《イケフェス2019》
生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪(通称:イケフェス大阪)は、毎年秋の週末に大阪の魅力的な建築を一斉に無料公開する日本最大級の建築イベントです。
・・・今年も行ってきました。玉手箱プロジェクト「記憶の玉手箱」ピースアクションの★「防空壕」のあるギャラリー連携として、まず「CuteGlass」さんにお邪魔しました。
《伏見町「宗田家住居」》CuteGlass Shop and Gallery
1925年/1931年(改築)/2018年(修景・改修)ウズラボ
541-0044大阪市中央区伏見町2-4-4/06-6226-8360
https://ikenchiku.jp/program/1374/
宗田家は江戸時代より薬種卸、貿易商を営んでいた家で、この町屋は大正14年に住居として建てられたもの。大正時代の建築当時のままに復元され、親戚筋にあたるという日本精工硝子株式会社のショップ&ギャラリーに生まれ変わった。そして1階の居間には「防空壕」の跡も残されている。防空壕として役割を終えた後は倉庫として使われていたそうです。
※UZLAB
652-0896神戸市兵庫区須佐野通1丁目2-9-102/078-682-7799
わたしたちは、建築に《うず》をつくろうと考えています。空間の繋がりという《うず》外部と内部をつなぐ《うず》まわりの風景をとりこむ《うず》人と人の関係による《うず》……などなど。《うず》といってもいろいろあるのだけれども、あなたにとってもっとも大切な《うず》をみつけだします。そして、その《うず》をもっとも大切なかたちで建築にします。あなたは自分自身を★しあわせにする《うず》を知っていますか?それをみつけるお手伝いをしたいとわたしたちは思っています。
・・・「うず」おもしろい発想ですね、建築的には「らせん」かなあ。さて、今回のイケフェスでは「セッケイロード」を巡ってみたいと思っています。
《NEWS》2019.11.7日経XTECKより
2019年のイケフェス大阪で目玉となった企画の1つが、安井建築設計事務所、東畑建築事務所、日本設計、日建設計、久米設計、遠藤克彦建築研究所による連携企画「セッケイ・ロード」だ。6社は北船場の高麗橋通りから東西に延びる1本の道路沿いに事務所を構えている。この事実に気づいたのは、実は日経アーキテクチュアの宮沢洋編集長で、18年のイケフェス大阪のリポート記事のなかで「セッケイ・ロード」と名付けた(「 “セッケイ・ロード”の大手設計事務所がイケフェスで出し物を競う」)。それをきっかけとして19年は、宮沢編集長が描いた似顔絵による「社長似顔絵スタンプラリー」が行われた。併せて、各社共通の「設計事務所スタッフが紹介する私のこの一冊!」も実施された。
《安井建築設計事務所本社ビル》
大阪市中央区島町2-4-7/06-6943-1371
https://ikenchiku.jp/program/1267/
1924年(大正13年)、安井武雄(1884-1955)は片岡安(かたおかやすし)の事務所から独立し、大阪市にて安井武雄建築事務所を創設しました。初期の作品である大阪倶楽部(1924)、ガスビル(大阪ガス本社ビル, 1933)、野村證券本社ビル(1930)などは今も健在であり、竣工当時の姿をそのまま継承しています。安井武雄が活動した時期は世界的にモダニズムが高まっていましたが、安井はこの動きをふまえ、自由様式という言葉を用いながら、日本におけるオリジナリティを模索した作品をつくりだしています。なお、安井は満鉄の技師として10年務めていましたが(1910-1919)、旧満鉄中央試験所(1915)など、当時手掛けた作品は今も大連市に残っており、現在も使用されています。1951年(昭和26年)、事務所は安井建築設計事務所に組織変更されて今日に至っています。安井武雄死去後は三国利道が継承したのち、佐野正一(1921-2014)が長く社長を務めました。佐野正一は建築家としての活動に加え、建築主に対する信頼感を重視し、設計事務所としての組織の整備に努めました。作品のなかでは国鉄の民衆駅ビルのシリーズ、大阪国際空港ターミナルビル(伊丹)、サントリーホールなどは、建築類型の前例のないなかでの取り組みと言うことができます。佐野正一の後継である椚座正信(1922-)は1989年に就任し、都市的スケールのプロジェクトを推進しました。1997年より佐野吉彦(1954-)が社長を務めています。
https://www.yasui-archi.co.jp/
★連携プログラム「まちと生きる現代アート」吉岡千尋「建築装飾→アート」展
http://www.yoshiokachihiro.com/
・安井建築設計事務所 創業者・安井武雄のスケッチや建築装飾をモチーフにした作品の展示
・創業者・安井武雄の直筆スケッチを使った「ぬり絵」体験をお楽しみいただけます。
1981京都市生まれ2004京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業2006京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。
https://www.yasui-archi.co.jp/ys-today/20191021-1.html
毎年秋に行っている当社・大阪本社での「オープンハウス」、今年も10月26日(土)と27日(日)の2日間、開催いたします。今回も「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2019」(通称:イケフェス大阪)のイベントに協力・連携する形で2日とも開催日程をあわせました。
“生きた建築”とは、歴史や文化、市民の暮らしぶりといった都市の営みの証として、様々な形で変化・発展しながら今も生き生きとその魅力を物語る建築のこと(生きた建築ミュージアム事業)で、大阪市内中心部で多く選定されています。
「イケフェス大阪」は、そんな“生きた建築”を通して、いつもとは一味違う大阪を感じていただくイベントです。当社が設計に関わった建物(代表作品)から、ガイドツアーとして「大阪倶楽部」、「大阪ガスビル」、「サントリービル」が、トークイベントでは「山本能楽堂」が予定されています。一方、当社オープンハウスの開催テーマは「建築+アートがつくる空間」として、創業者である建築家・安井武雄の作品から近年のプロジェクトまで、多くの作品の中から今回は「建築とアート」が織りなす空間とその魅力をご紹介します。
◆安井オープンハウス「建築+アートがつくる空間」
◆スペシャルトーク「医療施設を支えるアートの力」
また、イケフェス連携プログラムとして大阪のアートシーンを牽引してきた「ART OSAKA」がプロデュースし、イケフェスに参加する3つの建物で2日間限りのアート展示「まちと生きる現代アート」が行われます。当社でもエントランスロビーを飾るアート《muqarnas 9(ムカルナス)》をはじめ、建築装飾をモチーフにした作品をご紹介します。安井武雄の直筆スケッチを使った「ぬり絵」もお楽しみ頂けます。※各建物で展示時間が異なります。展示作家:吉岡千尋(絵画)協力:アートコートギャラリー
さらに今年は、6つの設計事務所の連携企画として、『セッケイ・ロード~建築と街の未来へつづく道~』も実施され、当社も参加しています。各事務所スタッフの“人生に影響を与えた本・お薦めの本”を紹介、各事務所をめぐっての「社長似顔絵スタンプラリー」の楽しい試みも用意されています。近代建築に超高層ビル、建築家の名作、昭和喫茶など、イケフェス大阪で公開される建物は様々です。また、普段は公開されていない建物の特別公開や建物オーナーによるツアーなど、独自のプログラムが盛りだくさん。大阪の街を散策しながら、ぜひイケフェス大阪2019~安井オープンハウスに足をお運びください。
・・・続いて、大好きな流政之さんの作品が設置されている「大林組」へ。なんと、多分「吉原治良」さんの作品が壁にかかっていて、興奮しました。