Aju(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《NEWS》2018.2.27朝日新聞デジタルより 

58日間歩いて描いた東海道、28日から堺で個展 

0.05ミリのサインペンを使って緻密(ちみつ)な線画を描く堺市のアーティスト・Aju(アジュ)さん(28)が、東海道五十三次や京街道など東京~大阪間計697キロを58日かけて歩いて描いたスケッチの個展を28日から堺市で開く。富士山や茶畑、掛川城、京都の寺田屋など名所のほか、道中で見つけた建物や風景を独特のタッチで表現している。Ajuさんは、集団生活になじめない子らの能力を見いだすために東大と日本財団が立ち上げたプロジェクト(東京)の元学術支援専門職員。昨年2月末に退職し、4月にスケッチブックや薬を詰めたリュックを背に東京・日本橋を出発し、旧東海道をたどった。スマホの位置情報を頼りにビジネスホテルや旅館に泊まり、1時間3キロのペースで歩いた。5メートル先が見えない霧の峠や、ひたすら続く茶畑の道、ぬかるみの山道……。道中の風景を写真に収め、気になったその日の1コマを見て2時間かけてはがきに描き、支援してくれる恩師で大学准教授の永浜明子さん(堺市)に郵送した。史跡のほか、目に留まった河童(かっぱ)の像や古民家、古木、守口市役所など、スケッチは61枚に上る。Ajuさんは子どものころから相手の意図が分かりにくく、大学生の時に授業に出ようとすると足が震えじんましんが出た。病院に行くと「自閉症スペクトラム」と診断された。いまも長時間の仕事は難しいが、絵を描く時は何時間も休まず集中できる。初対面の人と話すのは苦手で、旅の昼食は券売機のあるチェーン店を選び、夜はスーパーで果物と野菜を買って食べた。これまで描いてきたのは大阪・中之島のビル群やスカイツリーなど、直線で構成される都会の風景。曲線が複雑な自然は苦手だった。旅を通して小川の波紋、風にゆれる木など見えなかったものを肌で感じたといい、「やんわりとしたものも表現したい」と話している。現在、週5日、病院で配膳のアルバイトをしている。「歩いたことで表現の幅が広がった。雨や天気を肌で感じ、太陽の暑さ、季節感、リアルな風の動きを描くのが目標です」個展は堺市西区鳳南町3丁の★「Relic(レリック)Gallery&Cafebar」(072-273-3976)で。3月18日まで。古墳の絵や都会の建物の絵なども含めて70点以上を展示する。午後3時~10時(最終日は5時まで)。月・火曜は定休日。

 

 

《Aju》 

http://ajugallery.sunnyday.jp/

大阪出身。周囲から「なんか変わっているよね」と言われ、周囲との違和感を感じながらもそれなりに過ごす。大学進学後も教室に入れないなど「生きづらさ」に苦しみ、「発達障がい」と診断される。自身と向き合う中で、1つの支えになっていたのが「描く」ことだった。「下書きなしで、描きあげる」ところが特徴的。最近は、見た風景を記憶から描くことにもはまっている。また、通り過ぎる乗り物の展開図を頭の中で考え、パソコンに図面化し、ペーパークラフトも制作する。今年2017年4月から58日間かけて、東京・日本橋から大阪・堺まで、東海道五十三次、京街道で見た景色をスケッチしながら徒歩で旅した。

 

 

《Gallery&Cafebar「Relic(レリック)」》 

593-8325堺市西区鳳南町3-185/072-273-3976 

https://relic-gallery.jimdo.com/

★「Aju 亜樹個展」~風景が形に映る私の世界~ 

2018年2月28日(水)~3月18日(日)

 

 

・・・ちょうど、Ajuさんが堺市長に作品を説明されている場面に遭遇しました。ラッキーです。

 

 

・・・仁徳天皇陵が描かれている作品の前で、市長のお住まいがある位置を教えていただくことができました。それほど、細かく描かれているのです。

 

 

・・・風呂敷になった作品を購入し、サインをしてもらいました。さて、「東文化会館」にも作品が展示されているようなので、これから行ってみたいと思います。