スケルトン(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・常に新しい素材への興味関心は絶やすまいと取り組んでいるわけですが、レジンへの挑戦がきっかけで「スケルトン(透明)」についてまとめてみることにしました。夏ということで、まずは「氷」から。幼少期の冷蔵庫は「氷」で冷やしていましたから、定期的に家の前まで氷屋さんが自転車で大きな氷を運んできて、ノコギリでシュッシュッと気持ちよく小分けしてくれました。その音や削りカス(かき氷)が大好きで、いつもそばにくっついていました。

 

 

《参考》「木村製氷」

599-8123堺市東区北野田515-7/072-235-2272

http://kimura-sakai.com/

 

・・・「北野田」への行き帰り、いつも気になってながめている「氷屋さん」です。

 

 

《実践「氷業学」》著:今関靖將

http://www5a.biglobe.ne.jp/~imaseki/hyogyo.htm

製氷業者、氷販売店、氷屋さん必読の書。私達はこれまでに、氷というものを勉強する為、多くの本屋さん、図書館へ足を運びました。しかし残念乍ら、私たちが知りたいとする所の角氷(陸氷、水産氷)つまり私たちが取り扱っている氷について書かれている参考書や資料を見つけ出すという事はとても困難でした。一方、雪やあられ、また南極や北極の氷、すなわち気象学上の氷の学問、これは私たちの使う言葉の「氷雪」とは言わずに雪氷学として各大学、各専門機関で、多くの学者の研究が重ねられています。そして豊富な資料に基づいた専門書も、数多く本屋さんに並んでいます。しかしここでは、業者として私たちが取り扱っている氷を一人でも多くの消費者に、私たちの氷の本当の良さを知って戴きたい。そのような願いの上で、私たちに必要な知識、また身の廻りで出来る実験をし、そして、各機関から収集しました資料の解析、それらをもとに話を進めていきたいと思います。

 

・・・こういう本があるなんて、スゴイことです。さて「氷」の次は、「貸本漫画」「少年少女文庫」での出会いです。

 

 

《透明人間The Invisible Man》原著:Herbert George Wells★1897

The stranger came early in February, one wintry day, through a biting wind and a driving snow, the last snowfall of the year, over the down, walking from Bramblehurst railway station, and carrying a little black portmanteau in his thickly gloved hand. He was wrapped up from head to foot, and the brim of his soft felt hat hid every inch of his face but the shiny tip of his nose; the snow had piled itself against his shoulders and chest, and added a white crest to the burden he carried. He staggered into the "Coach and Horses" more dead than alive, and flung his portmanteau down. "A fire," he cried, "in the name of human charity! A room and a fire!" He stamped and shook the snow from off himself in the bar, and followed Mrs. Hall into her guest parlour to strike his bargain. And with that much introduction, that and a couple of sovereigns flung upon the table, he took up his quarters in the inn.

自らが開発した薬品によって透明人間に変身した科学者が、ロンドン郊外の村で巻き起こす数々の事件を描いた作品で、SF小説の古典として有名である。薬品によって人間が変身するというアイディアは、スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』から得てはいるものの、薬と特殊な照明をあてる機器を併用する事によって透明化するという点で差異が出ている。また主人公の科学者は透明になる以前から優生思想やプライドの高い人物として描かれており、自分の父親を死に追いやってまで研究資金を得ようとする研究に取り付かれていく姿や、透明になった事で優劣思想がより悪化して暴挙に出る様を描いている。

 

 

《透明人間》著:手塚治虫/東光堂★1955

 

・・・手塚治虫さんは、貸本時代から「透明人間」に関する作品をいくつも描いておられます。1948年(昭和23年)に神戸市開業の「ろまん文庫」が戦後型の貸本業の起源とされる。★1953年(昭和28年)頃から貸本漫画も出回るようになり、店舗で販売されていた粗末な赤本漫画から豪華な装丁の貸本漫画に需要が移っていった。

 

 

《NEWS》2020.7.7シネモアより

『透明人間』ジャンル映画をアップデートした低予算コンビの偉大な成果

https://news.yahoo.co.jp/articles/ba1fa71272c05a02b2d185597686cee6ea022fb9

パンデミックの影響で映画界の行く末が益々混沌としてきた2020年。新型コロナウイルスが世界的に蔓延し始める直前の、2月28日に全米で劇場公開され、6月時点で世界興収が1億2,500万ドル超に達しているヒット作がある。『透明人間』だ。この数字は今年劇場公開された『バッドボーイズフォーライフ』『ソニック・ザ・ムービー』『ドクター・ドリトル』『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PRAY』に次ぐ5位にあたる。しかし、注目すべきはその収益率だ。上位4作品の製作費がどれも1億ドル前後のビッグ・バジェットなのに対して、『透明人間』はたったの700万ドル。上質の映画を安く作り、高い収益率をめざしている。製作したのは、これまでも、『パラノーマル・アクティビティ』(07)『パージ』(13)『ザ・ギフト』(15)『スプリット』(16)、そして、ジョーダン・ピールにアカデミー賞脚本賞をもたらした『ゲット・アウト』(17)など、上質で高収益の作品を送り出してきた、ブラムハウス・プロダクションズ。創設者は、今や新時代のホラー映画を牽引するジェイソン・ブラムだ。そして、監督に任命されたのは、2年前に、ブラムハウス・プロダクションズで『アップグレード』(18)を監督した、リー・ワネルである。ワネルは、ロイヤルメルボルン工科大学の同窓生であるジェームズ・ワンと共に放った『ソウ』シリーズ(04~)でも知られる、ホラー界の若き逸材だ。SF作家★H.G.ウェルズの原作を、『フランケンシュタイン』(31)のジェームズ・ホエールが★1933年に監督して以来、数々のスピンオフが作られてきた”ユニバーサル・ホラー”の一つ『透明人間』。ハリウッド・メジャーのユニバーサルが、この大切なアーカイブのリブートを、なぜ新世代に依頼したのか。既報の通りではあるが、その経緯を簡単に説明しよう。2014年の10月、ユニバーサルは自社が製作した、フランケンシュタイン、ドラキュラ、ミイラ、透明人間、ファントム(オペラ座の怪人)、狼男たちを、”ダーク・ユニバース”と題して連続リブートすると発表する。2年後、その中からいち早く『透明人間』が、ジョニー・デップ主演、『グランド・イリュージョン』(13)のエド・ソロモン脚本で立ち上がるが、ソロモンとユニバーサルの間で意見の相違があり、企画は頓挫。翌年、”ダーク・ユニバース”の第一弾として劇場公開されたトム・クルーズ主演の『ザ・マミー/呪われた砂漠の女王』(17)の、レビュー及び興収が芳しくなく、それを機に”ダーク・ユニバース”の専用オフィスは実質閉鎖状態に陥る。途方に暮れるユニバーサルの幹部に救いの手を差し伸べたのは、『ヴィジット』(15)『ゲットアウト』『ハロウィン』(18)等のプロデュース作品でユニバーサルとは信頼関係にあるジェイソン・ブラムだ。また、ブラムとは『アップグレード』を含めて過去多くの作品でコラボし、今やブラムハウス・プロダクションズには欠かせない存在となったリー・ワネルが、ある日、ブラムの前に現れてこう言ったのだ。「ねえ、『透明人間』を低予算で作るアイディアがあるんだけど、興味ある?」と。ワネルの話に耳を傾け、成功を確信したブラムは、ユニバーサルに即一報を入れる。「ここにブラムハウス・スタイルの『透明人間』のアイディアがあるんだけど、ゲームに参加してみる気はない?」と。まるで、ワネルがブラムに話した時と同じような誘い文句に、追い詰められたユニバーサルの幹部が乗っかったことは言うまでもない。こうして、ブラム&ワネル×ユニバーサルによるミーティングが、始まることとなる。(以下略)

 

※2020年5月1日(金)全国公開予定だったが延期となり、

★劇場公開日2020年7月10日

https://toumei-ningen.jp/

天才科学者にしてソシオパスの元恋人が透明人間になり、自分を苦しめていると訴える女性を描くサイコスリラー。

 

・・・公開延期となっていた映画がどんどん公開され、忙しくなりそう。