・・・この夏の活動テーマ「空」に関係して、大好きな「天理参考館」へ。充実した展示、静かにゆったり見学できるのが最高です。
◆【天理参考館】◆
632-8540奈良県天理市守目堂町250/0743-63-8414
《オルメカの石頭像》
ナワトル語で「ゴムの国の人」を意味し、スペイン植民地時代にメキシコ湾岸の住民を指した言葉である。巨石や宝石を加工する技術を持ち、ジャガー信仰などの宗教性も有していた。その美術様式や宗教体系は、マヤ文明などの古典期メソアメリカ文明と共通するものがある。オルメカの影響は中央アメリカの中部から南部に広がっていたが、支配下にあったのは中心地であるメキシコ湾岸地域に限られた[3]。その領域はベラクルス州南部からタバスコ州北部にかけての低地で、雨の多い熱帯気候のため、たびたび洪水が起こった。しかし、河川によって肥沃な土地が形成され、神殿を中心とした都市が築かれた。オルメカの文化は、出土するさまざまな石像に現れている。人間とジャガーを融合させた神像は、彼らにジャガーを信仰する風習があったことを物語っている[1]。祭祀場では儀式としての球技が行われ、その際には人間が生贄として捧げられた[3]。また、絵文字や数字を用い、ゼロの概念を持つなど、数学や暦が発達していた。特徴的な美術としては、★巨石人頭像やベビーフェイスと呼ばれる石像が挙げられる。大きな石彫だけでなく、ヒスイのような宝石を使った小さなものもあった。巨石人頭像は、大きいもので3メートルもの高さがある巨大な石像である。胴体は存在せず、頭部だけが作られたものと考えられている。左右に広がった低い鼻や厚い唇といった顔立ちは、ネグロイド的ともモンゴロイド的ともいわれる。
《布留遺跡》
http://www.sankokan.jp/exhibition/permanent_exhibition/18-furu
天理参考館の所在するあたりは布留遺跡という遺跡に含まれる。布留遺跡は天理市周辺では最大の遺跡である。旧石器時代から現代まで続く複合遺跡で、布留川をはさんで東西約2km、南北2kmにもおよぶ。しかし、人々が継続して集落を営むようになるのは弥生時代の終末からである。古墳時代になると首長の館・工房・祭場などが設けられるなど、当時の奈良盆地でも重要な町であったろう。彼らの墓が遺跡の南と北に築かれた。南のものは杣之内(そまのうち)古墳群、北のものは石上(いそのかみ)・豊田(とよだ)古墳群と呼んでいる。古墳時代の繁栄は古代氏族である物部氏(もののべし)によるものと考えられている。律令時代以降は都が奈良盆地を離れると、次第にさびれていった。ここでは布留遺跡およびその周辺で行われた発掘調査で出土した主要な遺物と、布留遺跡でみつかった埴輪などから、古墳時代の祭場の様子を復元している。50点展示。
★第80回企画展「風とあそぶ―中国山東省の凧―」
2017年(平成29)7月5日(水)~9月4日(月)
http://www.sankokan.jp/news_and_information/ex_sp/sp080.html
中国山東省の濰坊(いぼう)で制作された凧を中心に展示します。中国の凧は2000年以上の歴史があると言われています。現在も多くの凧が作られていますが、特に濰坊は中国を代表する凧の産地として有名です。今回は、鳥(燕、鷲、鶴など)、昆虫(チョウ、トンボ、セミなど)、動物(虎など)等の珍しい形をした凧のほか、たくさんの凧を連結させて揚げる巨大な「龍頭ムカデ凧」(全長数十メートル)も展示します。賑やかで、お子様も気軽に楽しめる展覧会です。
・・・展示を観るだけでなく、ワークショップにも参加させていただきました。
★《凧をつくろう》
2017年(平成29)8月5日(土)午後1時30分から午後3時
講師/中尾徳仁(当館学芸員)
http://www.sankokan.jp/news_and_information/ev_ws/plan80_work.html
第80回企画展「風とあそぶ―中国山東省の凧―」では、鳥・昆虫・動物などをかたどった珍しい凧を多数展示します。それらの表面にはさまざまな絵柄が描かれています。今回のワークショップでは、シンプルな構造でよく揚がる凧を作り、そこに皆さんの好きな絵を描いて頂きます。自分だけの「オリジナル凧」を作ってみませんか?お子様の夏休みの工作にもピッタリです。
・・・オルメカ石頭像の前でも、大ジャンプしました。
《参考》「濰坊世界凧博物館」
http://www.peoplechina.com.cn/home/second/2012-07/18/content_468950.htm
山東省濰坊市には凧の博物館があるため、濰坊は「凧の都」ともいわれています。1987年に建てられた「濰坊凧博物館」は、建築面積8,100㎡、濰坊の龍頭蜈蚣凧(=龍のムカデ凧)から発想を得たという建物は、屋根のむねが陶器の龍、天井は孔雀藍(ピーコックブルー)の琉璃瓦で葺かれ、天空に舞い上がる龍のような設計が眼を引きます。ホールに入るとまず眼に飛び込んでくる「龍頭蜈蚣凧」は、龍の頭とムカデの身体からなり、現地の人々に最も愛されている凧です。館内では大小8つの展示ホールに、様々な凧が並び、紀元前5世紀の「魯班凧」から現代の各種凧までが展示されています。凧は濰坊の民間芸術に重要な位置を占めるため、展示ホールでは凧の発展や文化財の資料、それに1000点以上の珍しい凧、300点以上の凧の資料が紹介されており、濰坊の凧工芸文化を詳しく知ることができます。凧は濰坊の最も誇るべき工芸であると共に、山東省の貴重な宝でもあります。ここでは毎年、国際凧祭りが開かれ、多くの観光客が中国の伝統工芸を見に訪れます。
・・・この日は、ほとんど風がなかったので、実際に作った凧をあげることはできませんでした。あとの楽しみに、とっておきましょう。