・・・キューブとの最初の出会いは「サイコロキャラメル」(サイコロ)でしたが、当時「角砂糖」に憧れていました。小さい頃は珈琲や紅茶が飲めないので、大人がカップに角砂糖を入れてカラカラとかき混ぜているのをカッコいいなあと思ったものです。もっぱら、家にあるのはスプーン印「上白糖」でしたが、父は紅茶、祖母と母は珈琲が好きで、時々「角砂糖」や「グラニュー糖」も食卓に置かれていました。ただ、珈琲はインスタント(ネスカフェ)なので、上品な砂糖よりも「上白糖」+★「クリープ」が似合っていました。なので、角砂糖は喫茶店に行った時のオシャレ・アイテムだったわけです。大学時代には、角砂糖をスプーンに乗せブランデーをたらして、火をつけ気取ってカフェロワイヤル(café royal)、下宿生活でしたが手回しミルも使用していました。その後、メロディアンミニなどのコーヒーフレッシュそして★スティックシュガーが出回るようになったので、角砂糖とは縁遠くなってしまいました。
《角砂糖》
砂糖製品の一種で立方体に固めたもの。一個約3~4g(ティースプーン一杯程度)一個当たり約11〜16kcalである。グラニュー糖を立方体型に成形した白色のものがもっともポピュラーだが、白や茶・直方体やハート型など様々な形に成型したものもある。コーヒー・紅茶一杯当たり2-3個を入れることが多い。日本国内で砂糖に規格が無いため、その成形品である角砂糖にも明確な規格が無い。ただし、デファクトスタンダード(de facto standard=事実上の標準)として、角砂糖とは原料たるグラニュー糖に純度の高い濃厚な砂糖液を少量加えて混合し、角砂糖成型機に入れて成型・乾燥させたものとされている。1908年、日本で最初の角砂糖は★松江春次によって作られた。
《参考》「砂糖王公園(Sugar King Park)」
アメリカ合衆国の自治領である北マリアナ諸島サイパン島のガラパンに存在する公園で、日本統治時代に作られた彩帆公園を前身とする。日本統治時代から存在する公園で、当時は「彩帆公園(さいぱんこうえん)」と呼ばれていた。サイパンに建設された最初の近代的都市公園であり、彩帆神社(現彩帆香取神社)も建立された。この公園のメインシンボルは、南洋興発初代社長で「砂糖王」の異名をとった★松江春次の寿像である。この銅像は、戦前の1934年(昭和9年)に建立されたもので、サイパン戦の戦火をくぐり抜けて、現在に至っている。戦後、いつからかこの公園を「Sugar King Park(砂糖王公園)」と呼ぶようになり、現在は、隣接する彩帆香取神社とともに整備されている。園内には、南洋興発が敷設した鉄道を砂糖きび運搬用として1944年まで使用されていた蒸気機関車が静態保存されており、松江の出身地である会津若松市の記念植樹などもある。
《上白糖(caster sugar)》
蔗糖を主成分とし、水分と転化糖(ブドウ糖と果糖の混合物)をそれぞれ1%程度含んだ結晶状の白い甘味料である。日本においては、いわゆる普通の「砂糖」のことであり、★日本で最も使用量が多い天然甘味料である。上白糖は、ショ糖に★ビスコと呼ばれる転化糖液をふりかけて製造される。このため表面に水分が保持され、しっとりとした感触をもつ。甘味料としての特徴は、1.3%程度の転化糖が含まれているため、グラニュー糖に比べ甘みが強くコクがある。また、転化糖が含まれる影響で、アミノ酸存在下での加熱時にはグラニュー糖に比較して★メイラード反応(褐色反応)が起きやすく焦げ色が着きやすい。このため、焼き菓子には上白糖ではなくグラニュー糖が推奨される。なお、世界的には「砂糖」と言えばグラニュー糖をさすのが普通であり、転化糖を加えた砂糖を一般的に利用しているのは、アジアの一部の地域に限定される。上白糖は、★ほぼ日本のみで利用されていると考えてよい。料理においては甘味付けに使う他に、和食では煮物などで味付けを染み込ませる目的で利用される。
《コーヒーフレッシュ》(和製英語: coffee fresh、英語: creamer)
もしくはフレッシュは、コーヒーなどに加える小型のクリームを意味するポーションクリーム(和製英語: potion cream)で、食品分類上の区分は「植物性油脂食品」や「植物油脂クリーミング食品」である。なお、上記の呼称は★関西圏や中京圏でのみ用いられる限定的なものであり、それら以外の日本全域では(ホイップ)クリームもしくは(コーヒー)ミルクなどの呼称が一般的である。 粉末タイプの商品は「クリーミングパウダー」。日本以外では粉末タイプと液体タイプは区別されずに「クリーマー」「coffee whitener」などと称される。 開発されるまでは、牛乳や生クリームを用いたが流通や保存に冷温保存を要するため、1950年代に代替品としてクリーミングパウダーが開発された。液体タイプは1958年にアメリカのカーネーション社が「コーヒーメイト」のブランドで発売したものが最初である。カーネーション社は後にネスレが買収し、コーヒーメイトはアメリカではクリーマーの代表的な製品である。日本では1975年に日興乳業(大阪府八尾市)が★「メロディアンミニ」を1977年にめいらくが「スジャータ」を、それぞれ発売してコーヒーフレッシュが広まった。1970年代に他社の製品も販売され、安さと便利さで家庭や業務用ともに全国で使用されている。
※1989年日興乳業は「メロディアン」に社名変更
・・・あらためて調べると、驚きの事実がいっぱいありました。
《参考》江崎グリコ
https://www.glico.com/jp/enjoy/contents/bisco04/
キャラメル菓子「グリコ」は、栄養素“グリコーゲン”の頭3文字で、グリコ。栄養菓子グリコに引き続き、“栄養菓子”として、江崎利一が取り組んだのが、ビスケット。酵母に、胃腸の機能を良くし、消化吸収作用を盛んにする効果があると知るや、ビスケットに入れることを考えました。でも酵母は生き物。ビスケットを高温で焼く段階で死んでしまいます。「クリームビスケットにして、クリームに酵母を入れてはどうだろう?」それでも、クリームを作る際に、砂糖を溶かし水分を除くために長時間加熱することで、酵母やビタミンは半減してしまいます。そこで砂糖の量を減らし、ヤシ油(今、話題のココナッツオイル!)を加える新しい方法を考案。加熱時間を短くし、生きた酵母をクリームに含ませることに成功。利一は、酵母が入った体にいい“栄養菓子”、と分かる商品名を思案しました。酵母が入ったビスケットだから「酵母ビスケット」、略して「コービス」、前後入れ替えて「ビスコ」!こうして、ビスコというは誕生しました。現在のビスコは、「酵母」ではなく「乳酸菌」が入っています。
《参考》最近の砂糖の輸入動向/農畜産業振興機構より
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000791.html
わが国の砂糖の消費量は、戦後一貫して伸び続け、昭和48年のピーク時には年間318万トンに達した。しかし、昭和50年代に入り、輸入トウモロコシを主原料として安価な、かつ、甘味において砂糖と同等の異性化糖、特に、甘味の主体となる、★果糖分の高い異性化糖の出現と急増により、主として清涼飲料の分野で砂糖の使用が減少した。さらに、近年においては、加糖調製品の輸入の増加、消費者の低甘味嗜好などを背景として砂糖の消費量は減少傾向にあり、最近では年間約200万トンとなっている。砂糖の供給量のうち6~7割が海外からの輸入によるものであり、そのほとんどが粗糖としてタイやオーストラリアなどから輸入され、国内の精製糖工場で精製工程を経てグラニュー糖、上白糖などの製品となって市場に供給されている。このほかに、砂糖の輸入量に占める割合としてごくわずかであるが、直接、消費者などに提供される精製糖、角砂糖、砂糖水など粗糖以外の砂糖が輸入されている。角砂糖はベルギーワッフル用に使用される粒の小さなものや、四角形ではない独特な形のものが輸入食材店や高級スーパーなどでの販売用として輸入されている。輸入先のほとんどがベルギーとフランスである。
《スティックシュガー》
砂糖を飲み物1杯用に小分けした袋が普及する以前、レストランなどではテーブルに砂糖壷を用意し、客がそこからスプーンで適量を掬うのが一般的であったが、これには衛生上の懸念をもつ向きもあった。もともとニューヨーク市ブルックリン区でダイナーを経営していたベンジャミン・アイぜンシュタッは、1945年に転業してカンバーランドパッキングコーポレイションを設立して★ティーバッグ製造業に転じたが、一緒にダイナーを切り盛りしていた妻ベティ (Betty) の助言を得て、砂糖を小分けにした紙袋に封入することを着想し、ティーバッグ製造装置を改造して、これに成功した。以降、この小分け袋は同社の主力製品となり、後年の甘味料スイートンローの発明につながっていった。日本では、1960年代から★「ペットシュガー」などの名称で導入され、当初は10g入り程度の内容量が、徐々に小振りなものへと主流が移り、1990年代には3g程度のものも普及した。英語では「sugar sucket」などと呼ばれる細長い棒状のものもあり、日本語では★「スティックシュガー」などとも呼ばれる。デザインの多様性などから、この袋の収集を趣味とする愛好家も存在している。ギネス世界記録には「砂糖袋 (sugar packets) の世界最大のコレクション」があり、2013年5月14日現在、世界最大のコレクションは、ドイツのラルフ・シュレーダー (Ralf Schröder) のもので、1987年から収集が始められた彼のコレクションには14,502種の砂糖袋があり、最も古いのは1950年代のものだという。
・・・調べればきりがないほど、人間の飽くなき探求心や開発に驚かされます。単なる消費者にとどまっているのが恥ずかしいくらいです。さて現在、珈琲に砂糖は入れないので、「角砂糖」とも縁遠くなりましたが、真っ白な美しいキューブを発見しました。
《レック株式会社》FMK Morning Glory「会社のひみつ」2012.9.13より
http://blog.fmk.fm/glory-old/cat104/index_16.php
レック株式会社は、昭和54年創業。昭和58年設立。家庭用品、ギフト用品、企業向け販促品の製造販売ならびに輸出入を手掛けている会社です。
Q① 「レック」という社名の由来を教えて下さい。
LECでレックと読みます。レックのLECは「生活に楽しさと便利さを!」という英語のLife ; Enjyoyment & Convenience の頭文字からLECとなりました。
Q② 「レック」の話題のヒット商品というと★「激落ちくん」ですが、この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られた製品ですか?
1999年11月の発売です。営業部、製造部、開発部、総務部の4部門から1名づつ集まった「新規プロジェクト」で初めて世に送り出した新製品が【激落ちくん】でした。それまでのレックはプラスチックで作った家庭用品=雑貨が主力商品で日々消耗してしまう日用品をレックも販売していきたいという考えから作られた新規プロジェクトだからこそ発売できた新製品だったと言えます。なぜなら本来の開発部で発売を検討していたにも関わらず発売中止を決めた素材だったからです。新規プロジェクトの開発担当として発売中止にした理由はわかっていましたがそれ以上の商品価値を感じていたためリスクを覚悟で商品化することを決めました。【激落ちくん】の素材の★メラミンフォームはドイツで断熱材や防音材として開発されたプラスチックの発泡素材です。ドイツ車のボンネットの裏側や建築物の屋根裏材などによく使われているようです。世界的には建築素材ですが、今では日本生まれの環境に優しい清掃用品と言うことでアメリカやヨーロッパ、アジアなど世界で販売されるようになりました。【激落ちくん】も一部海外の店頭であの顔で売られています。
Q③ 「激落ちくん」の開発のポイントは?
茶渋や水垢など洗剤でもなかなか落ちない汚れが水だけでおもしろいようにピカピカになるという素材の力は感動的なものでした。しかしながら、こすって使うと消しゴムのように無くなってしまいポンジとしてはもろく割れてしまうという事がマイナスポイントでした。また他社が既に商品化しており、後発商品ということも営業面では大きなマイナスポイントでした。そこで、このリスクはあるが魅力的な素材をいかに売り場で目立たせて、なおかつ今までのスポンジとは全く違う画期的な新商品として販売するため、★パッケージとネーミングを自社にも他社にも見たことがない、マンガ的な目玉のぐりぐりした顔のイラストのパッケージと【激落ちくん】というキャラクターのような商品名で市場に出すことにしました。★先行する他社品は「研磨クリーナー○○」とか「メラミン○○スポンジ」とか普通に考えられる名前でしたのでかなり斬新なアイデアでしたが、開発担当の私に対して上司のプロジェクトリーダーが半分ふざけたようなこの案にOKしてくれたことでなんとか発売することが出来ました。他に案が少なく新製品のアイデアストックのないプロジェクトだからこそ発売にこぎ着けましたが、社内的にはかなり冷たい眼で見られたパッケージや商品名でした。社内的に認められない新製品案でしたが、印象的なこの商品名とイラストは個人的にはかなり気に入っていて店頭で【激落ちくん】の顔のインパクトは絶対に目立つし手にとってもらえると確信していました。
Q④ 「激落ちくん」のシリーズは、現在、何種ありますか?また、特色ある製品などあればいくつかご紹介ください。顔の付いた【激落ち】シリーズの商品は100アイテムを越えました。当初はメラミンフォーム素材のクリーナーのバリエーション【激落ちパパ】【激落ちママ】【激落ちキング】などお得なタイプやカットの大きさが違う商品だけでしたが、「水だけで汚れが落とせる環境に優しいシリーズ」という【激落ちくん】のコンセプトに合う素材であれば【激落ち】シリーズとしてラインナップすることにしました。それが「マイクロファイバー」という新素材です。マイクロファイバーは髪の毛の100分の一という超極細繊維の事で繊維メーカーからの発売当初は高価格の高性能織物や編み物として存在していました。しかしながら高価格なため当初は眼鏡拭きとしか普及はしていませんでしたが、圧倒的に汚れ落としの性能が良い「ふきん」や「クロス」として【激落ちくん】のコンセプトを具現化した無くならない新素材として今や【激落ち】シリーズの中核商品として育ちました。発売当初1枚1000円程度していた新素材ですが、【激落ち】シリーズに加えたことで販売量が圧倒的に増えて今では1枚100円を切って販売させて頂いています。またガスコンロの焦げが簡単に落ちる【コゲ落ちくん】やスプレーの住宅洗剤のような用途ですが実はアルカリ電解水という水だけで汚れが落ちる「水の【激落ち】くん」など洗剤メーカーさんの汚れ落としの考え方とは違った、環境に優しい界面活性剤を使わずに汚れが落とせる新製品も【激落ちくん】シリーズとして次々に発売しています。
・・・いやあ、本当におもしろい。ネーミングって重要ですね。さて、キューブ制作の続きです。
・・・ちょうどいい大きさの紙箱がありましたので、色紙キューブを追加してスッポリ入れました。美しい。
・・・牛乳パックにも入れてみました。ちょっとはみ出てしまいました。
・・・包装紙キューブも追加し4×4×4に拡大しました。次は「激落ちくん」を使って、ルービ゛ックキューブ風に仕立ててみたいと思っています。どこまで行くんや、ははは。