・・・「衣色住」の、まさしく「色」にかかわる問題が生起しています。
《NEWS》2020.3.11毎日新聞より
息抜きもだめ?休校中の外遊びに冷たい視線/近所の声に戸惑う保護者
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時休校に伴い、児童らが公園などで遊ぶのは「休校の趣旨に反するのでは」という住民の声が各地の学校や教育委員会に寄せられている。保護者にメールで注意を促す学校もあり、保護者は「息が詰まる」と閉塞感を訴え、家にいることでストレスが多くなった子どもたちを案じている。東京都内や大阪をはじめ全国各地で、休校中の学校から保護者に注意喚起のメールが届いている。「公園で児童が15人以上遊んでいるという連絡が近隣住民からありました(略)。不要不急の外出は避け、家庭で過ごすことを指導してください」「地域住民から『午前中から集団で遊んでいる子どもがいる。家庭で過ごさなくてはならないのでは』という意見がありました」住民からの懸念を伝える内容だが、保護者がツイッターなどで戸惑いの声を発信している。「大人は自由に遊びに行けているのに」「少しくらい外で息抜きしたらだめなの?」東京のベッドタウン、千葉県松戸市の教育委員会によると、「駅周辺のゲームセンターにたむろしている」といった通報だけでなく「子どもが昼間から公園に集まってうるさい」などの苦情も寄せられている。市教委は「市内外の商業施設などをパトロールしている」としながらも、子どもの外出が「保護者同伴のケースもある」として、各家庭の判断に委ねているという。「『公園は○か×か』といったルールを決めているわけではなく、保護者には『休校の趣旨の再確認を』と呼びかけるしかない」(市教委)
文部科学省は2月28日の通知で全国の教育委員会などに「人の集まる場所への外出を避け、休校中は基本的に自宅で過ごすよう指導する」ことを求めた。今月4日には外出の留意事項を新たに通知し、外出は「軽い風邪でも控える」ほか、「規模の大小によらず、風通しの悪い空間で人と人が至近距離で会話する場所やイベントにできるだけ行かない」と提示している。
◇文科省が通知更新「屋外での適度な運動妨げない」
外遊びも制限しているのか――。同省は「子どもたちの集まり方にもよるが、公園で遊んだり屋外で体を動かしたりすることを一概に悪いとは考えていない」(健康教育・食育課)と話す。そのうえで、カラオケボックスなど密閉された空間への出入りを指導の念頭に置いているという。各地の混乱の声を受け、文科省は9日、通知を更新し、「児童生徒の健康維持のために屋外で適度な運動をしたり散歩をしたりすること等について妨げるものではない」などとする見解を追記した。医師で福島県立医科大の坪倉正治特任教授は、★原発事故後の福島県で、子どもの外遊びが大幅に制限され、肥満やコミュニケーション不足などの弊害が生じたことを指摘する。「福島で起きたことを踏まえれば今回の休校がもたらす『副作用』も大きい」と警告したうえで、「運動不足や生活習慣の乱れなど子どもへのダメージを議論し、低減する必要がある」と話している。
・・・子どもは「群れ」て遊ぶものであり、元気で「うるさい(にぎやか)」ものである。それを認められない大人や社会が「ゲーム漬け」「塾通い」「ひきこもり状態」を誘発しているとしか思えない。もちろん常識・マナー・エチケットは重要で、「他人に迷惑をかけない」ということなど、「外遊び」や「社会生活」の中で身に着けていくものであって、「家庭生活」で言い聞かせられるような簡単かつ短期間に学べるものではない。
《極端な例ですが・・・》「狭い道路を占領してたガキ大将たち」(岡山県・30代男性)
小学生の時の話なので、もう20年以上も昔のことですが、今でもはっきりと覚えている怖い体験があります。近所の駄菓子屋に買い物に行ったところ、店の前で同じ学校のガキ大将とその子分がたむろしているのが見えました。学校でよくからかわれていたこともあり、私にとってはとても嫌な存在でもあった彼ら。学校の外でも態度は変わらず、駄菓子屋の前でも大きな声で騒ぎ、通る人やお店の人もとても迷惑そうな様子でした。自転車を置いたり走り回ったりと、しばらくお店の前の狭い道路をふさぐように騒ぎ回っていると、2、3度のクラクションが鳴り、そしてやや遅れて、「何やってんだ!」という男性の怒鳴り声がしました。そこにいた人たちみんなが一瞬凍りつくくらいのその大きな声の主は、地元に住むヤクザの集団でした。車で通ろうとしたところを、ガキ大将たちが邪魔する格好になり、クラクションを鳴らしたのに、すぐにどかなかったことが、彼らの逆鱗に触れたようです。さらにその集団は車を停め、ガキ大将たちを怒鳴り散らしながら、なんと車の中にガキ大将の軍団を無理やり押し込もうと――。騒ぎを聞きつけてやって来た人たちが集まってきたこともあり、ヤクザ集団の乱暴な行動はすぐに収まりました。ガキ大将たちの軍団はケガもせず連れ去られることもなく、「気を付けろ!」という怒鳴り声とともに、車は去って行きました。いつもは目立って周りに強い態度ばかりを取るようなガキ大将たちが、大きな声で泣きながら抵抗する姿は、子どもである私の目には衝撃的な出来事として残りました。ガキ大将たちはこの一件から学校内でも街中でもすっかりと大人しくなってしまいました。個人的には助かったので良かったですが、やはりあんな怖い光景を見たのは後にも先にもあの時だけです。
・・・「ヤクザ」というのは極端ですが、近所にコワイ(いい意味で)大人がおられて、子どもたちの度を超した振る舞いに対して「こらっ-」と怒って(叱って)くださったものです。現代では、そんなことしたら逆に親が文句を言う、になってしまっています。ほんとにこまったものです、大人も子どもも。
《小中高校も平常通り》★台湾が新型コロナ感染拡大を食い止められているのはなぜか
新型コロナウイルスを巡り、中国と地理的に近く人的交流も多い台湾が感染拡大の食い止めに成功している。台湾の感染確認は10日午後5時現在、47人。死者は1人にとどまり、小中高校もすでに通常と同様の授業を続けている。台湾がなぜ、感染拡大の食い止めに成功しているのか。その初期対応などについて米スタンフォード大の専門家が分析した。「中国には85万人の台湾人が住み、年間271万人の中国人が訪台する。中華圏の春節で中国から観光客や帰省客が押し寄せる時期も重なっていた。リスクの高さは世界有数で、政府が適切な対策を取らなければ5000人が感染していただろう」。米スタンフォード大予防医療研究センターのジェイソン・ワン主任は毎日新聞の取材にそう指摘した。ワン氏は国際的にも権威がある米医師会雑誌(JAMA)で今月3日、台湾の防疫対策に関する論文を発表し、初期の水際対策の成功について分析。「台湾が実行した数々の対策は他の国々にも有益だ」と指摘した。ワン氏は毎日新聞に「ウイルスの感染拡大は津波が押し寄せるように速く、簡単にのみ込まれてしまう。初期に断固とした対応を取るかどうかが分かれ目だった」と語った。ワン氏が論文でも高く評価したのは、武漢市当局が原因不明の感染症発生を認めた2019年12月31日、★台湾当局が即座に武漢からの直行便に対して検疫を始めたことだ。検疫官は、武漢からの全便で機内に立ち入り、全乗客乗員の健康状態をチェック。
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)は6日、台湾における新型コロナウイルス感染者が1人増え、累計45人になったと発表した。新たな感染者は、台湾北部の医療機関で発生した集団感染(クラスター)に含まれる。台湾における累計34人目の感染者と同じ病棟、別の病室に入院し、すでに退院している50代女性。濃厚接触者の検体検査を拡大して実施した結果、この集団感染に関して8人目の感染者、台湾で累計45人目の感染者と認定された。新たに感染が確認された50代女性に直近の渡航歴はなく、2月14日に新型肺炎ではない疾病でこの医療機関に入院、2月20日に退院していた。同じ医療機関で、台湾で累計34人目となる感染者が確認されたことを受け、衛生当局が3月1日よりその濃厚接触者から検体を採取して検査を実施していたところ、最初の検査で異常が見られたため、3月5日に再検査を行い、6日に陽性反応が出た。女性は現在、陰圧室のある隔離病棟に入院している。累計34人目となる患者が確認された後、この医療機関では関連の病棟から入院患者を移動させると共に、退院した患者がウイルスを市中でばらまかないよう、退院者にまで検査対象を拡大していたところ、この50代女性の感染が確認された。女性には退院の1日前からせきの症状があったが、それはこの女性の持病とは関係がないものだった。女性は2回目の検査で陽性が確認された。これにより、この医療機関で発生した集団感染による感染者は累計8人となった。医療機関で働くスタッフについては、4人の陽性が確認されたが、その他は検査の結果、すべて陰性となっている。また、中央感染症指揮センターは8日の記者会見で、台湾における累計39人目の感染者の感染場所について新たな見解を発表した。台湾で39人目の感染者として認定された60代女性は、1月29日から2月21日にかけてドバイとエジプトを旅行し、帰国後に感染が判明した。エジプト滞在中にのどの痛みを感じ、せきが出るようになった。21日の帰国後、医療機関を受診した。その後の検体検査で新型コロナウイルス感染が判明した。エジプトでは現在、ナイル川のクルーズ船で新型コロナウイルスの集団感染が発生しており、海外メディアは「台湾人女性から感染が広がった可能性がある」と報道している。中央感染症指揮センター専家諮詢小組(=専門家諮問チーム)の招集人を務める張上淳医師によると、この60代女性から採取した検体は国立台湾大学医学院附設医院に送って検査を行っており、同医院では核酸増幅法(PCR法)で感染を確認したほか、さらに検体を培養して新型コロナウイルスを分離させ、その遺伝子配列を調べた。国立台湾大学医学院の葉秀慧教授によると、台湾で感染が拡大している新型コロナウイルスには主に4つの分岐群(clade)があるが、いずれもこの60代女性の遺伝子配列とは大きく異なることが判明した。この女性から採取したウイルスの遺伝子配列は、主にヨーロッパ、ナイジェリア、ブラジル、イタリアなどで感染が拡大しているウイルスと同属の分岐群であることから、この女性は台湾で感染したのではなく、ヨーロッパから持ち込まれたウイルスにエジプトで感染し、その後、台湾に戻ってきたと考えるのが妥当だという。
★新型コロナでも「共闘」を/台湾の蔡総統、東日本大震災9年で投稿
東日本大震災から9年を迎えた11日、台湾の蔡英文総統は日本語でツイッターに投稿し、「災害に遭うたびに台湾と日本はお互いに寄り添って逆境を乗り越えてきました」と強調。「大震災が発生して9年になった今日も一緒に新型コロナウイルスに立ち向かっています」と述べ、世界的に感染が広がる新型ウイルス対策での「共闘」を日本側に呼び掛けた。蔡総統は、「本日の午後2時46分、私は日本の皆さんと一緒に犠牲者のご冥福を祈り、黙とうします」と結んだ。
《参考》東京都のコロナ対策サイト、★台湾の“天才IT大臣”も改善に参加 オープンソースの取り組み、「胸アツ展開」と話題
東京都が開設した新型コロナウイルス対策サイトの改善に、台湾のデジタル担当大臣・唐鳳(オードリー・タン)氏が参加していると、ネットで話題を呼んでいる。同サイトは、ソースコードがGitHubで公開されており、★誰でも修正を提案できる──という、自治体としては珍しいオープンソースの取り組み。海外からの“天才大臣”の参加に、ネットでは「胸アツ展開だ」「時代は変わった」など驚きの声が上がっている。同サイトは、陽性患者数、コールセンターに寄せらせた相談件数、検査実績や都営地下鉄の利用者数の推移などのデータを、グラフなどで掲載している。東京都がソースコードをGitHub上に公開し、Issueへのコメント、プルリクエストなどを受け付けているのが特徴。3月4日のサイト公開直後から、注目を集めている。そうした中、台湾のデジタル担当政務委員(デジタル大臣)であるオードリー氏がGitHubでプルリクエストを出していると、8日ごろから話題を呼んでいる。オードリー氏は、12歳からプログラミングを学び、19歳のときに米シリコンバレーで起業。その後、米Appleのコンサルタントなどを務めた他、台湾政府の情報を公開し、政治の透明性を確保するコミュニティー「零時政府」(g0v)にも参加。2016年に35歳という若さで入閣した“天才プログラマー”として知られている。オードリー氏が出したプルリクエストは、同サイトの言語選択ラベルの「繁体字」の表記を「繁體字」に改める──というものだが、ネットでは「わずかな修正であっても、誰でも貢献できることを示している」「海外の大臣が都のサイトを修正するのは、胸アツ展開だ」といった声が上がっている。
・・・日本の情けない議員や閣僚も、もっと見習っていただきたいものです。当然、私たち一人ひとりも「無知の知」をわきまえつつ、何ができるのか?何をなさなければならないのか?を考え、真摯に直面している問題に取り組んでいかなければと思うのです。
・・・このブログも、そのつもりで発信しています。