・・・「ランドセル」(玉手箱)について、もう少し掲載しておきたいと思います。
《しんちゃんのランドセル》制作・出版:東日本大震災復興支援With Youプロジェクト2012/絵:エイキミナ子
https://www.youtube.com/watch?v=0RP2JlbYRvw
被災地(宮城県南三陸町)へ取材に行き、被災した子のエピソードを題材にした絵本。防災用品としても活用できるように、『非常用持出品の具体例』『応急手当の基礎知識』『わが家の防災計画』3つが巻末に掲載してあって、色々書き込めるようになっている。(日本赤十字社新潟県支部 監修)
絵本に込めた3つの思い【東日本大震災 復興支援】絵本の販売収益金の一部は、東日本大震災義援金といたします。【震災を忘れない・忘れて欲しくない】大震災の被害や子どもたちの頑張り、地域の絆を後世に語り継いで欲しい。【親子の絆・思いやりの心】絵本の読み聞かせを通じて「親子の絆」を深め、思いやりの心を育んで欲しい。
http://riontowatashi.uunyan.com/
イラストは新潟市在住の絵本作家・エイキミナコさんが手がけています。
・・・「氣になる玉手箱展」防空壕内ピースアクション「記憶の玉手箱」にも展示しましたが、「しんちゃんのさんりんしゃ」とかぶります。
《NEWS》2016.3.26TORJAより
世界がアートで満たされていったなら第45章
https://torja.ca/world-filled-with-art-45/
UtopiaじゃなくてEutopia?@カナダテキスタイル美術館
カナダテキスタイル美術館にて、Eutopia展が5月29日まで開催されている。遠足プロジェクトのランドセルアート作品8点も展示されているので、トロント近郊の方は是非会場に足を運んでいただきたい。恐らく、★日本のランドセル(アート作品に生まれ変わっているが)がトロントで展示されるのは、初めてだろう。遠足プロジェクトからは、過去にトロントでも作品を発表しているアーティストのさとうりさ、「タノンティア」と名付けられた無名の津波の被災地で瓦礫撤去作業活動をしているタノタイガ、中村ケンゴ、樋口佳絵、ダイアン・マリー、アタナス・ボズダロフ、先日開催されたアーティストプロジェクトの入り口に巨大なバナー作品を展示したハッピースリーピー、アレックス・マクロードのランドセルアート作品が展示されている。カナダテキスタイル美術館は、国内唯一のテキスタイルに特化した美術館である。約二千年分のテキスタイルの一万三千の所蔵作品は、美術館ホームページにて、タイプ、宗教、素材、技法、年代別に検索できるようになっている。カナダを知る上で、また異なった発見があるかもしれない。最近よく耳にするテキスタイルという言葉。テキスタイルとは、「織物およびその原料。広義では糸から生地までを含める場合もある(Fashion Pressより)」の事で、 近年ではテキスタイルアーティストとして活躍している作家も多い。前回のベネチアビエンナーレ日本館代表だった塩田千春氏は無数の鍵と赤い糸を多用した作品で世界中からの観客を魅了したが、この作品も素材から見るとテキスタイルアートと呼べるかも知れない。さて、展覧会のタイトルの「eutopia」という言葉は、「現実世界にある良い場所」の意味で、「utopia」という「実現不可能な楽園」の対義語に当たる。展覧会キュレーターのファーラさんによると、「テキスタイルには、日常的生活の文脈中にある普遍的な文化を伝える機能があり、その中には、ジェンダーや人種などのアイデンティティ、政治的あるいは経済的なスタンスも含まれています。遊び心を持ちつつ、批判的な視点も持ちながらローカルでもグローバルでもある社会に介入している作品を今展覧会では紹介しています。」とのこと。震災から5年、元々被災地に支援物資として送られたランドセルが、日本とカナダのアーティスト達によってアート作品となって旅している遠足プロジェクト。果たしてトロントのコミュニティーにどう映るのだろう。当時トロントで数多くあった支援イベントやプロジェクト、現在でも被災地では復興への厳しい道程が続いている。海外からも引き続き支援できる事って何だろう。★考える事は尽きない。
《NEWS》2016.8.1じゃかるた新聞より
ランドセルのアート展「遠足プロジェクト」東北とアジアをつなぐ
東日本大震災後に寄付されたランドセルを使ったアート展覧会「遠足プロジェクト」が、7月28日から南ジャカルタ・パンチョランのグダン・サリナ・エコシステムで開かれている。2012年から同展を企画しているカナダ在住のアーティスト武谷大介さんは、「インドネシア独特のランドセルアートも完成し、興味深い展覧会になっている」と来場を呼びかけている。ジャカルタでの展覧会は、武谷さんが企画し、インドネシアのアート団体である「ルアン・ルパ」が運営、国際交流基金が助成して開催した。インドネシア、シンガポールなどのアーティストによる作品約15点が展示されている。28日のオープニングで武谷さんは「2004年のスマトラ島沖地震などの震災を経験しているインドネシアの人々による作品には、震災の経験とそれを乗り越えて進もうとする意志が直接的に表れている」と表現した。遠足プロジェクトは、東日本大震災の被災地の自治体に寄付されたランドセルが、寄贈先が見つからずに廃棄処分となっている現状を知った武谷さんと宮城県女川町在住の美術教師、梶原千恵さんが始めた。武谷さんを通じ、カナダや日本のアーティストの手で中古のランドセルがアート作品に生まれ変わり、12年から宮城県など日本国内で巡回展を開始。カナダ・トロントやフィリピン・マニラ、シンガポールなど海外でも巡回展を実施し、現地のアーティストによる作品も加えられてきた。ランドセルを通して、被災地である東北地方と日本のその他の地方や海外の人々がつながることができていると評されている。ジャカルタでの展覧会を終えた作品は、アチェ州バンダアチェにも送られ、8月27日〜10月10日まで津波博物館でも展示される。製作者のアーティストや地元の人々がランドセルを背負ってスマトラ沖地震で発生した津波の跡地などをめぐるウオーキングツアーも開催する。ジャカルタでは、アチェでのウオーキングツアーの様子を収めた映像や、一部到着が遅れた作品を含めた全作品による展覧会を10月に再度開催する予定となっている。
★ランドセル残され8年/双葉南小【東日本大震災パノラマ】Vol.560/2019.5.3産経フォトより
https://www.sankei.com/photo/panorama/news/190503/pnr1905030001-n1.html
福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町の双葉南小学校(震災当時の児童数192人)。8年前、児童たちが慌ただしく避難した当時のまま残されている。6年生の教室の黒板には「卒業まであと8日」と書かれたままで、天井からは雨漏りの跡が黒く残っていた。地震直後、児童たちの多くは、ランドセルを教室や玄関に置き、何も持たず上履きのまま校庭へ避難したという。当時6年生だった児童は今年、成人式を迎えている。校舎横に設置されたモニタリングポストの数値は取材時、「0.346マイクロシーベルト/時間」を示していた。(2019年3月10日、植村光貴撮影)
《「おはなし玉手箱」》2011年4月18日~2012年9月28日
http://www.joqr.co.jp/ohanashi/
http://www.joqr.co.jp/saigai/cat140/
東日本大震災の被災エリアのAMラジオ局であるIBC岩手放送、東北放送、ラジオ福島、茨城放送の4局および文化放送で、震災で心を痛めている子どもと家族に向けて、絵本の読み聞かせ番組を放送しています。★言葉の力・ラジオの力で、少しでも早く、被災地・避難所の子どもたちと家族に笑顔と心の落ち着きを取り戻してもらいたいと思っています。おはなしは、小学館の協力を得て、昔話や童話を中心に選定。1日1話を取り上げ、平日毎日、子どもがいる夕方から夜の時間に5分間の読み聞かせをお届けします。
・・・玉手箱は、「言葉」「歌」そして「森」へ。
《東日本大震災復興支援コンサート「歌の玉手箱」》
https://artist.cdjournal.com/a/minawa-midori/900517
https://www.city.miyako.iwate.jp/eventcal/evt9893.html
このコンサートは、東日本大震災により被災した地域住民の心の復興を願い、ソプラノ歌手・三縄みどりさんを中心として毎年岩手県沿岸市町村で行われているもので、2019年は宮古市で開催されました。日本の四季の詩や懐かしい歌謡曲、ミュージカル・オペラの世界など、★美しい歌声に包まれながらご堪能いただけますので、是非ご来場ください。
《参考》行こう「玉手箱の森」著:矢部三雄/日本林業調査会2013
http://www.j-fic.com/books/isbn978-4-88965-235-2.html
森林は、私たち人類が誕生する遙か以前から陸地を覆い、生物たちにとって過ごし易い環境を育んできた。一方、人類の生み出した文明は、時として自らを育んでくれた森林を破壊してきた。森林は、私たちを生み出した母であり、私たちが追い詰めた被害者でもある。森林に携わる者としては、森林の保全を通じて、生命体が生き続けられる地球を維持して行かなければならない。その方策を★「悲観的に」想像し、その実行による批判は★「楽観的に」である。森林を少しでも元気な姿のまま後世に伝えていくことは、現在に生きる私たちの責務である。これまで、そんな思いで森林に対する自分なりの興味を文字にしてきた。そんな生活の始まりは、平成六年度林業白書の特集章で「森林文化の新たな展開を目指して」を執筆したことから始まる。白書を読んでいただいた日本保育協会の宮崎祐治氏から、機関誌「月刊保育界」への寄稿を依頼された。三回連載で「森林文化のはなし」として書き始めたが、結果、六回まで延長された。これがきっかけとなり、以来、「森からの身近な贈り物」、「火の国から」と連載が続き、これが「森の力 日本列島は森林博物館だ!」の出版につながった。そして、平成十七年一月からは「森と木の玉手箱」として連載し、平成二十五年四月までに百回を数えた。この前半は「恵みの森 いやしの木」として世に出た。今回は、それ以降の「森と木の玉手箱」の原稿を取りまとめることで「行こう玉手箱の森」として、自らの生活の節目としての出版にこぎ着けた。そもそも「月刊保育界」への連載のタイトル「森と木の玉手箱」は、家内が実践していた絵本の読み聞かせグループ★「おはなし玉手箱」からのパクリである。森林に関する様々な関心事を枠をはめずに取り上げるということで、玉手箱のようだという思いも込めたつもりだった。本著では、★興味深い事柄が止めどなくあふれる森林を「玉手箱の森」と表現してタイトルに用いた。「森と木の玉手箱」を百回目の連載でひとつの区切りとしたのは、自らの公務員生活にも終止符を打つこととしたことによる。林学というものに出会って四十年、林野庁の職員になって三十三年、この分野は自分にとっては探求心を大いにかき立てられる対象だった。自らの森林への思いを込め、多くの方々に森林への関心をよせていただくことを願って記したつもりであるが、内容的に不十分なものがあることも否めない。特に、現役公務員の原稿であるため、政策の価値評価は極力ニュートラルにしている。「公務員の枠を出ていない」との批判をいただくこともあるが、それはやむ得ないことである。そのほかにも多くのご指摘をいただければ幸いである。
・・・「おはなし玉手箱」が「玉手箱の森」につながり広がる、素晴らしいことです。
《おまけNEWS》2020.3.9北日本新聞社より
震災公文書「廃棄」自治体が半数 被災3県42市町村にアンケート
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の42市町村のうち、被災に関する公文書を廃棄したか、廃棄した可能性がある自治体は計21市町村に上ることが9日、共同通信のアンケートで分かった。うち18市町村は「保存期間の経過」を理由に挙げた。自治体は公文書の内容に応じて保存期間を1、3、5、10年などと定めている。今回の調査では震災公文書の永年保存化などのルールがあるのは4割弱の16市町村にとどまることも分かった。復旧復興の事後検証に支障が出る恐れがあり、有識者は全国一律の★保存基準が必要だと訴えている。