(1)日本人は、なぜ「3」が好きか?/雑学トリビア王より
「3人寄れば、文殊の知恵」「女3人寄れば、かしましい」「石の上にも3年」「3度目の正直」など、日本のことわざには「3」のつくものが非常に多いですね。ことわざだけでなく、「日本3大○○」や御3家、3羽烏、3人娘のように、日本人は3でひとくくりにするのも好きです。その理由は、一説によると、日本に古くからある陰陽思想のせいだといわれます。陰陽思想では、奇数を陽数として尊び、偶数を陰数として嫌います。「七五三」や「三三九度」といったおめでたい儀式に奇数が使われているのもそのせいで、こうした陰陽思想では、1はものごとの始まりを表す神聖な数、そして3は、その次にくるもっとも区切りがよく、しかも縁起のいい奇数というわけです。また、3は、「満つ」や「充つ」に通じる、ひじょうにおめでたい数だとする説もあります。さらに、1や2は、点や線でしかありませんが、3になってはじめて、面が完成する=すべてがそろう、という説もあります。
(2)日本人が好きな「3」をロジカル思考に役立てるには?/文:堀公俊/日経ビジネススクール
https://school.nikkei.co.jp/news/article.aspx?aid=MMSCe8000028062016
3は不思議な魅力を持った数字です。日本全国を旅して歩けば、日本三名園、日本三大祭、日本三名瀑、日本三大温泉、日本三大美林、日本三大松原、日本三名橋、日本三大夜景、日本三霊山、日本三大秘境といったものに遭遇します。ことわざを見ても、「三度目の正直」「石の上にも三年」「仏の顔も三度まで」「早起きは三文の得」など、3を使ったものが山ほどあります。そもそも、日本という国は、天から「三種の神器」を授けられたところから始まっており、3とは切っても切れない縁があります。なぜ、これほどまで3が好まれるかといえば、ひとえに覚えやすいからです。加えて、3本の線分で図形が安定するように、落ち着き感があるからだと思います。ある程度に幅を持ちながらも、扱いやすくバランスもよい。それこそが、3が持つ不思議な魅力ではないでしょうか。
(3)世界は3で説明できる!?人が数字の「3」を好む3つのワケ
https://matome.naver.jp/odai/2139545856544594101
http://npn.co.jp/article/detail/90103701/
古代中国では春秋戦国時代頃に、数字への研究が高まった。当時の数術家、道家、儒家なども数の概念で、宇宙の形成を解釈しようと試みた。「老子」の第42章に「道は一を生ず。一はニを生じ、ニは三を生じ、三は万物を生ず」と書いてある。また、当時は数字自体にもそれぞれ意味があると考えられていた。一は「元気」、ニは「陰気と陽気」、三は「天地が合うと万物を生む穏やかさを指す」と思われてきた。古代中国人のこれらの三に対する崇高な思いが、そのまま古代日本に伝わったと考えられる。その為に日本では三が特に重要視されたと思われる。
・・・私も「3」を大切にしてきました。そして今、
★厚生労働省/「3密」を避けてください
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokumin
集団感染が生じた場の共通点を踏まえると、特に
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、
2.密集場所(多くの人が密集している)、
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
という3つの条件が同時に重なる場では、感染を拡大させるリスクが高いと考えられています。部屋をこまめに換気しましょう。また、換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けてください。
・・・「密教」にも「三密」がありました。
●真言密教修法の基本「三密加持」とは?
https://ohenro.konenki-iyashi.com/category3/entry70.html
密教を習得しようとする人なら、必ず修める必要があるのが「三密加持」といわれる「行」です。密教で行われるすべての儀礼の基本には、この「三密加持」があります。では、「三密加持」とは、何か。まず、「三密」は、「身密(しんみつ)」「口密(くみつ)」「意密(いみつ)」を指します。具体的に言うと、こうなります。本尊を現す「印(いん)」を手で結ぶことを、「身密」。真言を、口で唱えることを「口密」。ご本尊の姿を心(意)に思い描くことが、「意密」です。この3つが完璧にできたとき、ご本尊と一体となることができ、その身そのままで「即身成仏」を達成することができます。これを、達成することを、「加持(かじ)」といいます。密教以外の宗派では、「身・口・意」の3つは、「煩悩の源泉」と考え「三業(さんごう)」と呼んでいます。
「三業」身体=楽をしたい、美味しいものを食べたい、異性と交わりたい/口=悪口や陰口、自慢話、噂話/意識(心)=バレなければ何をしてもいいと思う心、ズルをしようと思う心。人の煩悩は、この3つのどれかに集約できるというのが、この「三業」の由縁でもあります。確かに、人の背負う業でもある「三業」ですが、密教では、この3つの業でさえ、受け入れます。なぜなら、この世のすべてのものは、大日如来が遍在しているものだからです。つまり、こうした煩悩の中にも、何かの真理が隠されていて、これを正しく用いることこそが、「悟り」へ導く材料になると考えているわけです。
※「三密加持すれば速疾に顕る」弘法大師空海の著作「即身成仏義」の一節です。
《NEWS》2020.4.16ダイヤモンドより
コロナ対応で「賞賛されるライフ」と「スルーされるセブン」、明暗が分かれた理由
さまざまな企業がコロナ対策をリリースしている。しかし、レジ前の透明の間仕切り設置などを発表したセブン-イレブンがイマイチ評価されない一方、従業員に総額★3億円の感謝金を出すと発表したスーパーのライフはネットで称賛を受けている。批判が殺到した安倍首相のズレた動画コラボもそうだが、コロナ対策で高い評価を得られるか否かは「国民の不安に寄り添えているかどうか」がポイントなのである。「大変な時だからこそ、現場のモチベーションを上げることが大切だということをわかっている。こういう血の通ったことができる企業は素晴らしい」「“コロナに負けず頑張ろう”と檄を飛ばすだけのうちの会社も、ちょっとは見習ってほしい」――。首都圏や近畿に275店舗を展開するスーパー「ライフ」を運営するライフコーポレーションが、パートやアルバイトを含めた全従業員約4万人に対して支給した、総額約3億円の「緊急特別感謝金」に対して、SNSで称賛の声が溢れている。ご存じのように今、スーパーは外出自粛生活に欠かせぬインフラとして毎日、多くの買い物客が訪れており、週末になると「3密」状態の店も少なくない。そこで心配されているのが、「従業員の負担増」である。平時に比べて、仕事量が格段に増えていて肉体的にきついところへ、近い距離で不特定多数の人たちを接客せねばならぬということで、感染の不安も高まっている。もちろん、「ライフ」ではレジ前のビニールシート設置や、アルコール消毒などを行っているが、それだけで従業員の心的ストレスは解消されない。そこで会社としては、「厳しい条件で業務に取り組む人たちへのお礼」(広報)として感謝金を出すことにしたというのだが、実はこの施策、本来の目的以外の「副産物」も生んでいる。それは企業イメージのアップだ。冒頭でも触れたように、この「3億円でありがとう」というニュースはメディアでも多く取り上げられ、SNSなどでも非常に好意的に捉えられている。中には「会社の帰りに寄って応援したい」という“ファン”も生まれている。このイメージアップが、採用にもいい影響を及ぼすことは言うまでもない。コロナ禍が長期化すれば、労働環境の改善のためにも、スーパーにはもっと多くの人材が必要となる。その時、「どうせスーパーで働くなら、給料をちゃんと払ってくれそうなライフにしよう」と、他社よりも多くの人材が集まってくる可能性もある。つまり、タレントを使って「ライフは働きやすいですよ」なんてテレビCMを打つより、はるかに効果の高い求人広告を打ったようなものなのだ。そのような意味では、ライフの「緊急特別感謝金」は、従業員もよし、利用者もよし、会社もよし、という★三方よしの新型コロナ対策である。同様の動きは他社にも広がっていて、ドラッグストア「スギ薬局」を展開するスギホールディングスも、パートやアルバイトを含む全従業員約2万6000人にボーナスを支給したと発表した。既に社会問題化しているが、ドラッグストア従業員は「なんでお前たちはマスクをつけているのに、客に売るマスクがないんだ!」などヤクザも真っ青の因縁をつけるクレーマーの対応に追われ、心身を壊す人が続出している。同社の取り組みは「ライフ」と同様に、「こういう会社が増えてほしい」と絶賛されている。しかし、その一方で、このように好意的に受け取られるコロナ対策ばかりではない。やっていることは至極真っ当なことで、もっと評価されてもいいはずなのに、世間から「ふーん、まあ、それくらいやるのは当たり前でしょ」なんて軽くスルーされたり、「もっと他にやることあるだろ」なんて嫌味を言われてしまう企業もチラホラと現れてきている。その代表が、スーパーやドラッグストアと並んで、外出自粛に欠かせぬインフラとして通常営業を続けるコンビニの最大手、セブン-イレブン・ジャパンだ。コンビニはスーパーやドラッグストアほど客は殺到しないが、こちらも「従業員の負担増」が指摘されている。コンビニバイトは、トイレ掃除やレジ接客という感染リスクの高い仕事が多いだけではなく、ドラッグストアの店員同様、マスクが品切れということで客から罵倒されたりするからだ。しかし、セブンが今月15日時点で世に公表している新型コロナ対策には残念ながら、そのような現場の負担を軽減させるような目立った取り組みはない。例えば、セブンは8日に「店舗における感染防止策」というニュースリリースを出した。その内容はざっとこんな感じだ。「レジカウンターのお客様と従業員の間に、透明の間仕切りを設置し、飛沫の飛散を防止」「その他、出勤前の検温等、店舗従業員の体調管理や、マスク着用の励行と手洗い・手指の消毒・うがいの実施についても、引き続き行っていきます」(同社ニュースリリースより)最大手の取り組みということで、メディアもこぞってこれを取り上げた。皆さんも「レジにコロナシールド」なんてニュースを目にしたことだろう。ただ、ニュースにはなったものの、ぶっちゃけ、称賛されるというムードはなかったのではないだろうか。むしろ、SNSやネットを見ると、「確かにそういう対策も必要だけど、その前に現場で頑張るバイトに何かしてあげたら」というケチをつける声も少なくないのだ。店舗の感染防止策としては真っ当だし、これだけのことをセブン全店舗で実行するというのもなかなか大変なことである。そのような意味では、もっと評価されてしかるべきなのに、なぜ世間はシラけているのか。いろいろなご意見があるだろうが、企業の報道対策アドバイザーとしての経験から言わせていただくと、「社会の不安に寄り添っていない」ということに尽きる。今、大多数の日本人の多くが感じている不安というのは、「自分も感染しないか」「他人を感染させてしまわないか」ということはもちろん、「この先、生活はどうなるんだ」という点にある。なので、とにかくこの不安を解消してくれる施策に飢えているのだ。「ライフ」や「スギ薬局」の施策は、自社の従業員を対象としたものではあるが、過酷な労働環境の中でもマジメに働く人を、正しく評価する企業がある、ということを世に知らしめた。多くの日本人は、どこかの従業員という立場でもあるので、非常に勇気づけられる。「まだまだ日本も捨てたもんじゃない」と希望が持てるのだ。しかし、残念ながらセブンの「コロナシールド」では、希望は持てない。それどころか、「あんなに頑張って働いてくれているのに特別手当さえ出ないの?」なんて感じで、ヘタをすれば日本社会への失望につながってしまうのだ。ご存じのように、コンビニバイトは今や、日本を代表する低賃金労働となっている。仕事は接客、調理、品出し、トイレ掃除など多岐にわたっているのに、時給は最低賃金スレスレというコンビニも少なくない。そんな低賃金労働者が、新型コロナの不安の中で頑張ってくれている。セブンがことあるごとに叫ぶ「コンビニは社会インフラ」を体現するため、営業時間短縮もせずに通常通り24時間営業を続けているのだ。当然、FC本部からの「厳しい条件で業務に取り組む人たちへのお礼」があってしかるべきなのだが、今のところコンビニ各社がバイトに対して「感謝」を形にしたという話は聞かない。そうなると当然、人々は「失望」をしてしまう。何の補償もないのに仕事を休めと言われる人や、外出するなと言われながらも出社しなくてはいけない人たちが、苦労が報われぬコンビニバイトと自分の姿を重ねて暗い気持ちになるのだ。人というのは、自分の信じたいものしか信じようとはしない。その傾向は社会不安が高まると、さらに強まるので、暗い気分にさせるような話はどんどんスルーされていくのだ。もちろん、「社会の不安に寄り添っていない」というコロナ対策に、世の中がビミョーな反応になるというのは、セブンに限った話ではない。例えば今、外出自粛要請、休業要請を受けてリモートワークの導入支援などをしている企業は、こぞって「新型コロナ対策で6カ月間無料にします」といったサービスの無償提供や、リモートワーク相談窓口を開設するなどの取り組みを発表している。日本企業のリモートワーク化というのは、非常に大きな意味のある施策であることは言うまでもない。なので、そのような各社の取り組みは、もっと社会から高く評価されてしかるべきだが、そこまで大きな注目を集めない。「確かにこの時期には必要なサービスだけど、新型コロナを顧客拡大のチャンスみたいに捉えているんじゃないの?」と、疑り深い見方をする人も少なくないからだ。という話を聞くと、「企業なんだから自社の事業のメリットになることをやって何が悪い」と怒り出す人も多いだろう。確かに、ちっとも悪くないし当たり前の話だ。ただ、当たり前のことなので、別にそれをわざわざニュースリリースしたところで、世の中の評価は上がらないということを申し上げたいだけだ。では、「当たり前じゃない新型コロナ対策」とはどういうことか。わかりやすいのが、トヨタ自動車とトヨタグループ各社が4月7日に発表した医療現場および、医療用品への支援だろう。医療用フェイスシールドの生産のほか、トヨタ生産方式(TPS)を活用して、医療機器メーカーの生産性向上への協力、さらには治療薬開発へ向けた研究支援などに乗り出すと発表したのだ。自動車メーカーが医療用品や治療薬開発に動き出すという「当たり前ではないコロナ対策」だから大きな話題になったし、「自分たちのことだけではなく、日本全体のために動いてくれている」と社会から評価されたのだ。このあたりは、中国の電池・電気自動車メーカーである比亜迪(BYD)と提携して、日本国内向けに月★3億枚のマスクを調達すると発表したソフトバンクグループの孫正義社長兼会長や、コロナ軽症者向けの隔離施設として客室の提供をいち早く表明したアパホテルなども同様だ。「いやいや、そういう利益度外視の取り組みはカネがある大企業だからできるんだ」という人も多いかもしれないが、そんなことはない。高知県安芸市の酒造メーカー「菊水酒造」は4月10日に、アルコール度数77度の高濃度スピリッツ「アルコール77」を出荷した。法律的には消毒や除菌を目的としたものとして販売をしてはいけないが、医療現場などで消毒用アルコールが不足していることを受けて、「何か貢献できないか」と関係省庁の指導のもとで開発に動いたという。これもSNSでは★「粋な対応」と称賛されている。また、三重県の医療法人財団「青木会」は、運営する病院や介護老人保健施設など4施設の医師や看護師など全職員約260人に、2万円から10万円の臨時ボーナスを支給したところ、SNSでは「素晴らしい」と高い評価を受けた。社員数万人という大企業ではなくとも、「社会の不安に寄り添った取り組み」をすれば、世の中の人たちはちゃんと見ていて、それなりの評価をしてくれるものなのだ。しっかりとした対策はしているものの、「社会の不安に寄り添っていない」という欠陥から、世の中の反応がビミョーになってしまう、というのは実は企業だけではなく、政府や自治体にもいえる。ボロカスに叩かれているものの、日本政府の新型コロナ対策はそこまでひどいものではない。実際、死者も欧米に比べると驚くほど少なく抑えられているので、もっと評価されてしかるべきだが、そうなっていない。先週の記事(「安倍首相、緊急事態会見での「場違いな笑顔」に見える想像力の欠如」参照)でも指摘したが、政府が国民の不安に寄り添えていないからだ。そのあたりの政府の庶民感覚との乖離は、星野源さんの動画に、首相が優雅に自宅でお茶を飲む映像をコラボさせてしまったセンスを見れば明らかだ。そのような意味では、日本政府は新型コロナ対策に失敗しているというよりも、実は★「不安のマネジメント」に失敗している、と言った方が正確なのかもしれない。そして、この日本政府の失敗ケースは、新型コロナ対策に取り組む企業のみなさんとって、非常にいい「反面教師」となっているのだ。果たしてこの施策は社会の不安に寄り添っているのか。ただ単に、自社の商品やサービスが今の状況にかっちりとハマるタイミングなので、という理由だけで打ち出していないか。これからコロナ対策を打ち出す企業は、リリースアウトの前に、ぜひそのあたりを★胸に手を当てて考えていただきたい。
《参考》近江商人/三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」
http://www.sanpo-yoshi.net/index.html
売り手の都合だけで商いをするのではなく、買い手が心の底から満足し、さらに商いを通じて地域社会の発展や福利の増進に貢献しなければならない。三方良しの理念が確認できる最古の史料は、1754年に神崎郡石場寺村(現在の東近江市五個荘石馬寺町)の中村治兵衛が書き残した家訓であるとされる。これを伊藤忠商事創業者・伊藤忠兵衛 (初代)が広めたという。ただし、「三方よし」は第二次世界大戦後の研究者が分かりやすく標語化したものであり、昭和以前に「三方よし」という用語は存在しなかった。
・・・「粋な対応」ってなかなか難しい、いろんな思い・考え・立場があるから。今、思い返していることがある、ラグビー日本代表たちの闘い。なぜ、あんなに興奮し感動し、涙が出てきたのか?