《香川県》
https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/etc/kenmin/pages/kj83hp200121134903.shtml
子どものインターネットやゲームへの依存症を防ごうと、コンピューターゲームの利用時間を1日60分までとする「目安」を盛り込んだ香川県の条例が18日、県議会で可決、成立した。4月1日から施行する。全国初の試みで、背景には世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を疾病として認定するなど、国際的な関心の高まりがある。
・・・子どもだけの問題ではありません。「スマートフォンで一番ゲームをしているのは30代」――カドカワ子会社のGzブレインは1月31日、スマートフォンゲームユーザーの属性やプレイ動向に関するこんな調査結果を発表した。30~40代が横並びでユーザー数が多かったという。(ITメディアニュースより)。2018年、ついにWHOが「ゲーム障害」として認定し、国際疾病分類11版(ICD-11)にも収載することを決めました。当初は、10〜20代の子どもや若者の依存として認識されていましたが、スマホの普及とともに、最近では30〜40代の患者が増加してきているといいます。
《NEWS》2019.5.26東京新聞より
「ゲーム障害」は依存症、WHO承認/22年施行、治療期待
】世界保健機関(WHO)総会は二十五日、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を新たな依存症として認定した「国際疾病分類」最新版を承認した。アルコールやギャンブルなどの依存症と並んで治療が必要な疾病となる。新疾病分類は二〇二二年一月から施行され、世界中の医療関係者が診断や調査で使用する。スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、世界各地でゲーム依存が広がり、睡眠障害の例が報告されるなど問題化している。WHOは国際的な標準となる病気の分類に加えることで診断例が増えて研究が進み、治療や予防法の確立につながると期待している。ゲーム障害は、ゲームをしたい衝動が抑えられなくなり、日常生活よりゲームを優先し、健康を損なうなど問題が起きても続けてしまう特徴があると定義された。家族や社会、学業、仕事に重大な支障が起き、こうした症状が少なくとも十二カ月続いている場合に診断できる。日本では厚生労働省が、依存症の専門治療を行っている国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)に委託し、今年一~三月にゲーム障害の実態調査を実施。分析結果を踏まえて今後の対策を検討する。この日の総会の討議では、日米韓三カ国がゲーム障害に言及。韓国代表は「健全なゲーム文化を育む上で喜ばしい」と表明したが、医療現場での適用には慎重な対応が必要だとした。日本は科学的な研究の進展に期待を示し、米国はゲーム障害の定義などについて「一層の調査研究が求められる」と強調した。総会は二十日、スイス・ジュネーブで開幕した。会期は二十八日まで。
・・・現在、新型コロナ感染拡大を防ぐために、外出をひかえて自宅にこもらざるをえないのですから、当然、テレビやゲームの時間は増えますよね。尾木直樹さんは、香川県のゲーム規制条例について、スマホやゲーム依存の問題を★議論するきっかけをつくったという点で評価できると語っておられます。一方的な時間制限には効果に疑問を感じますが、この問題を★家庭任せにしないためにも、条例は必要だと思います。★子どもが条例の運用に参画してルールを決めていくのもいいでしょう。国としても取り組むべき課題です。依存状態の子が立ち直るために必要なのは、自立した生活力や人との★コミュニケーションです。依存状態の若者でもこれらを回復する中で立ち直った例もあります。家庭や実生活で仲間とさまざまな活動をし、充実感を得られれば、スマホやゲームへの依存は減っていきます。
《NEWS》2020.4.8産経ビズより
特需の裏でゲーム業界に意外な逆風/コロナで新作開発が進まぬ理由
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛の動きが広がり、家庭用ゲーム市場に特需が訪れる中、ゲーム業界に思いもかけない逆風が吹いている。大規模見本市の中止や在宅勤務への移行で重要な商機が失われ、多くの新作タイトル開発が宙に浮いているのだ。業界の発展を支える基盤が揺らいでいる。世界規模で外出を控える動きが増える中、米ゲーム開発会社バルブが運営するインターネットゲームサービス「スチーム」はユーザー数が初の2000万人を突破。巣ごもり消費による需要増が期待され、任天堂など一部ゲームメーカーの株価も上昇している。しかし、ブームの恩恵を一身に受けているかにみえるゲーム業界にも、新型コロナの影が忍び寄っている。世界的な感染拡大を受け、ゲーム業界では「ゲーム開発者会議(GDC)」や「E3」といった大規模な国際的な見本市が軒並み中止や延期に追い込まれている。これらの見本市は新作タイトルの発表を行う場として重要だが、それだけではない。企画、宣伝、販売などを担うパブリッシャーと開発者をつなぐ基盤の役割もあるため、見本市がなくなると、新作ゲーム開発に影響を与え、大きな打撃となる。見本市のキャンセルで特に大きな被害を受けているのが、個人や小規模会社が開発する「インディーゲーム」と呼ばれるゲームの開発者だ。インディーゲーム開発者にとって見本市は、新作を披露し、知名度を広げるための最大の舞台だからだ。ポルトガルのインディーゲームスタジオ「アップフォール・スタジオ」を運営するデビッド・アマドル氏は「ネットを介し技術や通信手段は自由に利用できるが、★対面での話し合いに勝るものはない。事業環境が厳しさを増す中、ざっくばらんに参加者と会話したり、体験版をプレーしてもらったりする機会があることは非常に助けになる」と話す。
・・・ゲーム開発にも「対面での話し合い」、すなわちコミュニケーションが大切だと。さて、
《NEWS》2020.4.15【ニューヨーク共同】より
世界的数学者で初期のテレビゲームの制作でも知られたジョン・コンウェイ氏が11日、新型コロナウイルス感染による合併症のため米ニュージャージー州の施設で死去したことが14日分かった。82歳だった。米プリンストン大によると、「超現実数」などの業績で知られる。1970年に発表した、生命の誕生や死を単純なルールでシミュレーションする「ライフゲーム」でも有名。英国出身のコンウェイ氏はプリンストン大教授などを歴任、同大名誉教授だった。
《参考》超天才数学者ジョン・コンウェイの「不安と自信喪失を越えて、爆発した才能」
https://courrier.jp/news/archives/47037/
コンウェイは小学校時代、先生から「メアリー」というあだ名をつけられた。繊細で女性的なところが多い子供だったのだ。このあだ名のせいで、彼の学校生活は地獄同然となったらしい。しかし、リバプールのホルト男子中等学校に進学すると、状況は変わった。入学直後、校長先生が新入生を1人ずつ校長室に呼び出し、将来の希望を尋ねた。コンウェイは「ケンブリッジ大学で数学を学びたい」と答えた。
★文系の人にこそ伝えたい!ハッカーを魅了してきたライフゲームの魅力
https://matome.naver.jp/odai/2140085739803331001
・・・「素数が香り、形がきこえる」素敵なタイトル。コンウェイさんは「数学者」、ルービックさんは「建築学者」です。ゲームをつくるためには専門的な「知識」や「技術」が必要、でもひょっとしたらアートと同じように「感性」が欠かせないのでは?
《ルービックキューブ》Rubik's Cube
https://www.megahouse.co.jp/rubikcube/
★~ルービックキューブでひらめく、やわらかい、考えぬくアタマに~/公立諏訪東京理科大学・篠原菊紀教授
「今世の中で求められているのは、すでに知られたことを覚える力ではなく、今後が読めない新しい世界を切り開いていく力です。言い換えれば、海馬依存型の記憶力から前頭葉依存型の思考力への切り替えです。とは言っても記憶や情報なしに思考が生まれるわけではありませんから、教えられたルールを『速く』『深く』『応用』していく学習で『論理的思考力』を鍛えることが大事だと思います。」調査では、ルービックキューブを解いている時の子どもたちの脳活動を近赤外線分光法装置※1を用いて計測しました。最初にアドバイザーからルービックキューブの1面を揃える方法をレクチャーした後、最後は子どもたちご自身で実践していただきました。その結果、ルービックキューブを解いている時は、人間の“地頭力”の中核的な役割を担っていると言われる“前頭前野”が活性化されることが分かりました。
ハンガリーの建築学者ルビク・エルネー(エルノー・ルービック)が考案した立体パズル。ルービックキューブの愛好家は日本ではキュービスト(Rubik's cubist)、日本国外ではキューバー(Rubik's cuber)と呼ばれる。 なお「ルービックキューブ」はメガハウスの登録商標であり、「Rubik's」はルービックス・ブランド社(イギリス)の登録商標である。
【ルビク・エルネー(Rubik Ernő)】(1944~)
https://www.rubiks.com/en-us/about
ハンガリーの発明家、彫刻家、建築家。彼の名を冠したルービック・キューブを初めとするメカニカルパズルの発明で世界的に知られている。1967年にブダペスト工科大学を卒業し、建築学の学位を得た。その後、院生として彫刻と屋内建築について研究している。1971年から75年にかけて建築家として働き、その後、学究生活に戻ってブダペスト応用美術大学の教授となった。1980年代の初頭に、“...És játék”(「...とゲーム」という意)という名のゲームとパズルに関する専門誌の編集者となり、1983年には、経営者として家具とゲームの設計を行う“ルービック・スタジオ”を設立した。1987年に教授として終身在職権を獲得し、1990年にはハンガリー工学アカデミー(Magyar Mérnöki Akadémia)の総長の座に就く。総長としては、国際ルービック財団を設立し、特に才能のある若手のエンジニアや工業デザイナーを支援に乗り出している。現在は主にビデオゲームの開発と建築学の課題に取り組んでいるという。その傍ら、ルービック・スタジオの経営やルービック360など新しいパズルの作成も平行して続けている。
・・・素晴らしいゲーム、美しいゲーム、だとしても「使い方」「遊び方」を間違えたら台無しですよね。