ではさらに遅くなることもある。ヤマザクラは野生種で数も多いため、同一地域の個体群内でも個体変異が多く、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、赤紫色や褐色の他にもツクシヤマザクラでは黄緑色、緑色もあり、先端の色が濃いものなどもある。樹皮は暗褐色または暗灰色。

《参考》「クマノザクラ」(学名:Cerasus kumanoensis、英名:Kumano cherry)

★2018年(平成30年)に新種と判断された日本の紀伊半島南部が原産の日本の固有種のサクラで、日本に自生する10種、もしくは11種のサクラ属基本野生種のうちの一つ。

 

《アケビ》(木通、通草、山女、丁翁)

アケビ科の蔓性落葉低木の一種(学名: Akebia quinata)であるが、アケビ属(学名: Akebia)に属する植物の総称でもある。アケビの名の由来は、秋に楕円形の果実がつき、熟すと縦に割れて白くて甘い果肉と黒い種子を覗かせる様子から、「開け実」の意味で名付けられたものである。アケビは、地方によりアケビカズラ、アクビなどの方言名でもよばれている。中国植物名(漢名)は、木通(もくつう)と称される。日当たりのよい山野に自生する。やぶ地や、やや日陰がちな場所に樹木に巻き付いて生育する。つる性の落葉性の本木(低木)で、茎は蔓になって左巻きに他の植物などに巻き付き、古くなると木質化する。葉は、短い柄を持つ楕円形の小葉が5枚集まって掌状につく複葉で、長い葉柄をつけて蔓(茎)に互生する。花期は春(4 - 5月)、雌雄同株であるが雌雄異花で花色は淡紫色。春先に伸びた新芽に、新葉と共に長い花序が垂れ下がり、柄の基部に1 - 3個の濃紫色で大きな雌花、柄の先端に多くの淡紫色で小さな雄花が咲く。雌花に長い花柄があり、暗紫色の萼片(花被)が3枚つき、花弁はない。雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に、雌花の中央部にはバナナの果実のような6 - 9本の雌しべが放射状につく。雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、花粉がここに付着することで受粉が成立する。雌雄異花で蜜も出さないので、受粉生態にはよくわかっていない点が多いが、雌花が雄花に擬態して、雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して受粉を成功させているのではないか、とする仮説がある。ハエ類が甘みを持った粘着質を舐めに来る際に受粉していると考えられる。受粉に成功した個々の雌しべは、成長して果実(液果)となり、1果柄に2 - 3個集まってつき、長楕円形で10センチメートル前後まで成長する。9 - 10月に熟して淡灰紫色に色づく。成熟した果実の果皮は心皮の合着線で縦に裂開し、内部に乳白色で柔らかい果肉(胎座)と、そこに埋もれた多数の黒い粒状の種子を裸出する。種子は黒色の径5 - 6ミリメートル (mm) の偏楕円形で、エライオソームがつく。この胎座の部分は甘くて可食でき、様々な鳥類や哺乳類に食べられて、種子散布に寄与する。

 

《サツキ》(皐月、杜鵑、学名:Rhododendron indicum)

ツツジ科ツツジ属に分類される植物で、山奥の岩肌などに自生する。盆栽などで親しまれている。サツキツツジ(皐月躑躅)、映山紅(えいさんこう)などとも呼ばれており、他のツツジに比べ1ヶ月程度遅い5~6月頃、つまり旧暦の5月 (皐月) の頃に一斉に咲き揃うところからその名が付いたと言われている。サツキとは、狭義では日本に自生するRhododendron indicumの和名であるが、そのR.indicumと近縁多種との交雑から生まれた園芸品種群の総称(Satuki Azalea hybrid)として用いられることもある。ほかのツツジ類と比べて花形や樹形についてはほとんど相違がないが、開花期が異なるために園芸的に区別されている。関東以西と九州南部に分布し、南限の屋久島では多数の自生のサツキを見ることができる。ツツジ類としては葉が固くて小さく、茎には這う性質が強い。本来は渓流沿いの岩の上に生育し、増水時に水をかぶっても引っかからないような低い姿勢で生育していたものと思われ、いわゆる★渓流植物の特徴を備える。山間部の農村では、棚田の段差部の石垣に生えることもある。草刈りにも強く、石垣の間に根を下ろし、背の低い群落を形成し、初夏に一面に咲いていたという。★水際に自生するだけに根が水に強く、加湿を嫌うツツジとは対照的である。園芸においては通常(特に品種を問わない場合)は、原種に近い「高砂」「大盃」等の品種が多く用いられ、生け垣や道路の植え込みとして目にすることが出来る。