・・・ミドリの話を進めておきながら、ふと「茶色」のことが気になり始めました。「玉手箱プロジェクト」のお膝元・堺は「茶(利休)の町」でもあるのですから。
★「茶色」はお茶の色!?/「小野園」より
https://onoen.jp/column/column_06.html
英語でいう「ブラウン、brown」を「茶色」といいますよね。お茶は、葉の状態でも、飲むときもみどり色なのに、なぜ「茶色」というのでしょうか。日本人とお茶の付き合いは非常に長く、奈良・平安時代には、貴族や僧侶ら上流階級の人たちが楽しむ高級な嗜好品として親しまれていました。『続日本紀』に続く勅撰の歴史書『日本後記』(815年成立、『日本後紀』とも)には、「遣唐使に同行して唐に留学した僧が、帰国するときに持ち帰ってきたお茶を嵯峨天皇に献上した」という記述があり、現在のところ、これがお茶に関する最も古い記録とされています。このころのお茶は、「釜などで炒る」→「揉む」→「天日に干す」という製法で作られていました。炒って作られた茶葉は黒っぽく、淹れるとくすんだ赤や黄色のような、渋い色合いになったそうです。みどり色ではなくブラウン色のお茶といえば、ほうじ茶やウーロン茶ですが、これらはまさに、炒って作るお茶。かつてはこのようなお茶が一般的だったのです。★「ほうじ茶の色=茶色」と考えれば、なるほど納得ですね。また、茶葉を使って布を染めるとブラウン色になったそうで、★「茶で染めた布の色」を「茶色」と呼ぶようになったとも考えられています。では、みどり色の葉から、なぜこのような色が生まれるのでしょうか。答えは、お茶に含まれる★「カテキン」や「タンニン」です。
※「日本カテキン学会」より
http://www.catechin-society.com/iroha.html
カテキンの語源は、インドなどに生えているアカシヤ・カチュー(マメ科アカシア属)の樹木からとれた暗褐色の“catechu”(カテキュー)に由来しています。スイスの化学者F.F.Rungeが1821年、catechuから無色の結晶を分離し、その後1832年にNees von Esenbeckが、Rungeが分離した物質にたいして“catechin”(カテキン)と命名しました。このアカシア・カテチューに含まれるカテキンは20世紀に入ってからドイツのK. Freudenbergらによりエピカテキンであることが確認されました。20世紀に入ると、茶からカテキンが純粋に分離され化学構造の研究が本格的に進められました。まず、1927年、山本頼三が緑茶よりカテキン類似の物質を分離し、続いて1929年に辻村みちよが緑茶抽出物より初めてエピカテキン(EC)を結晶状に単離しました。その後1933年、大島康義と合馬輝夫は台湾産茶葉から、1934年に辻村により日本緑茶からエピガロカテキン(EGC)の結晶を分離し、同時に辻村は緑茶からエピガロカテキン(EGC)を分離しました。これにエピガロカテキンガレート(EGCg)を含めた4種がお茶の主要なカテキンであり、4種類中3種類が★日本の化学者により発見されたことになります。
※タンニンとは/川村通商より
http://www.kawamura-net.co.jp/tannin/shurui/
植物タンニンとは、植物の中に含まれるポリフェノール化合物の一種のことです。植物組織の液胞の中に、溶液として存在しています。原形質を失った古い細胞では、細胞壁に吸収されてしまう成分です。様々な分野で活躍する成分で、皮革工業では「タンニン」、木材工業では「リグニン」、食品・医薬・化粧品の分野では「タンニン酸」、「カテキン」、「フラボノイド」、「ポリフェノール」と呼ばれています。植物タンニンには、植物の木質部、樹皮、葉、小枝、実、莢(さや)、根などにあり、その植物が、動物や昆虫などによって傷つけられることを防ぐ役割を持っています。果実の部分にも含まれますが、熟していくにつれて含有量が少なくなっていく点が特徴です。また、虫などの影響を受けた、虫嬰(ちゅうえい)と呼ばれる部分にも多く含まれます。植物タンニンは、含まれる部位によって性質が異なる成分です。そのため現在では、150種類以上に区分されていると言われています。植物タンニンは、タンパク質に作用してゼラチン溶液を沈殿させる性質、鉄・銅・鉛・クロームなど多くの金属や重金属の塩と反応して沈殿物を生ずる性質を持っています。また、鉄塩と反応した場合には、青黒色・緑黒色を呈し、鉄の表面に酸化皮膜を作る点が特徴です。植物タンニンは複雑な有機質の構造をした、非結晶質のコロイド物質だとされていますが、大きな分子で分子量が高く、300~2,000、またはそれ以上の分子を含んでいる場合もあります。昔、森の中の水溜りに、動物の死骸が漬かっていたことがありました。その死骸の肉はすでに腐敗していましたが、皮だけは、腐らずに残っていたと言います。何故、このような現象が起こったのでしょうか。その原因は、一種の植物タンニン鞣しだと考えられます。それまで経験的に行われていた皮の鞣しは、19世紀のイギリスで実際に植物からタンニンを抽出して加工したことから始まったとされています。当時はオークからタンニンを抽出していましたが、タンニンの濃度が低く、抽出に時間がかかる点が問題だとされていました。そこで、よりタンニン分を多く含んだ植物を求めた結果、様々な植物にタンニンが含まれていることがわかったのです。今日、様々な種類のタンニンを抽出することができているのには、こうした背景があったと言われています。イギリスでは古くから、ビールやワインなどの樽を作るための素材として、「オーク」を利用していました。オークで作った樽でビールやワインなどに貯蔵すると、お酒の透明感が増し、味も良くなるとされていたからです。これらの効果は、実は、オークから出たタンニンがビールやワインの滓を沈殿させて、渋味を引き出したことで起こったと考えられます。イギリスの人々が経験的に行っていた貯蔵方法から、皮の鞣し以外のタンニンの利用方法が見つかったのです。このようにタンニンは、鞣しだけでなく、様々な分野で活用されています。皮革の鞣し用に用いられることが多い「植物タンニン」ですが、他の業界では、「ポリフェノール」や「フラバノール」などといった名前で親しまれています。
植物タンニン剤は「ポリフェノール」として、天然皮革の鞣し以外にも、次のような分野で利用されています。
●フェノールにホルマリンを加えると、「ベークライト」というフェノール樹脂ができます。樹脂ができるということは、その硬化を遅くすれば、接着剤ができるということです。そのため、タンニンの新しい利用方法として、「接着剤」としての利用が進んでいます。木材やダンボール用の接着剤として使用されることが多い成分です。
●セラミックや粘土の添加剤として用いられ、スラリー安定剤として効果を発揮します。
●鉱物からの金属の浮揚剤として利用されています。
●食品関係では、ビール、ワインの滓下げ剤として使われています。またヨーロッパやアルゼンチンでは、赤ワインの色と渋味付けとしても使用されています。日本では、杉の樽に酒を入れることで、滓下げ効果や味、色、香りをつける効果が得られるとされ、多くの製造業者で利用されています。
ポリフェノールの抗酸化作用を利用した、健康食品分野の研究が進んでいます。
●動物飼料の面で、タンニンを利用した牛の肥育期間の短縮や採乳率の向上、鶏や子豚の生存率の向上などの研究が進み、商品化されています。
●タンニンが金属やタンパク質と結合しやすいことを利用して、ボイラーのクリーニングや排水の浄化等に使用されています。
●タンニンと金属との結合でできる錆を新しいメッキと捉えた、新たな開発が行われています。
《参考》
「柿タンニン(柿渋)」
https://www.kakishibu.com/persimmon-tannin
「柿渋・カキタンニン研究会」
http://kakishibu.tannin.info/?page_id=13
・・・引用が長くなりましたが、化学(科学)の研究はスゴイですね。何も知らないけれど私たちの生活は、このように支えられているのかと思うと感謝しかありません。「柿渋」については、また別の機会に特集したいと思います。
お茶を飲んだあと、湯呑みをずっとそのままにしておくと、茶渋が残りますよね。これが「茶色」なのです。さて、「茶色」という言葉ができたころは、炒ったお茶が一般的でしたが、★江戸時代中期になると、「蒸す」→「揉む」→「乾燥させる」という現代風の製法が完成し、みどり色のお茶が誕生しました。最初の「蒸し」の時間を長くとったものが「深むし茶」です。小野園の深むし茶を淹れると、一般的な煎茶よりも、濃いみどり色が出ます。ブラウン(茶色)、グリーン(みどり色)、ダークグリーン(濃いみどり色)など、お茶にはいろんな色がありますので、お茶を召し上がるときには、ぜひ色も楽しんでください。
・・・納得です。さらに、
●日本の伝統色とお茶の関係/ブルックスオフィシャルブログより
https://www.brooks.co.jp/bob/various/20190214/
「柿茶」に「海老茶」、「煎茶色」、「枯茶(からちゃ)」“○○○茶”といった、名前に“茶”がつく色が多いのはなぜなのか?それは、江戸幕府による庶民への締め付けと関係がありました。士農工商という階級社会だった江戸時代、世の乱れを排除して身分制度を維持するために、幕府はたびたび贅沢を禁止して質素倹約を推奨する『奢侈禁止令(しゃしきんしれい)』を発令します。庶民の着るものにも細かい決まりを設けたこの制度では、木綿と麻以外の素材を着ることは許されず、色も茶色、鼠色、藍色のみに限定されました。このように厳しい規制の中でも、江戸っ子はなんとか粋なお洒落を楽しもうと工夫をします。着ることが許された数少ない茶色、鼠色、藍色の中で、繊細で微妙な色のバリエーションを作り出し、「四十八茶百鼠」といわれる多彩な色を生み出したのです。「四十八茶百鼠」とは文字通り茶色で48色、灰色で100色という意味ですが、これは言葉遊びであって実際にはそれ以上の新しい色が生まれたそうです。洒落ものの江戸っ子の心意気、ここにあり!という感じですね。幸修園というお茶屋から始まったBROOK’S。これからも変わらず四季折々の行事や日本文化に根付く、“和の心”を大切にしていきます。
◆茶種による色の違い/「ちきりや」より
https://kyo-chikiriya.com/blog/tea_about/teacolor
お茶の色のことを★水色(すいしょく)と言いますが、実は茶種によって、この水色は微妙に違います。まずはその違いを見てみましょう。
●玉露やかぶせ茶/茶畑に覆いをして光を遮って作るため、少ない日光をより効率的に吸収しようとして、葉緑素(クロロフィル)が大量に生成されます。これが鮮やかな緑色を作り出しています。
●煎茶/黄色色素は、フラボノール配糖体やフラボン配糖体によるものと考えられています。
●深蒸し茶/煎茶より長く蒸すため茶葉が細かくなります。その粒子が浮遊して濃い緑色になります。
●ほうじ茶/加熱することによりカテキン類が酸化するため茶色になります。
緑色の方が美味しそうに見えることから、最近では緑色のものが好まれる傾向があり、蒸しを強くした煎茶が増えています。
◆東京は緑で京都は茶色…番茶の色、地域でなぜ違う?/フードフラッシュより
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO36120100U8A001C1W11300/
普段使いのお茶といえば番茶だが、地域によって思い浮かべる色が違うという。番茶の色は緑か茶色か。そもそも番茶とは何なのか。番茶を巡る謎を追った。「これがうちで出している京番茶です」。東京・表参道にある日本茶カフェ、「茶茶の間」。店主の和多田喜さんが運んできた番茶は、香ばしくすっきりとした味わいの、★茶色のお茶だった。京都で「お番茶」と呼ばれる京番茶は、煎茶のように茶葉をもまず、葉の形を残したまま焙煎(ばいせん)する。店によってはかなりスモーキーなものもある。お茶の色はどこも茶色だ。一方、東京の番茶は違う。東京・赤羽で創業80年を超える茶葉販売店、思月園。店主の高宇政光さんが煎れてくれた番茶は淡い黄緑色だった。京都と東京。普段使いの「番茶」でなぜ色が違うのか。高宇さんによると、摘んだ葉を天日に長くさらすと葉緑素が壊れ、茶色になる。かつては各地で茶の木が自家消費用に栽培されていた。これを摘んで天日干しすることが多く、番茶は茶色が基本となった。ほうじ茶のように高温で焙煎しても茶色になるという。京番茶はこのパターンだ。では東京の番茶はなぜ緑なのか。高宇さんによると、東京の番茶は★緑の煎茶だという。煎茶のなかでも、硬くなった葉を使い、色は薄めになる。静岡でも同じだ。お茶の歴史に詳しい高宇さんは★「明治以降の煎茶の輸出戦略が背景にある」と解説する。明治時代、緑茶は生糸に次いで2番目に多い輸出産品だった。「輸出が奨励され、品質を満たさない茶葉が下級品として国内消費に向けられた。それが番茶になった」と高宇さんは推測する。もともと日常のお茶は茶色だったが、明治以降、煎茶の生産が盛んになり、★下級煎茶が番茶として広まった。それでも地域によっては茶色い番茶が残った、というわけだ。茶色が緑ではなくブラウンをさすのも、庶民のお茶がブラウンだったからとの説がある。ところで、番茶の「番」は何を意味するのだろう。伊藤園に聞くと「番外茶では」との答えが返ってきた。同社は番茶をこう定義している。(1)若芽を摘んだ後に出た芽を摘んだもの(2)一、二番茶を摘んだ後、枝葉が伸びたのを秋に摘んだもの(3)仕上げ加工中に出てきた大きい葉を製品化したもの(4)北海道などほうじ茶をさす地域も――。実際、北海道では番茶と言えば★ほうじ茶だ。伊藤園によると、2016年のお茶販売に占める割合は、関東が緑茶74%、玄米茶15%、ほうじ茶11%。これに対して北海道はほうじ茶が31%と際立って多い。近畿や中四国は★玄米茶が好きで、それぞれ26%、31%だ。一方、九州ではほうじ茶が2%しか飲まれていない。遅くに摘んだ茶、ということで「晩」から転じたとの説もある。茶茶の間の和多田さんは「おばんざいのばん、つまりは日常のお茶」とみる。地域の食文化に合わせて、今も各地に個性的な番茶が残る。例えば岡山県の美作(みまさか)番茶。夏に摘んだ硬めの茶葉を、蒸し煮にして天日で干す。乾燥したらまた煮汁をかけて再び干す。小林芳香園(岡山県美作市)によると「300年以上前から続く製法」という。色は濃いめの茶色で、ほんのり酸味がある味わいだ。高知県の碁石茶は乳酸菌発酵させ、酸味がある茶色の番茶。徳島県の阿波番茶は桶(おけ)に漬け発酵させ、黄金色ですっきりした酸味がある。和多田さんは「地域の歴史や文化に触れる飲み物として番茶を楽しんでほしい」と話す。10月1日と31日はともに★「日本茶の日」。1日は豊臣秀吉が北野天満宮で茶会を開いた日、31日は栄西が日本茶の飲み方を中国から持ち帰った日、とされる。秋を感じながら、番茶を飲み比べるのも面白そうだ。
・・・なかなか奥が深い「番茶」です。
◆どうして味や色が違うの?/茶舗「牧ノ原」より
https://www.ryokucha.co.jp/knowledge
現在飲まれているお茶には、「日本茶」「中国茶」「紅茶」の3種類あります。それらのお茶はすべてツバキ科に属する同じ品種の木の葉からつくられています。葉の形も花もツバキに似ています。お茶の葉を摘んでから仕上げるまでの製造方法にちがいがあるのです。
1.不発酵茶 ― 発酵させない「緑茶」
2.半発酵茶 ― 半分だけ発酵させる「ウーロン茶」
3.発酵茶 ― 完全に発酵させる「紅茶」
お茶には、酸化酵素というものを持っていて、この働きを発酵といいます。その働きをどうするかで、味や色が変わって来ます。
すぐに止めてしまう → 緑色の緑茶
半分で止めてしまう → 麦茶のような色のウーロン茶
十分に働かせる → 赤茶色の紅茶
◆「お茶の「色」にまつわるトリビア」/日本獣医生命科学大学「食のいま」より
https://www.nvlu.ac.jp/food/blog/blog-058.html/
茶色は複数の色彩が混じっていることを反映し、単一構造をとる単一物質由来の色ではありません。したがって、茶色のウーロン茶やほうじ茶は非常に複雑な構成成分になっています。さて、日本語で茶と言えば普通「緑茶」を示し、紅茶にはわざわざ「紅」をつけます。一方、欧米でteaと言えば普通「紅茶」を示し、緑茶の場合はgreen teaと言います。紅茶をblack teaという場合もありますが、中国の「黒茶」は、完成した茶葉に微生物を植え付け発酵させたものの一種で、英語ではdark teaと言います。★中国では茶を、白茶、黄茶、緑茶、青茶、紅茶、黒茶などに分類します。このうち、緑茶と紅茶は日本語の緑茶と紅茶にほぼ対応しています。緑茶の緑色はそこに含まれるクロロフィルによりますが、それが極端に少ないものを白茶と呼んでいます。これは希少価値のある栽培種として重宝され、色が薄いのにもかかわらず独特の風味を持つことから、とても高い値段で取引されています。日本の玉露は葉を摘む前に覆いをかぶせますが、この方法では葉のクロロフィルはむしろ増加しますので、白茶にはなりません。ウーロン茶は中国の分類では青茶に属します。加工段階で茶葉が濃い青緑色を示すためこのように名づけられました。お茶を、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶、後発酵茶に分類することもあります。お酒の醸造や納豆の製造など、通常の「発酵」過程では、微生物(厳密に言えば微生物の酵素)の働きで食品成分が化学的変化を起こしますが、発酵茶(紅茶)の場合は、特別な意味を持っています。この場合は微生物の関与はなく、茶自身が持つ酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)の働きで、緑茶の成分であるカテキン類が2分子くっつく反応により、テアフラビン類という赤色色素が生成します。緑茶の製造過程では、葉をつみとった後すぐに、茶葉を蒸す過程があり、これによってポリフェノールオキシダーゼを含む多くの酵素が不活性化されます。この過程を「殺青(さっせい)」と呼んでいます。なお、ウーロン茶(青茶)の場合は紅茶と緑茶の中間に位置づけられ、半発酵茶と呼ばれます。一方、茶葉に微生物を植え付け発酵させた黒茶は後発酵茶になります。プーアル茶がこれに相当します。黄茶は軽度の後発酵をしたものです。
・・・お茶の色って、深いなあ。
◆「チャの葉」以外から作られるお茶/大内茶園より
http://oouchi-cha.com/cat/think/
日本では、それ以外のお茶でも植物の葉をゆに入れて成分を★浸出した飲みものを「茶」と呼ぶ習慣があります。そのため、「チャの葉」や「チャの芽」以外のものから作られる「お茶」もあります。「ヨモギ茶」「カキの葉」「杜仲茶」★「麦茶」「はと麦茶」「ハーブティー」「桑の葉茶」「柿の葉茶」「甜茶」「どくだみ茶」「ヨモギ茶」「アロエ茶」「タンポポ茶」などさまざまなお茶があります。
・・・これからの季節は「麦茶」ですよね。我が家でも、水出しパックで麦茶の用意を始めました。
《おいしい大麦研究所》
https://www.hakubaku.co.jp/omugi-lab/maintenance/mugicha/
夏の水分補給に欠かせない麦茶は、単にのどを潤すだけではなく、血流を改善してくれます。というのも、麦茶の香ばしい香りの成分である★「アルキルピラジン」に、血液サラサラ効果があるためです。これは、麦茶とミネラルウォーターを飲んだ後の人間の血液の状態を調べる試験によって実証されました。試験によると、ミネラルウォーターでは飲む前後でとくに血液に変化は見られませんでしたが、麦茶を飲むと血液の流れはよくなり、その効果は60分後まで続いたのです。汗をかく夏場は体内の水分が減少し、血がドロドロになって血栓(血のかたまり)ができやすくなることから、脳梗塞の発症が増える時期です。脳梗塞だけでなく熱中症予防のためにもこまめな水分補給が大切です。血液サラサラ効果に加え、★ノンカフェインで利尿作用のない麦茶は夏場の水分補給に特におすすめです。
・・・カタカナの「ミドリ」にして良かったなあと思っています。ここで紹介したような「チャ(カテキン、ポリフェノール等)」も含めて、化学(科学)的なカラーとして「ミドリ」を展開していきたいからです。こじつけですが、ははは。