・・・ふと、もし風が吹かなかったら?と思って調べてみました。
風は地球にとって多くの意味を持っています。仮に★風が吹かなければ、地球上の温度は平均化されず、温度差が激しい生存環境の厳しい惑星になっていたことでしょう。太陽熱と地球の自転により発生する大気の移動により、地球環境は保たれていますが、★時として強すぎる空気の流れは、地形との関係の中で大きな災害をもたらします。また小さな周辺の環境を考えてみても、私たちの生活とは切り離せない関係があります。
《参考》「真空の話」/雑科学ノート(井上均)より
https://hr-inoue.net/zscience/topics/vacuum/vacuum.html
「真空中には何もないのだから風は吹かなくてあたりまえ」と言ってはいけません。真空といえどもかなりの数のガス分子があるのですから。にもかかわらず「風が吹かない」とはどういうことでしょうか。その前に、風はなぜ吹くのかを考えてみましょう。よく天気図を見て、「等圧線が混んでいるから今日は風が強い」と言います。そうです。風の原因は圧力差です。では圧力とは何かというと、その中に板を置いた時に、ガス分子がぶつかることで板に加わる力(正確には力積)のことです。温度が同じ場合で比較すると、分子の動く速さは同じですから、分子がたくさんあって、ぶつかる回数が多いほど圧力は高い、ということになります。ですから高気圧の中ではガス分子は板や壁にも、お互いどうしでも、盛んにぶつかっており、低気圧の中ではぶつかる回数が少ないのです。さて、高気圧と低気圧の境目(実際にはこんなはっきりした境目があるわけではありませんが)にいる分子を考えましょう。この分子に対して、他の分子が高気圧側からぶつかる回数は低気圧側からぶつかる回数より多いですから、問題の分子は全体として低気圧側に押されることになります。このようにして、圧力に差がある部分では、分子どうしがぶつかることによって高気圧側から低気圧側への流れが起こるのです。これが風の正体です。口をすぼめてフーッと息を吹きかける場合も同じで、口の中の圧力を高めて分子の数を増やすことで唇のところにある空気の分子にぶつかる回数を増やし、内から外への空気の流れを作っているのです。
・・・さらに、刺激的なタイトルの本に出合いました。
《NEWS》2018.9.19産経新聞「ソロモンの頭巾」より
「地球温暖化狂騒曲」気温と対策にクールな視線/長辻象平
記録的な猛暑に加え、豪雨と相次ぐ台風の襲来が印象に残る今夏だった。これらの異変が地球温暖化による結果として語られる場面が増えている。日本は地球温暖化防止を目指す「パリ協定」で二酸化炭素(CO2)の大幅削減を公約しており、実現に向けて脱炭素社会への転換を急げとの声が高くなっている。再生可能エネルギーの普及に、さらに力を入れるべしとの意見も勢いを増しつつある。だが、そうした取り組みには意味も効果もないと警鐘を鳴らす新刊書『「地球温暖化」狂騒曲-社会を壊す空騒ぎ』が登場した。著者は東大名誉教授の化学者で、東京理科大学大学院教授の★渡辺正さんだ。読み進むにつれて、知られざる数々の事実と現実に驚かされることになる。
まずは驚きの第一点。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の見解とは異なり、大気中のCO2の増加による気温の上昇は、大幅でもなく急激でもないという。近年、夏の高温記録は更新続きだが、こうした猛暑は1970年代から進んだ都市化の影響を強く受けているというのが、渡辺さんの考えだ。日本をはじめ各国の気象機関が得たデータは米海洋大気局(NOAA)のデータセンターによってまとめられ、世界に向けて発信される仕組みになっている。余分な都市化の影響などが補正されるのだが、渡辺さんが詳細に検討すると影響の拡大につながる方向の加工だったのだ。その結果、IPCCが示す世界の年平均気温のグラフも80年代以降、上昇角度を増していた。★「こうしたグラフによっても危険な気温上昇という印象が強められているのです」と渡辺さんは語る。世界の気温の急上昇を示すグラフは、自然変動の上に、都市化、データ加工、CO2の影響-が積み重なったものらしい。だから、CO2による影響は、見かけほど大きくないというわけだ。自然変動の主な成分は、大西洋と太平洋の表層水温の周期変動によるものである。温暖化が国際テーマになった80年代後半以降の30年間は、この自然変動による気温の上昇期に当たっていた。都市化の影響が少ない地上2キロの大気温度を人工衛星で観測したデータなども蓄積されているのだが、IPCCの好みには合わないようだ。CO2と気温が直結していない例もある。1910~40年にかけて世界の気温は急上昇しているのだが、この時代のCO2排出量はまだ少ない。また、第二次大戦後から70年代にかけて、CO2の排出は急増したにもかかわらず、この間、気温は低下を続けている。こうしたことからも★「人間活動によるCO2が気温上昇の主因とはいえないことが分かるでしょう」。気候変動問題は本来の科学の世界ではなく、国連を舞台にした国際政治の中に巻き込まれたことで、南北問題やマネーゲームという全く異質の力学作用を受けることになったのだ。渡辺さんの概算によると日本は、京都議定書の時代からCO2排出削減を柱とする温暖化対策に30兆円を使い、新たなパリ協定の下では2030年までに、さらに50兆円を投じることになる見通しだ。★「日本が80兆円を使っても最大で地球を0・001度しか冷やせない。単純な計算で分かることなのですが、巨費の浪費は止まりません」1970年代には「地球寒冷化」が真剣に警戒されていたことも忘れてはならない歴史の現実だ。寒冷化から一転して温暖化が騒がれ始めてまだ30年。CO2を削減しなければ地球温暖化は防げないとするIPCCの主張は、渡辺さんから見ると、極端かつ性急に過ぎるのだ。昨年12月から今年2月までの日本列島は、寒波と記録的な豪雪に見舞われた。海外も小氷期の扉が開いたような状況だった。太陽活動も200年ぶりの低下中。地球の将来とその対策について地球温暖化狂騒曲は、納税者の私たちに多くのことを考えさせる。
・・・難しいことはわかりませんが、専門家でもいろいろな意見があるようです。今回のコロナ対策についても、いろいろな意見が出ています。ただ、経済が停滞して、「空気がきれいに」なっているという事実。
《NEWS》2020.4.25クーリエ・ジャポンより
デリーの大気汚染レベルは「13分の1」に改善
インド人もびっくり「空気がきれいすぎて、カ、カナダが見える…!?」つい冗談を言いたくなるほど、インドの街に美しい青空が広がっている。「世界の大気汚染ランキング」(最新2019年版)で、上位10都市のうち6都市を占める同国では、新型コロナ感染症(COVID-19)対策のロックダウンによって、★空気の質が劇的に改善。“インド最新ジョーク事情”とともに、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が伝えている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)が世界に与えた打撃は数知れない。だが、デリーでは──大気汚染が世界一深刻で、多くの人々が日頃から予防マスクをつけていたこの街では、珍しい現象が起きた。きれいな青空が見えたのだ。道を走っている車は数台だけ、黒煙を吐き出す工場も2〜3しかない。息がつまるほどの粉塵をまき散らす工事もほとんどが止まっている。おかげで、このメガロポリスの大気汚染レベルは激減。驚くほど低くなった。夜は、星空が広がる。昼は、空気が澄んでいる。おなじみの煙ったような金属臭もしない。公園は閉鎖、外出は厳禁……と、厳しいロックダウンに耐えなければならないが、窓の外を眺めれば、美しい空が見える。ロックダウンによって、何百万人もの人々が仕事に出られず、経済的に困窮している。だが、すでに現役を退いた人々は、デリーの空気が澄んだのは数十年ぶりのことだと口をそろえる。「バルコニーから青く澄みわたった空を何度も見て楽しんでいるよ」元・英語科教授のスディル・クマール・ボーズ(80)はそう話す。「これがいつまで続くかわからないけどね。でも★いまは気分がいい」空気がきれいになったのは、デリーに限った話ではない。南東部チェンナイ、西部アフマダーバード、南部ベンガル―ル、デリーの衛星都市であるガジアバードなど、インドのほかの都市でも呼吸がしやすくなった。世界でも、ロサンゼルスやニューヨーク、北京、ソウル、ミラノなど、新型コロナウイルスの感染が広がって移動が制限された都市で、大気汚染レベルが低下した。だが、これらの街とは比較にならないほど、インドの大気汚染はひどく、深刻だった。昨年、世界で最も大気汚染が悪化した20都市のうち、14都市がインドだった。
・・・なんだか皮肉な話です。制作の方は、順調です。
・・・モビールにするつもりではありませんが、とにかくつないでみたかったのです。部屋の中が、上も下もたいへんな状況(狂騒曲)になってきました。