・・・「ルービック・キューブ」つながりで、
《NEWS》2019.9.4レスポンスより
平成時代に華々しくデビューした個性的なデザインで人気を集めた“名車”が相次いで終焉を迎える。日産自動車が1998年(平成10年)から販売している小型車★『キューブ』の生産を今年12月で終了するという。きょうの朝日や日経などが報じているが、「全面改良から10年以上が経過し、販売台数が伸び悩んでいた」のが理由のようだ。キューブは、「トールワゴン」と呼ばれる箱型の個性的な外観と広い室内空間が女性ドライバーなどから人気を集め、2002年に発売した2代目は翌03年には国内で年間約14万台を販売した実績をもつ。当時、あのカルロス・ゴーン前会長による“V字回復”にも貢献した売れ筋の車種でもあった。だが、08年に全面改良した現行モデルは3代目で、追浜工場で生産しているが、昨年は7000台弱まで落ち込んでいた。拡大路線を主導したゴーン前会長の逮捕後、業績の立て直しを急ぐ日産は不採算車種の生産を打ち切り、2022年度までに車のモデル数を18年度比で1割以上減らす計画を示しており、キューブもその「選択と集中」の仕分け車種の対象となったようだ。一方、すでに報じられているが、トヨタ自動車もファミリー層に人気があったミニバン『エスティマ』の生産を今年10月に終了するという。エスティマは、1990年(平成2年)の登場以来、丸みのある特徴的な外観で、約30年にわたりファミリー層を中心に支持を得ていたが、ここ数年はライバル車に人気を奪われ販売は低迷していた。夏が終わり秋風とともに、個性的な外観で一世を風靡したクルマが消えるニュースが流れてくるのも物淋しい思いがする。
《キューブ (cube)》
日産自動車が製造・発売していたトールワゴン。その名の通り、スペース重視のコンセプトを持った車だが、一般的なミニバンよりもボンネットが際立つユニークなスタイリング。日産の事実上の親会社で、アライアンス関係を結んでいるルノーと共同開発したプラットフォームを使用している(マーチやルノー・モデュスと共用)。第28回の東京モーターショー(1989年開催)に出品されたコンセプトカー「シャポー(CHAPEAU)」からデザインコンセプトがスタートしており、2代目以降は窓の数、ピラーの位置など、ボディシェルが左右非対称に作られているのが大きな特徴。そのスペース効率からか小型タクシーとして採用されることもある。車名ロゴは日産共通のフォントであるNE-01ではなく、独自の書体を使用していた。初代の初期はコンスタントに月10,000台以上を販売しており、登録台数1位を記録したこともあった。そのため、当時は生産工場では休日出勤も毎週行っていたほどの売れ行きでもあった。生産は当初は村山工場で行われていたが、閉鎖後は追浜工場へ移管されていた 。
★2020年3月31日、販売終了に伴い、ホームページへの掲載を終了。キューブは3代22年の歴史に幕を閉じた。これに伴い、日産のラインアップからトールワゴンが消滅となり、市場からも撤退することとなった。また、国内におけるコラムシフトを設定する最後の車種でもあった(ほかの車種はフルモデルチェンジに伴ってインパネシフトやフロアシフトに置き換えられた)。なお、キューブの間接上の代替車種として既存の小型ハッチバックの2代目ノート、および軽ハイトワゴンの3代目ルークスがそれぞれの受け皿となる。
・・・一度は乗ってみたい車は、
・・・キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」に登場するデュランゴ95(ADAMS BROTHERS PROBE16)超かっこいい。
https://www.petersen.org/1969-m505-adams-brothers-probe-16
《キューブリック伝説》
『博士の異常な愛情』、『時計じかけのオレンジ』、『バリー・リンドン』、『シャイニング』、『フルメタル・ジャケット』……完璧主義者で知られる映画監督、スタンリー・キューブリックが映画史に残した神話の数は計り知れない。独創性、才気、興行的な先駆性、融通無碍なジャンル横断。その彼が『アイズ ワイド シャット』完成直後に急死してから、すでに20年もの時が流れたが、今もなお、彼が生み出した作品は世界中で上映がつづいている。しかも世界各地で開催されている大規模な「キューブリック展」が活況を呈し、キューブリック映画を同時代の封切りで経験してこなかった若い世代のキューブリック信奉者まで増えつづけている。そのように冷めやらぬ世界規模のキューブリック熱に、さらに新たな転機が訪れた。2018年、製作50周年となったキューブリックの伝説的な代表作『2001年宇宙の旅』(ジェームズ・キャメロン、リドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、クリストファー・ノーランなど才能を誇る監督たちの憧れと尊敬の対象だ)。そのノーラン監督監修のもと、新たな70mm版がオリジナル・カメラネガからデジタル処理を介さずにフォトケミカル工程だけで作成され、2018年5月、カンヌ国際映画祭でプレミア上映、大画面の迫力が話題を呼び、そのプリントが世界中を巡回することになる。日本でも同年10月に、ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念イベントとして、特別上映が「国立映画アーカイブ」(旧・フィルムセンター)でおこなわれ、前売チケットは即日完売、また、同映画に関わる詳細な書籍も出版された。同作はデジタル修復もなされ、同年10月後半にはIMAX上映がおこなわれ、その8K完全版はNHKが新しく開設した8Kチャンネルでも放映、それら画面精度の高さが世界的に話題となった。さらに『ROMA/ローマ』でアカデミー賞®外国語映画賞・監督賞・撮影賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督監修で、『シャイニング』の4K修復版が2019年5月のカンヌ国際映画祭で上映された。
★『キューブリックの箱(Stanley Kubrick Boxes)』
http://kubrick.blog.jp/archives/52165839.html
2008年にキューブリック邸に眠っていた膨大な資料を収めた箱が調査され、ロンドン芸術大学に寄贈されるまでを追ったドキュメンタリー。2007年3月、キューブリック邸にあった1000以上もの箱の中にあった脚本、プロダクションノート、調査、対応、絵コンテ、注釈付きの書籍、スケッチ、写真、35mmフィルム、ビデオテープ、楽譜、レコード、モデル、セットデザイン、小道具、衣装、照明計画、機材や記念品が調査され、それを元にスタッフや家族、ファンレターの差出人までを突き止めインタビューした証言を織り交ぜながら構成しています。『ロリータ』でのスー・リオンのカメラテストの様子や『アイズ…』の没テイク、『フルメタル…』での虐殺現場のシーンの撮影風景も収録。とにかく圧倒的な資料の多さと、それを収蔵する「箱」にさえ特注で作らせるキューブリックの「こだわり主義者」っぷりが存分に楽しめるドキュメンタリーとなっています。視聴は現在のところ『フルメタル・ジャケット 製作25周年記念エディション』のBDに収録されているのみです。
・・・私の部屋は、ガラクタの段ボール箱がいっぱいです。とほほ
《おまけ 》「キューブリック(KUBRICK)」
メディコム・トイ社が販売している、ブロック型フィギュア。 頭、腕、腰、足が別パーツで組み立てられており、それぞれが手で動かせるようになっている。高さ6cm弱でプラスチック製。キューブリック自体は表情や体の特徴のないフィギュアであるが、様々なキャラクターや人物などとコラボレーションして、姿・形を変えていく。例えば、PEPSI NEX とのコラボレーションにより NEXBRICK などのような形なども存在している。イベント配布品や限定商品が非常に多いため、全シリーズの完全な収集はかなり困難。 類似品としてテディ・ベアをブロック型フィギュアにした BE@RBRICK などがある。