平成14年度(第13回)3 | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・平成14年度(第13回)建築物に付属するモニュメント表彰が1つ抜けていました。

 

■建物名:扇町キッズパーク/北区扇町2-1-7

作品名:トランプの国、立体迷路、アトリウムモニュメント/所有又は管理者:大阪市北区扇町開発、土地信託共同受託者、住友信託銀行、りそな銀行/制作者:高田洋一、現代ランドスケープ、RISE、ライズ・ライティングデザイン

 

 

《カンテレ扇町スクエア(旧:扇町キッズパーク)》

530-0025大阪市北区扇町2-1-7/06-6315-0900

https://www.ktv.jp/atrium/

1994年10月、大阪市立工業研究所跡地に大阪市北区扇町開発土地信託事業として着工。1997年6月に竣工、10月1日、関西テレビの本社機能を北区西天満6丁目のデジタルエイトビルから移転した。開業当初は「扇町キッズパーク」という名称だったが、キッズパークの中核テナントである関西テレビが、2008年8月5日に土地・建物を土地信託事業の共同受託者である、住友信託銀行(当時、現:三井住友信託銀行)、りそな銀行(旧:大和銀行)から購入した。2013年11月1日、秋季社長記者会見にて開局55周年を迎えることを機に建物名を「関テレ扇町スクエア」と改称、1Fアトリウムのインタラクティブエリアの改築を実施した。2015年3月30日、CI導入により表記を「カンテレ扇町スクエア」に変更した。

 

【高田洋一】1997「トランプの国」扇町キッズパーク(地下鉄堺筋線換気塔改造計画)

H/7080×W/6520×D/3550(㎜)/アルミニウム、ステンレス、鉄、鉛

http://ameblo.jp/mnbb-art/entry-11997590888.html

 

 

《現代ランドスケープ 》

541-0047大阪市中央区淡路町2-1-10-403号/06-6203-1270

http://www.land-gen.com/

現代の社会は、多様な価値観の渦に翻弄されているように見えます。ランドスケープアーキテクチュアーは、大地に在る人間と自然の、共に望ましい関係を、蓄えられた歴史と文化の上に、探り構築する分野です。人が暮らす社会や環境に、より多くの視点から少しでも好ましい状況を、我々ランドスケープアーキテクトが、デザイン・計画する役割を担わなければならないと考えています。設立:1991年3月27日(代表取締役社長:西辻俊明) 

★受賞歴・提案業務

http://www.land-gen.com/prize.html

平成25年8月/中之島バラ園:大阪光の饗宴2013中之島バラ園イルミネーション 最優秀賞受賞

平成24年11月/中之島公園:2012年度土木学会デザイン賞最優秀賞受賞

平成23年10月/中之島公園:第1回みどりのまちづくり賞受賞(大阪府知事賞)

平成23年6月/奈良県浄化センター公園:新県営プール施設等整備運営事業 最優秀賞受賞

平成21年10月/なにわ橋駅周辺の中之島公園整備:第9回建築と社会賞受賞

平成21年10月/大阪府立農芸高等学校:緑の環境デザイン賞「緑化大賞」受賞

平成20年10月/シャレール東豊中森のコミュニティデザイン:2008グットデザイン賞受賞

平成18年11月/中之島公園基本計画プロポーザル:最優秀賞受賞

平成15年04月/生野区南部地区まちかど広場(4ヶ所):ランドスケープコンサルタント協会賞最優秀賞

平成15年03月/扇町キッズパーク「立体迷路」★大阪都市環境アメニティ表彰

平成15年03月/扇町キッズパークのランドスケープデザイン:大阪市北区扇町開発土地信託事業計画提案競技1等

 

 

・・・「平成15年(2003)3月」に表彰を受けたと書かれています。ということは「平成14年度(2002)」表彰ということになります。それにしても「撤去」されたのは残念、たぶん安全面を考えてのことでしょうが、屋外ということで「維持管理」もたいへんだったことでしょう。

 

 

★「キッズプラザ大阪」/06-6311-6601

1997年7月10日開館。子どもたちが大好きな遊び体験を通して身近なことに新鮮な発見や驚きを感じる、子どものための博物館である。カンテレ扇町スクエアの建物内、1・3・4・5階に入居している。4階・5階の「こどもの街」エリアはオーストリアの芸術家★フリーデンスライヒ・フンダートヴァッサーがデザインした。扇町公園に隣接し、ミラーガラス張りの遊びのあるユニークなデザインは、扇町の一つの顔となっている。屋外には「立体迷路」遊具などが設置されていたが、遊具は後に立ち入り禁止となり、その後2011年3月までに★撤去された。遊具跡地は野外カフェとして再整備されている。

 

 

《参考1》キッズプラザ大阪では展示を一部リニューアルし開館日を増やします

http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000388182.html

このたびキッズプラザ大阪では、開館20年目を迎える今年、大阪東ロータリークラブのご協力を得て、5階文化コーナーにある「ワールドボックス」の一角に、大阪の祭りを紹介するコーナーが誕生します。日本の子どもたちが自らの文化をあらためてみつめる機会として、また近年益々増加する外国人来館者の期待にお応えすべく、日本文化をテーマにした初の常設展示コーナーです。この日本文化コーナーでは、祝祭文化として大阪の祭りをとりあげます。祝祭は、太古より世界各地で豊穣への感謝や祈りを込めて伝わってきた文化。日本の子どもたちはもちろん、海外からの来館者にとっても、地域の祭りという伝統文化への理解を深め、自国文化への愛着や誇りにつながるきっかけとなるでしょう。展示コーナーでは、大阪の様々な祭りを紹介し、大阪独特の「地車囃子(だんじりばやし)」と、お囃子に合わせて龍が天に昇る様を現した「龍踊り」に焦点を当てた体験を展開します。音楽・楽器、舞踊、衣装など、視覚、聴覚、身体感覚に直接訴える要素が揃ったこの体験では、祭りの高揚を体感でき、強い印象を来館者に残すことでしょう。なお、3月30日(木曜日)11時からオープニングセレモニーを行います。皆様のご来館をお待ちしています。

 

【フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー】Friedensreich Hundertwasser(1928~2000)

http://www.hundertwasser.at/index_en.php

オーストリアの芸術家、画家、建築家。本名はフリードリヒ・シュトーヴァッサー(Friedrich Stowasser)。日本では「フンダートヴァッサー」「フンデルトワッサー」という呼び方も多く用いられる。日本語での号は姓を直訳した「百水」。色鮮やかな外見、自然と調和した建築でよく知られる。「自然の中に唯一存在しないものが直線である。社会や文化が存在しないこの直線に基づいているとすれば、やがてすべては崩壊するだろう」。彼にとって無機質な直線に比べ、渦巻きは植物のように成長する命の象徴であった。自然への畏敬の念をこめた作品「わたしはまだわからない」(1968)は次第に世界で高い評価を受けるようになった。ウィーン美術アカデミーで学んだ彼は1981年から母校の教授をつとめた。自然を愛した彼は、建築でも自然への回帰を唱え、曲線を多用した独自の様式を編み出した。晩年をすごしたニュージーランドへ向かう客船上で死去した。

《参考2》「絵のある生活デッサン・ノート」著:谷川晃一より

渦巻きの絵画で知られるフンデルトワッサーは貧乏時代、絵の具もキャンバスも買えなかったので、友人の画家たちから使い古したキャンバスをもらい、その上に紙を貼って絵を描いたという。絵の具も友人たちが使い捨てた油絵の具の空になったチューブをカミソリで開いて、絵の具のカスを集め、細かな粉末になるまで砕き、卵の白身で溶いて、自家製のテンペラ絵の具を作り、絵を描いた。

「貧乏暮らしが彼の画風をつくったのよ」と、かつてフンデルトワッサーの奥さんだった★池和田侑子さん(1961結婚~1966離婚)が話してくれた。実際、普通の油絵の具で渦巻きを描いても、初期のフンデルトワッサーの絵画がもつ独特の透明感やどこか異国風のマチエールは出せなかったと思う。

 

・・・池和田侑子さんについても、調査研究してみたいと思っています。お楽しみに。