追加情報(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・ミホミュージアムまで車も少なく、ゆっくり景色を見ながらの快適なドライブでした。もうサクラは終わっていますので、目立った花はないのですが、気になる花がありました。つつじのようでツツジではない、葉の出ていない紅紫色の小さな花です。

 

 

《ミツバツツジ》(Rhododendron dilatatum)

ツツジ科ツツジ属の落葉低木。また、近縁のミツバツツジ類の総称でもある。 関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴。古くから庭木としても植えられるが、盗掘の影響もあるせいか野生の個体数は決して多くない。

ミツバツツジ類は、4-5月頃に咲く紅紫色の花が美しい。★花が終わってから葉が出てくる。枝先に三枚の葉がつくことからこの名がついた。ミツバツツジの変種には、トサノミツバツツジ、ハヤトミツバツツジ、ヒダカミツバツツジなどがある。日本に自生するその他のミツバツツジ類には、トウゴクミツバツツジやサイコクミツバツツジ、コバノミツバツツジ、ダイセンミツバツツジ、ユキグニミツバツツジ、キヨスミミツバツツジなどがある。

 

・・・たぶんミツバツツジだと思います。白い花もありました。ミホミュージアムに到着すると、やっぱり駐車場はぎっしりでした。でも、休日よりもマシな感じです。チケット売り場の案内では「曜変天目」10分待ちの掲示、まあそれくらいならと自分を勇気づけて遊歩道を上り始めました。盛りは過ぎたとは言え、道沿いに植えられた枝垂桜が見事です。

http://www.miho.jp/season/

 

 

・・・次に関心したのが、ミュージアム入口階段の両脇に植えられたマツ?です。これも帰宅してから調べたのですが、「ウツクシマツ(多行松)」かなあ。

 

《参考》樹の散歩道より

https://kinomemocho.com/sanpo_utsukushi_tagyo.html

「ウツクシマツ」のことをタギョウショウと呼ぶこともあり、逆に「タギョウショウ」の別名をウツクシマツとしている例もある。つまり、具体的な根拠に基づく明確な区分の基準がないのである。上原敬二は「樹木大図説」で、「ウツクシマツは園芸品ではなく、★滋賀県甲賀郡甲西町大字平松美松にある部落有林18.9ヘクタールの中に約500本が寄植状に天生しているものである。」とし、さらにタギョウショウについて、「この樹の来歴は不明だが恐らく埼玉県安行地方で江戸末期偶然にできた多行型の枝を接いで作りだしたものあろうといわれている。生長に伴って下枝が枯れ上がること、寿命が短く35~50年であるのが欠点とされる。」としている。(注)自生地では昔より本数が減少したようで、滋賀県のホームページでは、「大小のウツクシマツ約220本が群生している。」としている。学名に関してはそれぞれにいろいろな名称が発表されてきたが、一般には両者とも Pinus densiflora form. umbraculifera とされている。アカマツの品種として位置づけていているもので、変種又は園芸品種として明示するものでもなく、「品種」として扱っている。北村四郎は、「タギョウショウは江戸末期に安行地方で偶然にできたものといわれているが、江戸末期に滋賀県のウツクシマツが江戸に運ばれて、安行に入り、それがつぎ木で現在まで伝えられて広がったと考えてはどうか。」として、同一のものである可能性も指摘している。(「ウツクシマツとタギョウショウ」:日本植物分類学会誌)

 

《NEWS》2017.3.7産経WESTより

天然記念物ウツクシマツがピンチ 滋賀県・湖南市が保全計画策定へ

滋賀県湖南市に自生し、国の天然記念物に指定されているアカマツの変種「ウツクシマツ」が、深刻な松枯れ被害に遭っている。県や市などは薬剤の注入による松くい虫の除去などの対策を取っているが、被害はやまず本数は35年前に比べて6割程度に減少。事態を重く見た市は平成30年度から国の支援を受け、効果的に保全を行うための保存活用計画を策定する方針だ。ウツクシマツは、湖南市平松にある美松山の南東斜面(1.89ヘクタール)に自生。★主幹がなく、1本の根から枝が地表近くで放射状に分かれており、傘を逆さにしたような樹木の形が特徴だ。平安時代に公家の藤原頼平がこの地を訪れた際に、突然現れた娘が周囲の雑木林を美しい松に姿を変えた-という伝説が残る。江戸時代には浮世絵にも描かれ、東海道五十三次沿いの名所としても知られている。しかし昭和50年代の全国的な松くい虫の発生に伴い、ウツクシマツも松枯れ被害に。市が薬剤注入による虫の除去を行うなどして一時は沈静化したものの、近年再び被害が再燃。市によると、昭和55年に254本あったウツクシマツが、平成28年には156本に減ったという。さらに今冬の大雪では、数本の松の枝が折れる被害にも見舞われている。保全に向け、官民でさまざまな取り組みが行われているが課題は多く、抜本的な回復へなかなか結びつかないのが実情だ。県は甲賀市のほ場で松くい虫に強いウツクシマツを品種改良したが、文化財保護の観点から、自生地の同地区に移植することはできない。また、地元住民らが自生地から種を採って栽培する取り組みを進めているが、ウツクシマツは劣性遺伝のため、すべてがその形に育つわけではなく、見極めには7年程度かかるという。こうした事態を踏まえ、湖南市は30年度に国の補助金を活用し保存活用計画を策定し、樹木医など専門家と相談しながら効果的な保全活動に取り組む予定。県も計画の策定を支援する構えで、三日月大造知事は「ウツクシマツの自生地はわが国を代表する植生として、その価値が高く評価されており、県としてもその価値を後世に向けて守り伝えていく使命がある」と話している。

 

 

・・・滋賀県甲賀という地理的関係から「ウツクシマツ(多行松)」だと思いたい。とても花や木が気になりだしている、今日この頃です。

 

 

・・・さて、待望の「曜変天目」は10分待ちどころか5~6人並んでゆっくり移動しながら鑑賞することができました。藤田美術館の「曜変天目」を観た時の印象は「小さいなあ」でした。今回は「意外につやが無いなあ」そして、照明が真上から茶碗内部を照らされていたため、器まわりがほとんど見えなかったことが残念でした。でも、やっぱりいいなあ。

 

 

・・・「曜変天目」はもちろんですが、来てよかったと思える小旅行でした。