忘れもの(當麻寺1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・今年度、毎年出品していた「葛城アート」が中止となり、當麻寺から少し遠ざかっていました。その間に、3つもの「忘れもの」をしていたのでした。まずは、

 

《NEWS》2020.3.18奈良新聞より

当麻寺・西塔「創建当初に近い姿」本格修理ほぼ完了/葛城

古代の東西三重塔が一対で唯一残る当麻寺(葛城市)で、約1世紀ぶりに行われていた国宝・西塔(約25メートル)の本格修理がほぼ完了した。県文化財保存課は「建立当初に近い姿を取り戻した」としている。当麻寺の東塔は奈良時代、西塔は平安前期の建物と考えられていたが、今回の修理で組物の様式・技法を再検討し、西塔の初層は平安前期、二・三重は平安後期と推定した。また心柱の頂部から、金銅、銀、金の3つの容器が入れ子状に納められた舎利容器が見つかり、最古級の690年頃の制作と推定された。基壇周辺出土瓦には、当麻寺創建期の複弁蓮華紋軒丸瓦が含まれ、白鳳期(飛鳥後期)に西塔が存在した可能性を示す。西塔は再建されたという見方が有力だ。前回の解体修理は明治44(1911年)から大正3(1914)年。それ以降も部分的な修理は行われてきたが、屋根や基壇に破損が見られたため、平成28年から本格修理に入った。約1世紀ぶりに屋根瓦をすべて取り外し、再使用できないものは新品と交換、杉皮の下地も施工した。相輪も補修し、破損の著しかった大正期の露盤は旧露盤の仕様が分かったため、旧露盤にならって新鋳した露盤に取り換えた。心柱の覆板に残る初層内部の彩色に剥(はく)落止めを施し、風食していた大正修理時の基壇の石材も取り替えた。他の新知見では、水煙の蛍光X線分析によって、表面に金が残っていることが分かった。当麻寺護念院の葛本雅崇住職は「次の100年、200年へと続いていける大きな修理となった。新たな発見がいくつもあり、ありがたいこと」と話している。新型コロナウイルスの感染拡大防止で2月末の修理工事現場公開は中止となったが、修理完了後に環境が整い次第、公開される予定。

 

・・・工事中の様子は何度かうかがっていたのですが、完成してからのお姿を見ることなく今日まできてしまいました。

 

《NEWS》2020.11.22ABCニュースより

4年に一度、重要文化財「中之坊書院」の特別公開実施中/奈良・當麻寺

奈良県の二上山の麓にある當麻寺では、重要文化財「中之坊書院」の特別公開が始まっています。 當麻寺の「中之坊書院」は、桃山時代から江戸初期に建てられたとされる国の重要文化財で、4年に一度、公開されています。書院では、ふすま絵の劣化が進んでいて、現在、★28面すべての復元事業が進められています。今回の特別公開では、復元のため模写を進めているふすま絵と、当時に描かれた本物のふすま絵を見比べることができます。特別公開は今月30日までです。

 

・・・4年に一度の公開、4年前その書院に作品を展示してもらえるかもしれないということから「葛城アート」に参加出品するようになったのですから、私にとって特別な場所でもあるわけです。さらに、「ふすま絵」復元の様子も見学できるのですから、行くしかないでしょ。

 

※約30年ぶりの中之坊書院および茶室(重要文化財)改修工事

http://www.taimadera.org/news/event19.html

花鳥画の名手といわれた曽我二直菴は中之坊書院に14面の襖絵を描いています。そのうち10面が鷺の絵ですが、残り4面に大変珍しい「漁舟図」を描いています。400年前の襖絵の修復は、特殊な材料と技術を要することから、多額の費用が必要となっております。當麻寺中之坊は檀家のない寺でございますので、ひろく皆さまからのご浄財を募っております。なにとぞご協力をお願い申し上げます。