・・・来年(2018)個展を予定している堺市山之口商店街「ギャラリーいろはに」で、主題派メンバーが出品する展覧会が開催されています。この企画の本展は、「堺市立文化会館」でありますので、両方をハシゴします。
《平成29年度「開口神社」八朔祭》
9月8日(金)宵宮/9月9日(土)本宮
http://www.be-rabe-ra.com/akimatsuri.php#aguchi
《ギャラリーいろはに》
590-0953堺市堺区甲斐町東1丁2-29/072-232-1682
https://akaci517.wixsite.com/gallery-irohani
★2017年9月8日(金)~ 20日(水)済州・日本「作品小品展」
日韓交流-神話展と同時期、同作家による開催。平面、立体多数。
・・・旧知の彫刻家・玉野勢三さんも出品されています。
《堺市立東文化会館》(文化ホール)2階ギャラリー
599-8123堺市東区北野田1084-136/072-230-0134
★第7回済州・日本神話交流美術展
「済州・日本神話児童画交流展」‐神話の記憶を辿る‐
http://www.sakai-bikyoh.com/tenji_page.php?eid=00428
2017年9月8日(金)~12日(火)
韓国の済州とわが国の間には、古代から交流があります。また、両者には現在も多くの人びとの心に多神教的な考え方が息づいているという類似点があります。そこで、日韓の神話をテーマにした美術展とフォーラムを開催し、それぞれの文化に潜む神話の記憶を辿ります。
【小灘一紀】(1944~)
1944鳥取県県境港市に生まれる。1967金沢美衛工芸大学彫刻科卒。
1973第5回日展初入選1992日展特選1995日展特選
1997第11回日洋会展「井出宣通賞」受賞
1998大阪難波・鳥取米子高島屋で個展、渋谷「東急」で個展・画集出版
1999第31回日展審査員、ゴラクギャラリー(銀座)で個展
2000日展会員となる、第32回日展審査員
2002第34回日展会員賞受賞
2003第35回日展審査員、米子市美術館で日展会員賞受賞記念展と記念講演
2004日展評議員に推挙される、大阪府・弥生文化博物館にて個展と講演、
大阪日日新聞「大阪スケッチ散策」掲載始まる、大阪難波・鳥取米子高島屋で個展
2007大阪芸術大学客員教授に就任、三重県南勢町立[愛州の館]にて個展
2008堺美術協会会長に任命される、「ミュシャの神話絵両と愛国心」について講演(堺市文化会館)
2009日本・済州島との「神話交流展」に出展、第41回日展審査員
2010「神々の微笑」と題して個展、神話美術について講演(大阪府立狭山池博物館)、
泉大津市主催カルチャースクールで「私の絵画」と題して講演(泉大津市民会館)、
日本、済州島神話美術交流展(済州市)
2011日本、済州島神話美術交流展(大阪府立狭山池博物館)、首相官邸に「吉野の桜」の絵画を貸し出す
現在、日展評議員・日洋会理事、大阪芸術大学客員教授
堺美術協会名誉顧問・河内を描く会願問、泉北美術を育てる会願問
青木繁「海の幸」賛助会員、★日本・済州島神話美術交流会会長
作品所蔵:アラバマ州立大学・堺市庁舎・境港市庁舎
大阪府立弥生文化博物館・トヨタ・新日鉄本社ほか
・・・素晴らしい技術と感性のアーティスト、ほれぼれします。
《参考》2012年12月「第4回日本・済州神話美術交流展」より
(社)済州文化フォーラム院長:韓昇勲(ハン・スンフン)
http://www.k-culture.jp/info_event_view.php?number=975
(社)済州文化フォーラムは2005年から<済州神話展>を企画し、2012年に8回目の展示を開催することとなりました。重ねて済州神話と★文化的類似性を多く持つ日本・大阪と交互に開催した済州・日本神話美術交流展は今年で4回目となります。これまで参加された作家の方々の弛みない研究と努力で神話としてだけ残っていた多くの物語が作品として表現され、一般の方々への理解に大きな役割を果たして来ました。
今は神話の時代ではありません。それでも神話に対する関心は、どの時よりも高まっています。競争をけしかけられ、規則と安全を追求する現代社会の巨大な秩序に締めつけられてきた疲労感の現れではないかと考えています。神話で耳にする宇宙規模の雄渾な気性と奇想天外なラブストーリーにのめり込んでしまうほど、私たちの生活は細分化・規範化されてしまったのかもしれません。
神話は現代の視点で見るとき、非道徳的であり反面教師的である教訓とも言え、人間の本性と自然の秩序を推し測る知恵が息づいています。神話の中の人物には意識の有無に関わらず、昔の我々の姿が残っています。その中には自然と人間を解析しながら、私たちが望む完璧な全人格が溶け込んでいるかもしれません。そのような点で神話は昔の我々の姿であり、我々の未来でもあります。巨大な創世神話も当時は小さな共同体の地域神話です。神話が互いに異なったり、また似ていたりすることも近隣との交流を通じて変容される過程を経たためであります。
神話は済州の最も大きな人文遺産の一つです。済州文化フォーラムは早期から神堂紀行と神話に関する講座を通じて神話の現代的再解釈に関心を注いで来ました。このような関心と努力に済州と日本の作家の方々が参加し、神話を通した文化交流という素晴らしい形となり今日の交流展を皆様へお見せすることとなりました。
今回の展示会が、日常生活から一歩引いたところから私たちの生活を振り返り、神話のような想像力をもって辺りを見回す機会となることを願っております。そして神話美術交流展が展示だけにとどまらず、ワークショップやシンポジウム等の交流を通じて★両国間の文化を理解し、質的昇華と融合のきっかけとなりますことを祈っております。