・・・なんてったって、博物館以外の公園・古民家は無料、駐車場も。行くしかないでしょ。
《大和民俗公園》中和公園事務所0745-56-3851
639-1058大和郡山市矢田町545番地/奈良県立民俗博物館0743-53-3171
http://www.pref.nara.jp/7572.htm
城下町として独特の歴史的風土を残す大和郡山市の矢田丘陵の東部に位置し、園内には有形・無形の民俗文化財を収集する民俗博物館があります。県内各地の典型的な民家を園内に移築展示した特徴的な総合公園として、昭和50年度に都市計画決定を受けて整備を行い、計画面積26.6ha中、平成17年度末現在、22.6haを開園しています。
http://www.pref.nara.jp/28769.htm
大和民俗公園内には、移築復原された江戸時代に建てられた民家が15棟あります。そのうち、重要文化財3棟、県指定文化財が10棟あります。一歩、民家へ入ると江戸時代にタイムスリップしたような感覚になります。
《旧臼井家住宅》重文指定年月日:19740521
https://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/ourcity/history/shiseki/000207.html
臼井家はもと高市郡高取町に所在。代々伊勢屋と号し、酒・醤油の販売を営み、大年寄りや高取藩の公用伝馬<こうようてんま>の役も勤めていたとされています。解体前には主屋、離れ座敷、内蔵、高蔵、米蔵、道具蔵などで構成されていましたが、そのうち主屋と内蔵が移築されています。主屋は桁行18メートル、梁間7メートル、屋根は切妻造茅葺で、内部は「しもみせ」、「なかのま」、「おくざしき」などに間取りされています。農家風の町屋建築であり、屋根も草葺とする事例は珍しい。18世紀の建築と考えられています。内蔵は主屋についで建てられたようで、土壁で塗り固めた土蔵造りで、桁行5メートル、梁間4メートルの二階建て、本瓦葺きです。民俗公園内にあり、見学は自由にできます。
《NEWS》2019.11.13朝日新聞より
奈良)大和民俗公園の古民家、活用案を募集/民俗博物館
奈良県立民俗博物館(同県大和郡山市)が、周囲に立ち並ぶ古民家を活用しようと、2020年度の企画案を募っている。毎年募集しているが、来年度は同館が耐震改修工事でほぼ休館状態になるため、代わりに古民家での史料展示を予定しており、「いろんなイベントを同時期に行うことで、来場者を増やしたい」と呼びかけている。同館がある大和民俗公園には、県内各地から移築復元された古民家15棟が展示・公開され、同館が管理している。これらの古民家でイベント開催を希望する人たちから寄せられた企画案を元に年間計画を立てて、使ってもらっている。今年度は22回が予定され、内容は和楽器のコンサート、民話や民俗芸能の会、作品展示など多彩だ。中でも人気のある古民家は、高取町にあった18世紀初めの町家「旧臼井家住宅」(国重要文化財)。大きな土間や和室がいくつもあって広く開放的で、同館によると公園入り口に近くて利用しやすいのも理由の一つという。土間のかまども使えるので、煮炊きをするイベントもできる。同館の担当者は「既成の概念にとらわれない、いろいろなアイデアを待っています」と話している。企画案の締め切りは12月15日。改修中の2棟を除く13棟が利用でき、20年4月1日~21年3月末にイベント実施を希望する個人・団体であれば応募できる。問い合わせは県立民俗博物館総務課(0743・53・3171)。
★「古民家活用企画案」募集要領
http://www.pref.nara.jp/item/168290.htm
1.趣旨:県立民俗博物館では、急速に失われつつある古民家を保存し、長く後世に伝えるため、 昭和49年から移築復原を進め、現在15棟の古民家が大和民俗公園に展開している。こうした古民家にある生活の知恵等といった郷土の伝統、風習、習慣等を今後とも次世代に伝承していくため、古民家のカマドや囲炉裏を囲みながら人々が集い談笑し、回想することなど、古民家の保存・展示と併せてその活用を図っていくことが必要である。そのため、古民家を活用したイベント等の実施について、次により「古民家活用企画案」を募集する。
2.募集内容 古民家を活用し、自らが実施するイベント等の実施についての提案
3.応募者 古民家を活用し、イベント等を実施しようとするグループ・団体等
4.提案条件(一般来園者を対象とし公開されるものであること)
○古民家を利用する内容であること(屋内屋外どちらでも可) ○古民家の現状をそのままに利用できるものであること※電線の架設や掲示等による壁・柱等への加工は不可○研修会の開催等参加者が限定されているものでないこと○政治・宗教等の宣伝活動でないこと○長期期間にわたり独占的に占有利用するものでないこと○試飲・試食、販売等をすることも可であるが、内容について事前に承認を得ること①料金を徴収する場合は、実費相当に限ることとし、営利の販売活動と認められるものでないこと、②飲食の提供行為にあっては、実施に際し所轄保健所で必要な手続を行うこと○古民家内での飲酒・喫煙を伴わないものであること○その他、民俗博物館館長が状況に応じて判断する
5.実施時期 平成29年4月1日から平成30年3月31日までに実施できるものに限る。
6.応募方法 別紙の[提案書]に必要事項を記入のうえ、下記応募先に申し込むこと。
7.募集期間 平成28年10月15日(土)~平成28年12月15日(木)
8.選考及び決定 提案のあった企画案等については、別途設置する選考委員会において選考し、採用案を決定する。
9.結果通知8による採択結果について、各応募者に通知する。
10.応募先・問い合わせ先 〒639-1058 大和郡山市矢田町545 奈良県立民俗博物館総務課「古民家活用企画案募集係」TEL0743-53-3171
・・・ぜひ、何かの取り組みで使ってみたいものです。
《旧前坊家住宅》(県指定文化財)
https://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/ourcity/history/shiseki/000221.html
吉野山の門前町筋にあって金峯山寺仁王門と発心門(銅鳥居)のほぼ中程、大道を北面して屋敷を構え、代々吉野水分神社の神官を勤めたと伝える家である。建物の建築年代は、主屋(切妻造、一部二階建)、渡廊下及び離座敷の建築年代を示す資料は明かではないが、解体中の各種の部材調査から総合的に判断すれば、主屋の居室、表側四室の柱が経年的にみて18世紀中頃であり、また転入材もあるところから弘化年間(1844~7年)頃に主屋大修理・改造を行ない順次、渡廊下及び離座敷を建てたものと思われる。
・・・残念ながら、老朽化・修復工事のため「旧前坊家住宅」には入れませんでした。次に来た時の楽しみとして、残しておくのもいいですね。