・・・長々と「ミドリ」を連載していますが、堺・山之口商店街には、
◆「奥野清明堂」
590-0952堺市堺区市之町東6-2-15/072-232-0405
享保(1716~1736)年間 創業 初代沈香屋久次朗
明治初期 沈香屋久次郎から奥野晴明堂に改名
明治35年 堺薫物線香商組合(現堺線香工業組合)組長(理事長)四代目久次郎
大正8年 五代目 久次郎 奥野宗次郎
昭和6年 六代目 久次郎 奥野栄次郎
昭和17年 七代目 久次郎 奥野四郎
昭和37年 八代目 久次郎 奥野圭作
平成5年 堺デザイン協会理事長賞受賞
平成18年 堺線香工業協同組合理事長に就任、堺工科高校定時制「堺学」授業
平成22年 プール学院短期大学授業、伝統工芸士に登録:山本一也
平成24年 七代目沈香屋久次郎享年99歳 没す
平成26年 プール学院大学 客員教授就任
堺市は古来より、東南アジア諸国をはじめ、諸外国の貿易船が行き交い伽羅・沈香などの香類や雑貨を、交易することとなりました。市内には中国の品を扱う問屋などが多く、中でも香類は、この中国の問屋において売買されており、江戸享保・天文の頃、お茶・お香の道をきわめた風雅な方が市中におられ、その中より、お香を諸国の当時の商人に伝え、数々の香りを、商品化できるようになりました。 この製法は今も一子相伝を守り続け伝えられることとなり、その秘宝を持つものが、沈香屋と称され、今日にいたっております。そして中でも宿谷町の小西弥十郎という薬種問屋の方が天正年間、韓国に渡った際に、線香の作り方を学び、当地に持ちかえり、そして初代沈香屋久次郎も独自の線香を作り出し、広く商う良い香を作り続けることとなり、今日も佳品として、賞賛されております。
●2020/05/22「祈願線香」のご紹介
疫病を退散させる妖怪★「アマビエ」にあやかり、生薬である陳皮を配合した疫病退散香、ローズマリーが薫る悪霊退散香、乳香(フランキンセンス)を配合した病魔退散香の三種を発売開始いたします。疫病退散香 漢方生薬 陳皮 1000円(税抜)/悪霊退散香 ハーブ精油ローズマリー 1000円(税抜)/病魔退散香 漢方生薬 乳香 1000円(税抜)
・・・「チン電グリーン」から「ミドリ」へ、そして「線香(蚊取)」に進んできました。もとより「ミドリ」は自然を象徴する色であり、さらに「臭覚」と深く結びついているということもわかってきました。
《緑の香りGreen leaf volatiles, GLVs》Wikiより
オキシリピン代謝におけるヒドロペルオキシドリアーゼ経路により合成される、炭素数6のアルデヒド、アルコール、およびそれらのエステルの総称で、いわゆる★緑葉香や★青臭さの主成分である。(Z)-2-ヘキサナール、(Z)-2-ヘキサノール、(Z)-2-ヘキサニルアセテート、(E)-2-ヘキサナール、(E)-2-ヘキサノール、(E)-2-ヘキサニルアセテート、(n)-2-ヘキサナール、(n)-2-ヘキサノール、(n)-2-ヘキサニルアセテートが知られている。ほぼすべての被子植物が生成するとされる。緑の香りは★食品フレーバーとして重要である。人間は、いくつかの緑の香り関連化合物において、二重結合の位置や立体異性体といった小さな違いでも異なるにおいに感じる。そのため、例えば、豆乳に含まれる緑の香り(豆臭)を抑制したり、トマトソースやオリーブオイルでの緑の香りの各成分の組成比と量を調節することは製品の質を左右する。また、草食生物に対する植物の★防御機構の一端を担っている。緑の香り分子は濃度の違いにより★官能効果を変える。青葉アルコールが低濃度のときはさわやかな香りを放つ。しかし、高濃度のときはヒトの気分を悪くする。頭痛や胃のむかむかといった症状を引き起こす。青葉アルデヒドは、低濃度で柔らかい香りであるが、高濃度では刺激臭となる。眼を刺激して涙を分泌させ、鼻に刺すような痛みを生じさせる。
《参考》「かおりの樹木」データ/環境省
https://www.env.go.jp/air/akushu/midori_machi/application/data_list/index.html
★「みどりの香り」著:畑中顯和/丸善2005
http://yagiken.cocolog-nifty.com/yagiken_web_site/2006/08/post_1882.html
新緑の香りや樹木の香りに感じられる青臭い香りがどのようなものか知りたい、という至極当然の疑問は、化学の国ドイツで19世紀末に始まったらしい。ゲッチンゲン大学の植物学者が、青臭い物質を対象とする、植物細胞中のアルデヒド様の性質を持つ物質に関してという研究論文を、1881(明治14)年に出したとのことである。この植物学者から色々相談を受けていた化学者クルチウスは、ハイデルベルグ大学に移ってから助手のフランケンとともに、この物質の構造決定の実験に入った。ハイデルベルグの町を流れるネッカー川の道沿いに茂る潅木類を集めては抽出を繰り返し、ついに1912(大正1)年に青臭い香りの基となる物質を発見し、★「青葉アルデヒド」と名づけた。
※日本予防医学「みどりの香り」
《参考》「茶香炉」/愛知化学陶磁器
http://www.handa-cci.or.jp/member/genki/data/2001/200109.html
お茶の香りには青葉香という「青葉アルコール」「リナロール」という花香芳香成分でリラクゼーション効果があります。新茶の時期が最も青葉アルコールを含んでいます。茶香炉で生じる焙焼香気成分+青葉アルコールで更なるアロマテラピー効果をもちます。
《自由な発想でリキュールを創造する》紀村益男(サントリー/スビリッツ商品開発部顧問)
https://www.suntory.co.jp/company/quality/hito/06/02.html
開発にたずさわったリキュールで、グローバルな舞台で活躍しているのが★『ミドリ』。「1977年に来日された米国バーテンダー協会の方が、当時販売していた『ヘルメス★メロンリキュール』を「こんなに★美味しそうな緑色のお酒は初めて」とおっしゃったんです」。そこでアメリカでの販売をめざしてこちらをベースに新しいリキュールを開発。リキュールに全てを捧げたといっていい仕事人生を振り返って紀村は話す。「キュラソーを改革できたときまず感じたのは、「やった」という喜びよりも、「ようやく目処が立った。でもやれることはまだあるはず」という戒めでした。何をしても自由と言うのは、やりがいを感じるのと同時に、裏を返せばやり尽くすということは永久にないということ」。ずっと知的好奇心を持ち続けることで、リキュールを究めてきた紀村。「実は社史を調べていくとポップカクテルの前に、既に缶入りのハイボールが『トリスウイスタン』という名称で1960年に発売されていたことが分かりました。よくぞその時代にと感動しましたね」。まさにサントリーの創業時から社員の仕事の原動力となっている言葉★“やってみなはれ”を裏付けるエピソード。この綿々と受け継がれてきた自由闊達な風土とチャレンジ精神も、紀村が “自由”のもと重ねてきた「匠」の仕事を支えてきたに違いない。
https://www.nomooo.jp/column/102962/
「ミドリ」はメロンリキュールの銘柄の一つ。大手酒造メーカーのサントリーが製造元です。メロンリキュールは他にもいくつか種類がありますが、その中でもミドリは世界的に高いシェアを誇っているんだとか!日本のスーパーやお酒の量販店などでよく見かけますが、プロのバーテンダーからも重宝されるリキュールなんです。アルコール度数は23度、メロンエキスは21%。エキスは静岡産マスクメロンなどを使用しています。メロンの味を上品に活かした甘く豊かな香りと美しい緑色、フレッシュな味わいが特徴です。
https://bartendersclub.suntory.co.jp/brand/2013/09/index.html
《参考》蒸溜と「ヘルメスの術」/鳥井信治郎は錬金術師だった
https://allabout.co.jp/gm/gc/479772/
★ヘルメス・トリスメギストスHermes Trismegistus
「錬金術師の祖」とされ、錬金術は「ヘルメスの術」とも呼ばれる。
・・・ただでさえ脱線・寄り道・遠回りが過ぎていますので、これ以上の拡散は避けなければと心を鬼にして、そろそろ「玉手箱」制作の方へ。