ミドリ(9) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・作品制作の方へと言いながら、やっぱり寄り道します。

 

《NEWS》2020.6.13オリコンニュースより

★「クセが強すぎる」キンチョウのCM、50年にわたり受け継がれる“面白さ”の遺伝子

先ごろ、『もうどう広告したらいいのかわからないので。』というKINCHO(大日本除虫菊)の新聞広告が注目を浴びた。コロナ禍で世の中がどうなっているか予想がつかず、状況に応じた6パターンもの広告を公開し、SNSでも大きな話題に。だが、同社のユニークさが見て取れるのは、それだけではない。現在、長澤まさみらが出演するKINCHOのテレビCMは、過去にも★沢口靖子、山瀬まみらが強烈な姿で登場し、毎回話題を呼んできた。同社のCM・広告はなぜここまで面白く、クセが強くなるのか? KINCHO宣伝部の小林裕一さんに話を聞いた。

 

 

■1966年“ルーチョンキ”CMから受け継ぐ遺伝子、「広告とは真面目なことを言えばいいわけじゃない」

長澤まさみがややはすっぱな関西弁を使う『虫コナーズ』、滝藤賢一が女装してシンクに映る自分に見ほれる『ティンクル』、香川照之がおかっぱ頭の少年に扮する『キンチョール』など、現在放送中のものだけ見ても、非常にインパクトのあるKINCHO のCM。過去にも、「亭主元気で留守がいい」との名言(?)を生み出した『タンスにゴン』、沢口靖子の体当たり演技が話題になった『タンスにゴンゴン』、山瀬まみがカッパに扮した『キンチョウリキッド』など、その面白さとクセの強さは、様々な世代の人の記憶に残っているだろう。――KINCHOのCMはどれも非常にインパクトの強いものばかりですが、どのような意図があるのでしょうか?

【小林さん】テレビでは日々たくさんのCMが流れていますが、その中で視聴者の皆さんに覚えてもらうことが一番大事だと考えています。弊社は広告出稿量もそれほど多くないですし、できるだけインパクトのある面白いCMで覚えてもらおうという作戦です。もともとCMって、テレビを視聴する上では、★正直いらないものじゃないですか(笑)。そういうものを見てもらうためには、面白さやインパクトで注意を喚起できないといけませんから。――長澤まさみさん出演の『虫コナーズ』など、関西弁を使われることも多いですよね。

【小林さん】我々、★作っている人間に関西人が多いので、つい“自分に響く言葉”として関西弁を使いがちなのかもしれません。関西以外の地方の皆さんはどう思われるか…という懸念もありますが、下品にならない範囲の関西弁であれば良いかなと思っています。――いつ頃からこのような面白CMを作られていたのですか?

【小林さん】1966年、クレイジー・キャッツ★桜井センリさんが出演された『キンチョール』のCMが最初です。当時のCMでは、“商品は正面に向けて★まっすぐ持つ”のが当たり前でした。そんな中、桜井さんは逆さに持って「キンチョール、逆さにしたらルーチョンキ」とやったんです。それを当時の担当者が「面白い!」と採用して、結果、そのCMが当たりました。「広告とは真面目なことを言えばいいわけじゃない」と、★そのときわかったんですね。弊社のCMは今もこの遺伝子を受け継いでいて、「皆さんに楽しんでもらえれば」という気持ちが込められています。

 

・・・忘れていましたが、久しぶりに「ルーチョンキ」思い出しました。

 

 

■「金鳥の夏、日本の夏」★伝統と信頼があるからこそ「バカなこともできる」

――しかし、こういったインパクトあるCMを連発するのは、企業としてなかなか勇気のいるものではないんでしょうか?

【小林さん】「金鳥の夏、日本の夏」という蚊取り線香『金鳥の渦巻』のCMをずっと流していますが、ああいう伝統的なものがあるからこそ、その一方でバカなこともできるんです(笑)。伝統と品質から得られる信頼と、娯楽性とのバランスとでもいいましょうか ――毎回、驚かされる内容ですが、アイディアが浮かんでくる背景は?

【小林さん】簡単に言うと、“むやみに断らない”ということです。CMクリエイターの方たちって、もともと面白いアイディアをたくさん持っているのに、「どうせ断られるだろう」と思って無難な提案をしていることが多いと思うんです。ですが、弊社ではそれを受け入れる土壌があるんだと思います。そのせいか、クリエイターの人たちから★「キンチョーのCMをやってみたい」と言われることは多いですよ。――奇抜なアイディアを受け入れるだけの、器の大きい社風なんですね。

【小林さん】自由な体質ではあると思います。みんなも「出来たものはしゃーない」と思っているんでしょうね(笑)。

■沢口靖子らの名演技が生まれるも、「私はまだ“そこ”じゃない」と出演を断られることも

――これまで多くのタレントさんが他ではあまり見ない演技を披露されていますが、撮影現場で戸惑うようなことはないのですか?

【小林さん】皆さん★プロですから、役をまっとうしてくださいます。でも今思うと、『タンスにゴンゴン』で沢口靖子さんがあそこまでいろいろな役(女子高生風、マリリン・モンロー風、国会答弁する議員、押しの強い主婦など。すべて関西弁のコミカルな演技)を、体当たりでやってくださったのには驚きました。――それは強烈に覚えています(笑)。

【小林さん】ですよね(笑)。キャスティングについては、“意外性”を念頭に置いていますが、基本的にはCMの内容に合う方にオファーしています。もちろん、断られることもありますよ。「私はまだ“そこ”じゃない」と言われたときは、「そういう断り方をされるんや」と思いましたが、なんとなく意図するところは伝わりました(笑)。何をさせられるかわからないと思われたんでしょうねぇ。――なるほど。

【小林さん】例外的なケースは、藤原竜也さん。現在、藤原さんは『金鳥の渦巻』のCMにご出演いただいていますが、★もともとこの蚊取り線香のファンだったそうです。撮影のときも、藤原さんは「KINCHOの人としゃべりたかったんです!」と、すごく喜んでくださいました。

■コロナ禍を逆手に取った新聞広告がバズる「こんな時代だからこそ、楽しいことをしないと」

――このような面白CMについて、視聴者の反応は?

【小林さん】SNSを見るとかなりの反響がありますので、CMとしては成功しているかと思います。テレビCMは今でも媒体力は強いのですが、新聞やラジオの場合は、さらにそこから先のSNSでの拡散力、伝搬力も見込んで広告を作っています。――SNSと言えば、5月末に掲載された『ゴキブリムエンダー』の新聞広告『もうどう広告したらいいのかわからないので。』も大きな話題になりました。コロナ禍の影響により、広告掲載日に世の中がどうなっているかわからないため、「緊急事態・外出自粛が、まだ継続している場合」「近いうちに収束するぞ! と先行きの見通しが立ってきた場合」など、状況に応じた6パターンの広告を作ったんですよね?

【小林さん】これはSNSでの反応も見込んだ広告でしたが、思っていた以上に反響がありましたね。この広告を立案している頃は、コロナが本当に大変な状況だったんです。世の中が暗いムードで、多くの企業がどんな広告を出せば良いのか悩んでいるような雰囲気で…。結局★「こういう手法しかない」という結論がこれでした。この広告は、弊社のWEBサイトに誘導する仕組みでしたが、想定外のアクセスがあってサイトがパンクしかけました。それが唯一の反省点でしたね。また、本当にこんな広告を出していいのかという★葛藤もありましたね。――この広告も含めて、社内での評判はいかがですか?

【小林さん】社内では、「宣伝部がまた変わったことやっているな」くらいですね(笑)。私たちは、基本的に何を作っても★褒められるわけではないし、商品が売れても★「宣伝部のお陰」とは言われません。どこの会社の宣伝部も、同じような感じだと思います。ただ、こんな時代だからこそ、楽しいことをしないといけないと思いますし、そのためには、★我々宣伝部が楽しそうにしていないとダメだと思っています。――最後に、視聴者の皆さんにメッセージがあればお願いします。

【小林さん】CMではふざけて見えるかもしれませんが、商品開発は真面目一徹で行っている会社です。弊社のCMでお楽しみいただき、お買い物の際に★少しでも思い出していただけたら幸いです。

 

・・・いやあ本当にそのとおり、スゴイことジョーダンをマジメにやっておられることに、脱帽です。沢口靖子さん、山之口商店街(開口神社)とつながりある方なんですよ。(★泉陽高校卒)

 

 

《NEWS》2012.11.13スポニチより

桜井センリさん孤独死「クレージー」犬塚1人に…

60~70年代の人気7人組グループ「クレージーキャッツ」のメンバーで、名脇役としても活躍した俳優の桜井センリ(さくらい・せんり、本名千里=せんり)さんが、東京都新宿区の自宅で死去していたことが12日、分かった。86歳。一人暮らしで、近隣住民の通報を受けた警察署員が、倒れていた桜井さんを見つけた。クレージーで存命のメンバーは犬塚弘(83)のみとなった。警視庁牛込署によると、通報があったのは11日午後8時20分ごろ。新聞が取り込まれていないのを不審に思った近くの住民が110番した。約5分後に署員が通報者と自宅に入り、倒れている桜井さんを発見。既に死亡していた。死因は不明。同署は「事件性はなく、病死と見られる」としている。所属事務所によると、桜井さんは「過去に結婚していたが子供はおらず、親族は妹のみ」で、長く一人暮らしだった。最後の仕事は06年公開の映画「待合室―Notebook of Life」で、寒村の駅の委託駅員を演じた。その後は自宅でのんびりと暮らしていた。大きな病気はなく、寝込むこともなかったという。故フランキー堺さんのバンドなどを経て、60年に入院した故★石橋エータローさんのピンチヒッターとしてクレージーキャッツに加入。女形のギャグなどで人気を得た。その際に30年生まれと、実際より4歳下で年齢を発表した。他のメンバーとのバランスを取ったとされる。石橋さんの復帰後もメンバーとして活動した。「東宝クレージー映画」シリーズなどに数多く出演。「男はつらいよ」シリーズの準レギュラーで、寅次郎の仕事仲間を演じた。テレビドラマでもフジ「空から降る一億の星」(02年)、テレビ朝日「南くんの恋人」(04年)などに出演し、味のある脇役として存在感を見せた。66年の殺虫剤「キンチョール」のCMでは、缶を逆さに持って叫ぶ★「ルーチョンキ」が流行語に。フジ「おとなの漫画」(59~64年)などバラエティー番組でも活躍した。公の場に姿を見せたのは10年11月、同年9月に亡くなったクレージーのメンバー★谷啓さん(享年78)のお別れの会が最後。犬塚弘とともに会見に応じた。意気消沈した様子だったが、都内のホテルに自身の運転する車で駆けつけた。通夜、葬儀は妹らの希望で密葬で行われる。
【桜井センリ】(俳優、本名千里=せんり)1926年(大15)3月20日、英国ロンドン生まれ。ロンドンで3歳まで過ごした後、東京で育った。早大在学中から★ジャズピアニストとして活動、60年に「クレージーキャッツ」に加入。クレージーが主役の映画などに多数出演。山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズや「たそがれ清兵衛」などに出演。テレビでも殺虫剤のCMの「センリばあさん」で人気を集めたほか、バラエティー番組「シャボン玉ホリデー」やドラマ「前略おふくろ様」などで名脇役として活躍した。

 

・・・今さらですが、合掌。犬塚さんはお元気?

 

 

《NEWS》2019.10.2サンスポより

90歳の犬塚弘、俳優卒業宣言「頭も口も大丈夫だけど下半身が駄目」

昭和の日本を元気づけたハナ肇とクレージーキャッツの最後の生き残りで、味のある脇役として活躍した犬塚弘(90)が、盟友・大林宣彦監督(81)の新作映画出演を最後に俳優から引退することが1日、分かった。犬塚はこの日、静岡・熱海市の自宅でサンケイスポーツの取材に「俳優はもうやめた」と明るく“ハイこれまでョ!”宣言。90歳の卒寿を機に役者を卒業する。「スーダラ節」や「ハイそれまでョ」など大ヒット曲を出したクレージー。メンバー7人の中でベースを担当する一方、ひょうひょうとした演技で活躍してきた90歳の名脇役が決断した。「頭も口も大丈夫だけど、下半身が駄目。俳優はやめた」8年前に唯一の肉親だった妻、幸子さんと移り住んだ熱海市のシニア向けマンションで1日、穏やかな笑顔で語り始めた。病弱だった愛妻は4年前、84歳で死去。現在は1人暮らしだ。犬塚は9月30日、脊柱管狭窄症の再発のため、2週間ほど入院した同市内の病院を退院したばかり。「もう90歳だし、腰から下が思うように動かなくてね」と俳優を続けることを断念したという。とはいえ、悲壮感はまったくない。「1日3食のケア付きマンションだし、近くに住む70歳のレストラン経営者とか親友も2人できた。一緒に舞台で全国を回った後輩たちもたまに遊びに来てくれる。ラグビー日本代表もテレビで応援したり、毎日楽しく過ごしています」と顔がほころんだ。結果として最後の出演作となるのは、大林監督がメガホンを執った★「海辺の映画館-キネマの玉手箱」(11月1日に東京国際映画祭で先行上映、来年公開)。俳優復帰は2012年に公開された大林監督の「この空の花 長岡花火物語」以来で、監督本人からのたっての願いで昨年7月、映画館の常連とコントラバスを弾く老人の★一人二役を演じた。「監督からは即興の長ぜりふをしゃべらされた。参ったよ」と言いつつ満足げな笑顔。マネジャーによると、今後はトーク番組などに出演を絞る予定で、犬塚も「クレージーのおかげで、いろんな仕事ができた。感謝しています。でも、これからはゆっくりして、あと3年ぐらいで、あの世に行く」とコメディアンらしくブラックユーモアで締めくくった。

【犬塚弘】1929(昭和4)年3月23日生まれ、90歳。東京都出身。文化学院卒業後、兄のハワイアンバンドなどを経て、55年結成のハナ肇とクレージーキャッツにベーシストとして加入。長身&とぼけたキャラクターで「ワンちゃん」の愛称で人気に。俳優としても活躍し、「男はつらいよ」シリーズなどの映画や舞台に多数出演。2012年11月、桜井センリさんが他界し、クレージーキャッツで唯一の存命者となった。179センチ。

 

・・・クレージーキャッツがあって、ドリフターズがあった。先日、志村けんさんも他界した。本当にありがとうしかない。「海辺の映画館-キネマの★玉手箱」観にいかなあかん。

 

 

★新たな公開日が、7月31日(金)に決定!/2020/06/04

https://umibenoeigakan.jp/info/archives/category/news

新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、公開を延期しておりました大林宣彦監督の最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の新たな公開日が、7月31日(金)に決定!奇しくも本作の公開予定だった4月10日に大林宣彦監督(享年82)は生涯を閉じました。しかし、本作プロデューサーで人生のパートナーである大林恭子さんの言葉をお借りすると「大林宣彦監督は次回作ロケハン中!」。そんな監督の最新作は、先行きの見えない映画業界を鼓舞するような“映画への愛”と“平和への想い”が込められたエネルギーにあふれた作品です。

“ねぇ、映画で僕らの未来変えて見ようよ”

大林宣彦監督が直筆で寄せた、この最期のメッセージは、ご息女の大林千茱萸さんが編集した渾身の劇場パンフレットに遺されています。パンフレットには本作に出演した俳優陣から大林監督へのラブレター45篇や、富田靖子さんと石田ひかりさんが初対面となった尾道ヒロイン夢の対談、大林宣彦の撮影ノート、映画評論家・佐藤忠男氏による寄稿や、大林番記者のコメント寄稿など、まさに★玉手箱のようなパンフレットとなっています。また、本作は「大林宣彦監督」と「尾道」のコラボレーションが、20年ぶりに実現した、映画少年時代からの大林宣彦のすべてが凝縮された「大林版ニュー・シネマ・パラダイス」というべき作品。娯楽作でありながら、★底辺に流れるのは「戦争」に対する辛辣なメッセージであり、それに打ち勝てるのは「映画」であると力強く伝えます。 新たな変革を求められている“今”新しいエンタテインメント作品として、戦後75年を迎えた2020年に問いかけます。

 

 

・・・この映画パンフも絶対ゲットするぞ。偉大な先人たちの思いを心に刻む、ために。