ホルベイン | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・関西大学では「表装研修」、今回は「ホルベイン工場見学」と「和洋」またにかけての訪問です。事務所に入りますと、「清原定謙」さんの銅像が迎えてくださいました。 

【「清原定謙」画集】 

ホルベイン工業(株)・マイワークス編集室編2002年6月刊行 

ホルベインでは、油絵用で164色、水彩画用で108色もの絵具を商品化するため使用顔料はゆうに200種類を超えている。例えば、同じ黒色でも「アイボリーブラック」は動物の骨から作った炭、「ランプ ブラック」は油煙、「ピーチブラック」は有機顔料を使う。 塗料メーカーも含めてこれだけ多くの顔料を扱っているメーカーは他にないのではないだろうか。それはすなわち、画家が必要とする絵具にひたすらこだわり続けてきた歴史の産物以外の何者でもない。 1900年、吉村峯吉が創業したときの事業は文具の卸・小売。絵具に携わりだしたのは娘婿★「清原定謙」に代がわりしてからのことである。それまでも国内メーカーの絵具を販売していたが、自社でもつくりたいという思いを具現化すべく、清原は復員後の1946年に絵具製造のホルベイン工業を創設、その5年後には絵具以外の筆やパレット、スケッチブックなどを扱うホルベイン画材を設立した。

 

 

《大人の工場見学》 

https://www.holbein.co.jp/blog/2018/03/16/225

ホルベイン絵具の心臓部ともいうべき技術部と、水彩絵具の製造工程を見学していただけます。申込みの方に現地までの詳しいアクセス案内をお送りいたします。 

(場所:枚岡工場、近鉄奈良線瓢箪山駅下車、バスで10分) 

開催:2018年7月12日(木) 13:30~16:00(2時間30分)  

講師:カラーコンシェルジュ「小杉弘明」、技術部インストラクター 

費用:500円(お土産付) /定員20名

 

 

【小杉弘明】 

http://www.holbein-works.co.jp/ourprofile.html

1954年3月21日生まれ(牡羊座)。大阪府松原市出身。1965年に開催されたジョルジュ・ルオー展にて感銘を受ける。大阪府立大学工学部応用化学科卒業。1977年ホルベイン工業(株)入社、技術部配属。1982年よりホルベイン工業絵画部「ネクストワン展」に出品。その後、技術部長を経て2015年より常務取締役。油絵具のジンクホワイトの劣化機構を研究し、パーマネントホワイトおよびセラミックホワイトの開発に携わりました。また、水で溶解する油絵具DUOの開発にも関わり、1994年に商品化しています。パンカラーは自身最後の開発商品ですが、これには大変苦労しました。現在は、美術系大学等で、絵具材料に関するゼミを多数行っています。ホルベイン・カラーコンシェルジュとして「色と絵具のお話」をしていただけます。 

 

※カラーコンシェルジュは、人に楽しく色を提案する職業です。

 

 

★小杉弘明×前田秀之「二人展」 

2017年3月21日(火)~4月1日(土) 

於:ホルベインギャラリー/542-0064大阪市中央区上汐2-2-5 

https://www.holbein.co.jp/blog/2017/02/24/45

「技術」の小杉弘明と「企画」の前田秀之。それぞれ違った立場で「ホルベイン」を支えてきた二人ですが、取締役退任にあたり、そろって「二人展」を開催致します。私たちは、40年の永きにわたり、絵具作りに携わってきました。仕事の傍ら、絵も描き続けてきました。好きだったこともありますが、描く人と同じ目線に立ちたいとの想いが我々のモチベーションになりました。集大成というには程遠い作品ですが、笑覧いただければ幸いです。「ホルベイン絵具」を体現するといっても過言ではない二人の、それぞれの目線で描かれた作品を是非ご覧ください。 

 

《参考1》水彩画「小さな光の音楽」あべとしゆき色彩ノート 2014/日貿出版社 

https://www.abety-art.com/publication/

前著「水彩画 静かな光を求めて」に続く技法書第2弾になります。前著同様に前半は画集のように作品を中心に掲載し、後半は色彩や技法についてまとめてあります。今回は、ホルベイン工業本社技術部長である★小杉弘明氏との絵の具に関する対談を掲載しています。絵の具のスペシャリストから沢山のことを学ぶことができました。また前著でほとんどふれなかった色彩について自分の使っているパレットを公開するなど具体的にまとめてみました。10月15日に発売しましたが11月にたちまち重版が出るという売れ行きにとても驚いています。心より感謝申し上げます。 

 

・・・「清原定謙」画集、そしこの本も注文しました。

 

 

《参考2》中之島「朝日カルチャーセンター」 

★水彩メディウムを使った水彩技法  

https://www.asahiculture.jp/nakanoshima/course/a4be0657-d9e6-0e4e-7b0b-5afe571ab053

水彩用メディウムは、絵具と一緒に使って水彩画のさまざまな表現をサポートします。例えば、絵具と混ぜてツヤや透明感を与えたり、画面に塗って作品を保護することが可能です。また、絵具を平滑に塗るためのメディウムや盛り上げようの素材もあります。講座では数種類のメディウムを使いながら、実際の描画テクニックを学びます。この機会に、表現の幅を広げましょう。

 

・・・講師はホルベインカラーコンシェルジュとしか書かれていませんが、たぶん小杉さんだと思います。

 

 

・・・「工場見学」が目的ではありましたが、小杉さんの専門的かつ丁寧な説明に引き込まれてしまいました。職人さんが亡くなりもう二度と製造できない絵具、顔料や染料の不足で今後発売できなくなるインクや絵具があるということ。あらら~悲喜こもごもです。堅牢な作品制作についての質問などもさせていただきましたが、結論として「何年もたせたいのか」によって様々で、「作品」の価値が高ければ当然のこととして「プロ」が保護保全してくれるのだから心配する必要はないと。至極もっともな回答をいただきました。まずは、しっかり絵を描くことですね。だから、ついつい画材をいっぱい購入、ありがとうございました。