・・・大阪市都市工学情報第2次情報集(論文情報)は、平成13年度関係行政関係資料として作成されたものなので、それ以降の「大阪市都市環境アメニティ賞」は掲載されていません。大阪市に問い合わせましたところ、次のように回答をいただいています。
《回答》
本市では、都市景観及び環境の向上を図ることを目的に「大阪市都市環境アメニティ表彰(建築物等に付属するモニュメント表彰並びに工事用仮設塀に描かれた絵画等表彰)」を★1990年度(平成2)に創設し、モニュメントについては、企画、デザイン、管理に優れ、市街地の景観及び環境の向上に貢献すると認められるものとして、★平成15年度までに約60件の施設を表彰しました。現在は、美しく個性と風格のあるまちの景観づくりを進めていくため、敷地内や壁面等に壁画・彫刻・モニュメント等を配置することにより魅力ある景観に寄与しているものなど、周辺環境の向上に資し、かつ景観上優れた大阪府内の建物やまちなみを広く一般から推薦いただき、その中で特に優れたものを表彰する「大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)」を、大阪府・公益社団法人大阪府建築士会・一般社団法人大阪府建築士事務所協会・公益社団法人日本建築家協会近畿支部・一般社団法人日本建築協会とともに主催し、毎年、実施しております。
※問い合せ「大阪市都市計画局開発調整部」開発誘導課担当:06-6208-7887
・・・ということは平成14年度(2002)と平成15年度(2003)は、自力で調査しなければなりません。したがって、不正確な情報もありますが、ご了承ください。
平成14年度(第13回)①建築物に付属するモニュメント表彰
【高田洋一】(1956~)
http://www.art-gallery-zone.com/artwalk/04/artist/takada.htm
彫刻家。1956年大阪生まれ。1979大阪芸術大学美術学科卒。1981第15回現代日本美術展/大賞。1990文化庁芸術家在外研修員としてベルリン留学。第6回ブルネル・アワード/奨励賞―芸術の鉄道への適合部門―、★2003第13回「大阪都市環境アメニティ」表彰、他受賞。和紙、竹、石などの自然素材を用い、僅かな空気の流れを捉える、繊細で緩やかな作品の動きが早くから注目され、内外の美術館、画廊での展覧会多数開催。兵庫県立近代美術館、富山県立近代美術館、埼玉県立近代美術館、秋田県立美術館、いわき市美術館、新潟市新津美術館 他にパーマネント・コレクション。 2011≪風の詩≫≪風の花≫JR大阪駅新北ビル11F屋上庭園(大阪市北区)F★「風の広場」環境構成。日本経済新聞社本社(東京・千代田)、横浜銀行本店(横浜・みなとみらい)、恵比寿ガーデンプレイス(東京・渋谷)、横浜国際総合競技場(横浜・港北)、香港「青衣駅(Tsing Yi Sta.)」アトリウム(Airport Express Hong Kong)など大規模なパブリック・アートの優れた作例多数。また作品内部に観客を包み込む「水の声」「風の花」「風の道」「森の光」など建築的、環境装置的な展開も注目される。
・・・高田さんのプロフィールでは、2003第13回「大阪都市環境アメニティ」表彰となっていますが、「第13回」は平成14年度(2002)です。さて、その頃の建築物(竣工2004.3)としては、
■建物名:大阪市交通局新庁舎/西区九条南1-12-62
作品名:アートベンチ/所有又は管理者:大阪市交通局/制作者:高田洋一
http://www.obayashi.co.jp/works/search_purpose/search_purpose1/work_1
http://www.townart.co.jp/project/osaka_transpotation_bureau
大阪市交通局は100年の歴史を有している。その歴史性を反映して、「交通」「都市網」「歴史の積層」などをキーワードに、アートワークを配置。3階の正面玄関には、交通の発達が人々に普遍的な移ろいをもたらし、地球的規模のつながり、生命のつながりをあらわすシンボリックなアートを展開。また、エレベーターホールのガラス壁には、地下鉄やバス路線が縦横に走り、人やモノがさかんに交流し、大阪という大都市が発達してきたという歴史性を抽象的なかたちで表現している。内部の食堂では、古典絵画のようでありながら、岩崎地区を中心とした大阪市の風景画が展開されている。よく見ると現代の建物には古い家屋の建て増しがあり、過去と未来の人々の世相が隔たりなく描かれている。作家特有のフィクションを盛り込み、見過ごしがちな日常の風景や忘れていたものの再発見を促し、交通のもたらす文化性を、親しみをこめて表現している。そしてさらに、3階ガーデンプラザには、人々が集うことのできるパーゴラ作品を、また、デッキ部分には、昔の市電車両のモチーフと交通網のイメージを融合させ、リズミカルで楽しく親しみやすい色と形により、賑わいを演出したアートベンチを展開した。大阪をイメージさせる作品をちりばめ、交通局に勤務する人々や訪れた人々が憩う空間として、親しみがもてるものとなっている。
・・・「展示」スペースもあり、さすが大阪市交通局です。
《OSAKA STATION CITY》
駅北側にあるノースゲートビルディング。専門店、シネコン、スポーツクラブやレストランなど、みなさまの生活に必要なジャンルを一堂に集結。新しい玄関口となる壮大な吹抜け空間が特徴の「アトリウム広場」や新しい東の顔を彩る待ち合わせスポットとして便利な「カリヨン広場」など、賑わいや憩いのある、さまざまなコンセプトを持った広場を設置。お買い物、エンターテインメントやお食事など、一日たっぷりと滞在し、心行くまでお楽しみください。
《大阪駅新北ビル(NORTH GATE BUILDING)》北区梅田3-125-2
ノースゲートビルディングは西側の高層棟(28階建て・高さ約150m)と東側の低層棟(13階建て・高さ約78m)から構成され、中央部には巨大な吹き抜け空間である「アトリウム広場」が設置されている。★2011年5月4日に開業し、初日には約50万人が訪れた。同年6月3日、開業1カ月で来店客数が1千万人を突破した。
●「風の広場」
https://osakastationcity.com/green/kaze/
10階からの上下回遊を愉しむことができる庭園として、和の表現と対照的な「自然美」を表現し、風にそよぎ、変化する庭園を演出します。バラ時計やツルバラのふくいくとした香りや美しさや、★風にそよぐモニュメントやパラソルが、お客様の心に躍動感をお伝えします。水のせせらぎの音や、自然の風景の中に息づくナチュラルな草花が、お客様にひとときの休息を楽しんでいただけるような、五感の演出をします。
http://umeda-connect.jp/special/vol03/gallery7.html
・・・せっかく「大阪駅」まで来たのですから、「DMOARTS」にも立ち寄りましょう。
《DMOARTS》
530-8558大阪市北区梅田3-1-3LUCUA11007F/06-6450-8187
FM802/FMCOCOLOのアートプロジェクト「digmeout」プロデュースのアートギャラリー。2011年にJR大阪三越伊勢丹で開業し、若手アーティストの作品を中心に個性的な展覧会を開催しています。 2017年4月、JR大阪駅の商業施設「LUCUA 1100」(ルクア イーレ)7階に移転。ギャラリースペースで行われる展覧会を中心に、初心者でも買いやすい、9,000円(税別)のアートプリントを700種類そろえた「My First ART」のシリーズや、アーティストが制作するオリジナルアクセサリーやステーショナリーなども販売。またライブペインティングやワークショップなども行い、常に話題を集めています。 さらに、ギャラリーでの展覧会に加え、アート大阪やアートフェア東京、アート台北など、国内・海外のアートフェアにも積極的に参加し、才能あるアーティストを世界に発信し続けています。