《大阪モノレール美術館》
http://www.osaka-monorail.co.jp/ekimono/museum.html
大阪モノレール美術館は、大阪府20世紀美術コレクションの中から選ばれた彫刻コレクションを、大阪モノレールの駅舎内空間スペース内に展示し、広く一般のお客さまにも鑑賞していただけるよう、公開展示しております。大阪モノレールをご利用の際に、世界の現代彫刻をご覧いただき、お客さまに和みや癒しのひとときをお届けできればと思っています。
大阪府では1990年~2001年にわたって、国際現代造形コンクール★「大阪トリエンナーレ」を開催してきました。このコンクールは、絵画・版画・彫刻の3部門について毎年分野を変えて開催してきた世界的規模の美術コンクールです。大阪府の20世紀美術コレクションは、このコンクールの彫刻部門における優秀作品の購入、企業や団体、作家からの受贈・受託によるものと、もうひとつは、1995年に大阪府が主催し、国立国際美術館で開催された清水九兵衞と森口宏一の展覧会を契機に一括して収集された彫刻作品をあわせたものです。
《2001大阪トリエンナーレ》第10回国際現代造形コンクール
Period 1:2001年10月 6日(土)~2001年10月28日(日)
Period 2:2001年11月 2日(金)~2001年11月25日(日)
Period 3:2001年11月30日(金)~2001年12月23日(日)
http://www.caso-gallery.jp/exhibition/2001/011006osaka-triennale-2001.html
1990年に開始された大阪トリエンナーレ(大阪府ほか主催)が、★「海岸通ギャラリー・CASO」に場所を移し、新たな枠組みで開催されます。今回、公募により世界中の99カ国・地域から集まった応募案は、4月の第1次審査を通過した段階で146の入選作品に絞り込まれました。7月、大阪に集まった入選作品に対し、国内外6名の審査委員による第2次審査が行われ、各賞が決定しました。10月から12月の3ヶ月間、受賞作品21点をCASOにて展示するほか、その他の入選作品も3回に分けて展示いたします。大阪に集まった世界の現代美術の最新の姿を、ぜひご覧ください。
※審査委員/ハワード・N・フォックス(アメリカ、ロサンゼルス・カウンティー美術館キュレーター)針生一郎(和光大学名誉教授、美術評論家連盟会長)★木村重信(大阪府顧問、兵庫県立近代美術館館長)中塚宏行(大阪府生活文化部文化課、主任研究員学芸総括)ウベ・シュネーデ(ドイツ、ハンブルク・クンストハレ館長)後小路雅弘(福岡アジア美術館学芸課長)
【海岸通ギャラリー・CASO】
552-0022 大阪市港区海岸通2-7-23/06-6576-3633
民間最大規模の現代美術のためのレンタルスペースです。2000年9月、住友倉庫は築30年の鉄骨造の倉庫を改修し、現代美術を中心としたスペース「海岸通ギャラリー・CASO」(読み方「かそ」)を開設いたしました。
http://www.caso-gallery.jp/exhibition/2000/000930osakapref-collection1.html
大阪府では1990年より「国際現代造形コンクール:大阪トリエンナーレ」を開催してまいりました。株式会社「住友倉庫」が所有するCASOの当スペースにおきましては、本コンクールの受賞作品を中心に★常設展示をいたしております。なお、これらの作品は大阪府が計画中の★「現代芸術文化センター(仮称)」に収蔵される予定です。「大阪トリエンナーレ」は1990年より毎年、絵画・版画・彫刻の各分野で開催されてまいりましたが、★2001年からはすべての分野を対象として、3年に1回、文字通りのトリエンナーレ方式でコンクールを開催いたします。
《大阪府議会「文化労働常任委員会」》1996.3.19
◆(田中義郎君)これまで大阪府の主催の展覧会の開催、市町村との連携のもとに府民が所蔵作品を鑑賞できる機会を提供されてきたことは、評価をいたしたいと思います。しかし、私はもう一歩進んで、大阪府の所蔵作品の貸し出しをまた民間企業までも拡大してはどうかなと、このような考えも持つわけでございます。民間の建物のエントランスやロビー、また多くの府民が利用される場所にもすぐれた府の所蔵作品を展示することで、府民が芸術に触れる機会がより一層広がるのではないか。また、大阪がアートにあふれ、大阪のイメージアップにもつながるのではないか。もちろん管理の問題など検討すべき課題もあろうとは思いますけれども、積極的に進めて頂きたいなと思うわけでございますけれども、その点はいかがでございますか。
◎文化課長(松本薫君)先ほど来御説明申し上げましたように、現代芸術文化センターの開館に向けまして、府がこれまで収集してきた府民の貴重な財産でございます美術作品につきましては、現代芸術文化センター開館までの間も府民の身近なところですぐれた芸術作品を鑑賞して頂けるような府有施設での展覧会の開催とか府下の市町村、また海外へも貸し出しをしておりますが、そういったところで積極的に行ってきたところでございますが、今先生お示しのように、民間企業へも貸し出し対象を拡大するということは、府民の芸術鑑賞機会のより一層の拡大につながりますとともに、大阪を文化の薫り高い都市としていく上で非常に効果的であろうかと思います。先生お示しの民間企業への貸し出しにつきましては、今後展示場所、期間、展示方法など、貸し出しに当たっての条件についての検討を進め、できれば来年度、8年度にできるだけ早い時期にそれが実現できるように努めてまいりたいと考えております。
◆(田中義郎君)民間企業への貸し出しの拡大、非常に効果をもたらすと思います。前向きに検討して頂けると思いますので、どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。
《大阪府議会「総務常任委員会」》1998.3.12
◆(中川治君)朝からいろんな討議がありました。私も、幾つか準備してきておった点でダブるものもたくさんあります。とりあえず軽い話からいかせていただきたいと思います。ことしの予算で、モノレールの駅舎の中に現代芸術文化センター保有の絵画を展示をしようと。一人でもお客さんがふえたらええなという試みであると聞いております。たしか一年半ほど前に冗談半分でそんなこと言うたことあるんですけれども、実現ということになりました。ただ、率直に言うて、あの絵を見にモノレール駅の中に入っていこうというふうになるのかなと。私は、余りならんのやないかなというふうな気がします。一つ御提案なんですけれども、去年ヴァルドワーズへ行ってまいりました。ヴァルドワーズ県というのは、フランスのパリコミューンの後、画家たちがフランスで非常に廃退的な生活を送っておった。これではいかんということで、新しく心機一転出直しだということで大量に画家がヴァルドワーズへ移動しまして、そこからフランスの印象派が始まったと言われている地域でございまして、私も行きましたときに、いろんな意味でシャガールやセザンヌやミロやモネやマネやドガ、そういう伝統を見てまいりました。毎年といいますか、毎月一つ、例えばゴッホの本物、あるいはシャガールの本物というものをヴァルドワーズの友好ということを通じてひとつ御協力いただけないかと。毎月一枚持ってきてほしいということになれば、それを見たさに一カ月十万人ぐらいの人は見にくるんと違うかな。10万人行かんでも2万人。2万人行きますと、入場料だけで5000万円ぐらいもうけということに1カ月でなるわけであります。そういう意味で、黒川部長一緒に行かれましたし、僕らが見せてもらってないオランダのシーボルトが持って帰った秘蔵の絵というようなやつをたしか知事と部長は見てこられたと思います。そういうやつを一つ、一点でええと思うんです、モノレール駅舎の中に飾るということをできるだけ安くできれば、ささいなことですけれども、絵を見たさにモノレールに乗るという人もふえるんやないかな。そういう意味での国際交流という意味で、つてを利用して積極的にやったらどうかなということを思います。冒頭で済みませんけれども、部長の御意見お聞かせください。
◎企画調整部長(黒川芳朝君)ただいま先生御指摘のありました大阪モノレールの駅舎に美術品を展示していこうという、これは文化部が今検討中でございまして、確かに先生おっしゃいますように、トリエンナーレで収蔵しました作品をことしの五月ごろから駅舎のコンコースに展示していこうと、こういうこと。それでは先生は人が集まらんのではないかと、こういうことだろうと思います。確かに昨年秋ヴァルドワーズ県を訪問いたしまして、例えば印象派のユトリロの美術館でございますとか、ピサロ美術館、あるいはドービニー美術館、それぞれ著名な印象派の方々の絵画を収蔵する美術館を持っておられる。そういう意味で、大阪府とヴァルドワーズ県というのは友好関係にございますので、そういう展示ができればいいなというふうにも思います。また、先ほどございましたオランダのライデン博物館、これは大阪の千里にございます国立民族学博物館がモデルにした博物館でございますが、そこにシーボルトコレクション、ちょうど江戸の末期からのかなりの日本のこれは貴重な資料をコレクションとして持っておりまして、シーボルトコレクション約六千点ぐらいの日本に関する資料がある。中でも浮世絵コレクションが一千点ぐらいある。そういう意味で、我々としても、その一部しかまだ見せていただけなかったわけですが、そういうものを何かの機会に大阪に持ってこれればいいなというふうなことを思ったこともございます。ただ、先生お示しの果たしてモノレールの駅舎のコンコースに飾っていいのかどうか。確かにそれを見に人は来られると思いますが、非常に貴重な資料、また高価な資料でもございますので、安全面とかその辺の種々の課題はあろうかと思います。ただ、例えばオランダのライデン国立民族学博物館との関係でいいますと、西暦2000年にちょうど日蘭修好400年というふうな記念すべき年になりますので、例えばそういうときにシーボルトコレクションを大阪に何とか持ち込んで、友好の一つの交流展をやるというふうなことが可能かもわかりませんし、いろんな多面的なところでちょっと御検討させていただくということで、必ずしもモノレールでうまくいくかどうかというのはちょっと確証は持てませんが、御提案の趣旨を踏まえまして何とか前向きな方向で考えてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
《大阪府議会「教育文化常任委員会」》2000.10.16
◆(岩下学君)こうした収集、所蔵されております美術作品は、府民の財産ともいうべきものであり、少しでも多くの方々に見ていただくべきであると私は考えますが、これらの作品が多くの府民の目に触れられるようにするためには、どのような活用方策を講じておられるのか、お聞きしたいと思います。
◎文化課長(冨岡久生君)収集美術作品の活用方策についてのお尋ねでございますが、美術作品は、常設展示それから所蔵作品展としての特別展示、要請におこたえしての貸し出し、この三つの方法で活用を図っているところでございます。常設展示は、モノレール美術館のほか2カ所で行っております。モノレール美術館は、大阪モノレールの全駅に大阪トリエンナーレの入賞作品を中心とした彫刻41点を展示しておりまして、モノレールの乗客の皆さんに鑑賞していただいているものでございます。また、本年4月には、りんくうタウンのワシントンホテル内に、作品55点を展示する大阪府りんくう現代美術空間、これは略称ルーカスと呼んでおりますが、これを開設いたしました。さらに、先月9月30日には、規模は小そうございますが、大阪港にできました海岸通ギャラリーに作品9点の常設展示室をオープンしたところでございます。次に、所蔵作品展ですが、府立現代美術センターにおきまして、年2回、それぞれ2週間展覧会を開催しております。今年度は、7月に花博写真美術館出展作品によります写真展、20世紀写真の巨匠たち、8月には、大阪トリエンナーレの過去の入賞作品の展覧会、大阪トリエンナーレコレクションを開催したところでございます。最後に、3つ目の貸し出しでございますが、これは府民に身近なところで、すぐれた美術作品を鑑賞していただくため、大阪府や市町村の公共施設に対しまして、主に常設展示として貸し出しを行ってきたものでございます。平成8年度からは、民間施設にも貸し出しを行っております。
◆(岩下学君)常設展示、特別展示、貸し出しという3つの方法で府民に見せておられるということですが、私は多くの府民に広く鑑賞の機会を提供するには、身近なところで作品を見ることができる貸出事業がより効果的であると考えております。そこで、貸し出しの条件及び現在の貸出実績はどうなっているのか、特に長期にわたる貸し出しを中心にお聞かせ願いたいと思います。
◎文化課長(冨岡久生君)貸し出しの条件でございますが、公共施設、民間施設のいずれでありましても、不特定多数の府民が利用される施設であること、そして展示場所が例えばエントランス、ロビーなど多くの方に鑑賞していただける場所であること、これを条件としております。なお、作品の展示場所や展示期間などによりまして管理上問題のある場合もありますので、現場を慎重に調査した上で判断することとしております。また、貸し出しに際して料金はいただいておりませんが、輸送に関する費用や保険料などにつきましては、貸し出し先の負担としております。次に、長期にわたる貸し出しの実績でございますが、現在19施設に99点の作品を常設展示として貸し出ししております。主な貸し出し先と展示点数を申し上げますと、中之島のリーガロイヤルホテルなどの民間三施設に10点、曽根崎地下歩道などの国の三施設に23点、図書館や公民館といった市町村の施設5施設でございますが、これに24点、それから府立中央図書館などの府関係八施設に計42点となっております。なお、このほか、府庁内の知事室等に計30点を貸し出ししております。
・・・たま~に「モノレール」を利用する者にとって、展示されている作品は新鮮ですが、毎日利用されている方々にとっては、もはや「路傍の石」状態ではないでしょうか?
・・・「常設」であってもローテーションさせることによって、「メンテナンス」が行き届くと思います。
・・・ひょっとしたら痛んでいる作品もあるのでは?
・・・「パブリックアート」は多くの人々の眼にふれるからこそ、「無残な姿」をさらしてはいけないと思います。それは作品というより、「管理者(行政)」の「無残な姿」でもあるのですから。よろしく。