《参考》関西地区の基幹ビル「中之島三井ビルディング」竣工/平成14年8月2日
~大阪中之島三丁目中央地区再開発地区計画~三井不動産株式会社
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2002/0802/
三井不動産は、大阪市北区において、平成11年3月に都市計画決定を受けた「中之島三丁目中央地区再開発地区計画」の整備方針に則り、当社関西地区の基幹ビルである中之島三井ビルディング本新館の建替え工事を行ってまいりましたが、この度「中之島三井ビルディング」が竣工を迎えることとなり、本日8月2日、竣工式を執り行いましたので、お知らせいたします。「中之島三井ビルディング」は都市計画決定において、許容容積率1,450%を実現し、地上31階建て、高さ140.15m、延床面積約71,269m2の規模の超高層オフィスビルです。21世紀の関西におけるビジネスの中枢、国際化時代における情報発信の拠点となり、関西経済の活性化を促し、都市再生に資することを目指します。そのデザインは、旧建物における柱型やその間の小柱など、縦方向のラインを基調とした外観を継承しつつ、ガラスのカーテンウォールやステンレスを採用し、開放性と先進性を表現しております。また、内部空間は、基準階は約1,450m2の無柱の大スペースフロアを確保しつつ、2.8mのゆとりある天井高さにより、圧迫感のない開放的なオフィス空間を創り出しています。 環境問題・省エネルギーに対応して、外気冷房システムの導入、氷蓄熱システムによる夜間電力利用、空調・照明はゾーン別に風量・照度調節できる装置の設置、また、外装ルーバーと複層ガラスとの併用により事務室内の日射・空調負荷の低減を図るなど、「地球環境に配慮した省エネルギーオフィスビル」の実現を目指しています。その他、空調吹き出し口、照明およびスプリンクラーなどを内蔵した独立スチールパネルを格子状にセットするグリッド天井を採用することで、レイアウト変更に伴う照明器具などの移設が容易に行え、コストの削減、工事期間の短縮の他、廃棄物の削減による環境対応を図っています。また、通信技術の急速な発達に伴う、テナント企業の業務の高度化・多様化に対応するため、125mmのOAフロアの装備に加え、バックアップインフラの整備に注力した「重要コンセント回路の無停電化システム」や「複数の通信メガキャリア設備の引き込み」など、テナントニーズに対応する画期的なシステムを導入しています。さらに館内ワーカーのために、テイクアウトおよびカフェ等の機能も盛り込んだ複合型フードコートを館内に用意しており、終日にわたってワーカーをサポートします。北側メインエントランスのアトリウム内には、★アート作品(ルビウス、サーペンタイン)が置かれ、館内ワーカーおよび来館者を印象的に迎え入れます。これら全ては、働く人にとってのオフィスはどうあるべきかを考え、働く人の満足を最優先に考える「ワーカーズファースト」の視点から、あらゆる面において、“働く人に一番の場所であること”を目指して創り上げたものであり、ハード、ソフト両面において競争力の高いオフィスビルを供給するという当社のアセット戦略を具現化するものです。テナントには、旧建物にご入居いただいていた東レ株式会社をはじめとした企業が入居されます。なお、竣工式当日の夜には全館ライトアップを行い大阪都心部の夜景にも新しい顔が加わることをお披露目する予定です。
【Jenny Holzer】(1950~)
https://www.scaithebathhouse.com/en/projects/jenny_holzer_serpentine/
《NEWS》2019.10.15朝日新聞より
Serpentine(サーペンタイン)作:ジェニー・ホルツァー
絶え間なく流れる「言葉」たち
――PROTECT ME FROM WHAT I WANT(私の欲望から私を守ってください)――。中之島三井ビルディングのエントランスロビー。柱を縫うように設置されたLEDの電光掲示板に、青く発光するデジタル文字が絶え間なく流れている。作者は米国出身のジェニー・ホルツァーさん(69)。現代社会の歪みを、時に過激な「言葉」で提示する美術家だ。この作品には冒頭の一文のほか「自意識は人を損なう」「臆病は嘲笑される」など、412の簡潔な英文テキストを流し、考察を促す新たな視点を日常空間に滑り込ませている。近年アートの取り組みが盛んな中之島。旧ビルを建て替え2002年に竣工した同ビルは、この流れに先駆けてアート計画を実施。ガラス張りのエントランスを「宝石箱」に見立て、通称「サファイア」の本作のほか、日本人作家によるルビーを模した立体作品を設置している。作品は来月下旬、★メンテナンスのため米国に送られる。17年間静かに言葉を発し続けた作品の、一時の休息だ。
《ダイビル》
ダイビルは旧称号ないし所有建物の旧名称「大阪ビルヂング」の略称であった「大ビル」の大(おお)をダイと読み替えたものである。かつての大阪商船(現・商船三井)・宇治川電気(現・関西電力)・日本電力の3社間において、共同で新社屋を建設する議がおこり、その意図により1923年(大正12)株式会社大阪ビルヂングとして設立された。かくして会社は1925年(大正14年)、大阪・中之島の地においてその最初となるダイビルの建築を完成させ、1927年(昭和2)には東京・内幸町の地においても日比谷ダイビルの建築を完成させた。
《中之島ダイビル》
530-6126大阪市北区中之島3-3-23
http://daibiru-tsushin.com/#/nakanoshima
・・・大きなスクリーンでの展示、実物を観てみたいものです。
《ダイビル本館》
530-0005大阪市北区中之島3-6-32