・・・「玉手箱プロジェクト」プログなのに「箱」のことが出てこないとお叱りを受けそうなので、、
《鈴木製凾所》d47 design travel storeより
437-1301静岡県掛川市横須賀310/0537-48-2150
https://www.hikarie8.com/d47designtravelstore/2015/09/post-148.shtml
茶箱は杉の木を使い、内側に防湿加工をほどこしているため、防湿・防虫・防臭に優れています。昔からお茶の保管や輸送に使われていましたが、戦後、輸送方法が茶箱から段ボールや他の素材に代わるなどの影響を受け、掛川で40軒近くあった茶箱製造業者も、いまでは4軒だけになりました。鈴木製函所は、鈴木さんご夫婦を入れて平均年齢80代の4名。茶箱の作りは明快。茶箱を作り始めた大正10年から、作り方は今でも変わりません。手をかけていたところに機械が導入され、手間が省けるようになりました。代表の鈴木清吉さんは、父親や職人の作業を、見よう見まねで学び、技術を習得したそうです。現在は、4人で作業を分担してひとつの茶箱を作ります。まず、杉の木を裁断するのは、清吉さんの仕事。茶箱にはふつう杉の木が使われていますが、赤杉や白杉などの種類があることを教えてくれました。白杉は棺桶に使われる素材のため、忌み嫌われるので使わないとのこと。鈴木製函所では大井川の赤杉を選んで使っています。昔は、職人が板を1枚1枚かんなで削っていました。今では大きな機械で、茶箱のサイズに合わせて材料を裁断します。材料を一定の厚さにするために、機械を通します。木くずを吸い上げる大きな機械も作動します。板がそろったら、タッカーで針を打ち、茶箱の幅になるよう板と板をつなぎ合わせます。釘を打ち、パーツとパーツを組み合わせます。茶箱を作るときのポイントは、木の裏表を絶対間違えないこと。間違えると釘が出てしまうそうです。次に、奥さんが、亜鉛板(鉄板に亜鉛メッキを施したもの)を、茶箱の内側に張り合わせていきます。続いて、熟練の職人が、亜鉛板の境目を、はんだ付けしていきます。塩酸で汚れを落とした後、熱した銅製のコテで貼り付けていきます。同じ箇所を茶箱の数だけ慣れた手つきではんだ付けします。清吉さんの奥さんは、「この仕事ができるのは、長年働いているシズヨさんしかできないのよ」と言うので見続けると、どの茶箱もどこも汚さず、狂わず、境目にぴったりとはんだ付けしていました。亜鉛板を取り付けたら、次に内側や、フタ、周りの節(ふし)、木目の粗い部分に
和紙を貼っていきます。和紙だとトロトロ溶けてしまうので、レーヨンを入れて、溶けにくくします。しっかり乾燥させたら出来上がり。1ヶ月に200〜250個くらい作るそうです。使い勝手のよい茶箱は、乾物や米などの食材の保管や、衣服の保管、最近では収納できるイスや机として活用されています。小さい茶箱に布を張り小箱として使用したいからと、個人注文も多く、ニーズに合わせてさまざまな大きさ、形の茶箱も製造しているそうです。“需要があるから、作り続ける” 同じことの繰り返しですが、日々淡々と、仕事を生き甲斐としながら、今日も茶箱作りに励んでいます。
https://www.d-department.com/item/2015000100240.html
《NEWS》2020.3.24静岡新聞より
静岡の茶箱、職人技未来へ/川根本町など5軒、後継育成に力
優れた防湿、防虫効果から茶葉の保管に使われる茶箱。昔ながらの技術を継承する製造所は全国でも静岡県内の5軒のみとなり、後継者不足を理由に多くが存続の危機に立たされている。川根本町ではことし、若手職人らが製造所の事業を承継した。近年はインテリアとしての需要も高まる茶箱の良さを伝え、茶どころならではの産業を守ろうと奮闘している。創業60年を迎えた川根本町の「前田製函所」から事業を受け継いだ「前田工房」(薗田喜恵子社長)。約3年間かけて4人が親方前田宥さん(79)の元で修行を積み、1月から本格的に茶箱製造をスタートさせた。洗練された技術で、くぎ打ちやはんだ付けなど細かな作業に汗を流す。福祉業から転身した中村綾美さん(35)は「一ミリの狂いも許されない作業ばかり。何とか一人前になりたい」と意気込む。かつて茶の保存や運搬の道具として全国で生産された茶箱だが、平成に入る頃から役割を変え、デザイン性や機能性の高さが注目されるようになった。茶箱の新たな活用の可能性を感じて前田工房の設立に動いた薗田社長は「(茶箱を)未来に残せるかが問われる重要な時期。今では静岡だけの産業であることを誇りに、業界一体で存続策を考えたい」と話す。掛川市の創業100年を超える「鈴木製函所」もインテリア向けを含め全国から注文を受けるが、人手不足が悩みの種という。鈴木清吉社長(87)は「息子に継がせず辞める選択もある」と漏らす一方、「長年の職人文化を途絶えさせていいものか」と葛藤を語る。これまでシルバー人材センターを通じて従業員確保に努め、年間約3千個の製造に励んでいる。
■4月、静岡で販売会/茶箱装飾の専門業者「インテリア茶箱クラブ」(東京都)は、川根本町の「前田工房」から仕入れた茶箱を着物やカーテンなどの布で装飾し、「インテリア茶箱」として首都圏を中心に売り出している。同クラブのパイザー真澄代表取締役(58)が同工房の前身である「前田製函所」の高品質な茶箱にほれ込み、約20年前から展開している事業。4月8~14日には静岡市の静岡伊勢丹でインテリア茶箱の販売会を開く。和洋の布を張った1キロ~60キロまでのさまざまなサイズの商品を販売する。
<メモ>茶箱 起源は江戸時代とされ、昭和40年代ごろまでは海外への輸出用としても需要が高く全国各地に製造所があった。県内でもピーク時は50軒以上が稼働し組合も存在したが、段ボールの普及などで需要が激減。現在は川根本町と掛川、静岡、藤枝、島田市にそれぞれ1軒が残り、製造を続けている。
https://furusato.7cs-card.jp/product/detail/index/22213/4503903
・・・とても素敵、とはいうものの置けるような状態の家(生活)ではないのが寂しいですね。
・・・さて、ミドリで忘れてならないのが、これからシーズンなら「蚊取線香」。気分転換にPCデスクトップ壁紙も変更、すっかり夏気分です。
《金鳥の渦巻(蚊取線香)》
https://www.kincho.co.jp/seihin/insecticide/kincho_uzumaki/index.html
★蚊取線香初耳少女「やよい」が聞く『蚊と倭族の戦いの歴史(金鳥目線)』
・・・世界遺産「百舌鳥古市古墳群」の地元としては、こういうコラボ?は大歓迎です。
・・・金鳥さん、ちょっとやり過ぎ。あんまりヒトのこと言えませんが、ははは。