参考図書資料(6) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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1998.3《なにわ大阪再発見》創刊号

発行: 大阪21世紀協会(文化部ミュージアム課)

http://www.osaka21.or.jp/publishing/naniwa_01.html

★「府立大阪博物場―大阪における博物館の誕生」

文:田中和弘(大阪府教育委員会)

(前略)―――文部省では、明治5年に「文部省博物館」の名で博覧会を開催しますが、大阪でも先述のように明治8年という、地方の博物館としては極めて速い時期に★「大阪博物場」がつくられています。その後、明治12年(1879)に府の直営となり、名称も★「公立大阪博物場」に改められました。また、明治13年(1880)には、府内の製造品を展示していた「府立勧工場」を、明治14年(1881)には「府立教育博物館」(明治11年創立)を併合しています。明治17年(1884)には動物園も設けて、博物館としての機能をさらに拡充し、名称も★「府立大阪博物場」と改められました。さらに明治21年(1888)に「府立書籍館」の図書の一部を継承し、同年10月に美術館も開館しています。場内には能楽堂や茶室も設けられていました。明治31年(1899)には泉水と築山を改築し、都市公園のはしりともなっています。この時点で敷地は当初の約2倍の18000平米になっていました。このように「博物場」は、大阪の産業振興への寄与に止まらず、広く府民の教育と文化、さらに憩いの場として親しまれ、大いに賑わったことが伝えられています。ちなみに明治41年(1908)の入場者数は85万人を超えています。―――(後略)

 

 

《参考》関西・大阪21世紀協会

http://www.osaka21.or.jp/index.html

当協会は、1982年に産官学が一体となって設立されて以来、 一貫して文化による都市の活性化―『文化立都』の気運醸成に向けて活動を展開し、とりわけ、21世紀に入ってからは「水都大阪の再生」「文化創造」「大阪ブランドの向上と発信」を柱に、オール大阪のミッションの推進役となって活動を先導して参りました。2012年には設立30周年を迎えると同時に、公益財団法人に移行いたしました。2014年より、独立行政法人日本万国博覧会記念機構の解散に伴い、日本万国博覧会の成功を記念するにふさわしい活動に助成する「万博記念基金事業」を承継しました。また、民による新しい芸術・文化支援の仕組み「アーツサポート関西」による助成事業もスタートいたしました。

 

2003年7月19日(土)~2003年9月7日(日)

夏季企画展「世界の貨幣展」~金は天下のまわりもの

於:大阪府立弥生文化博物館

594-0083和泉市池上町4-8-27/0725-46-2162

http://www.museum.or.jp/modules/im_event/?controller=event_dtl&input%5Bid%5D=14000

 

 

《参考》京都発大龍堂:通巻1716号

http://tairyudo.com/tukan/tukan1716.htm

現代社会に生きる私たちの生活は、お金を仲立ちとして成り立っています。しかしこれほど私たちにとって必要で、身近な存在であるお金が、いつ誕生し、どのように社会や経済の発展に寄与してきたのかはあまり知られていません。
そこで、今回は「府立大阪博物場」の旧蔵貨幣資料を中心に、お金の歴史をふりかえる展示会を企画いたしました。府立大阪博物場は明治から大正時代にかけて 大阪市内に開設されていた博物館であり、中国や日本をはじめ世界各国の貨幣が収集されていました。大阪府の誇る貨幣コレクションと言うことができます。また大阪府内の発掘調査で出土した貨幣もあわせ展示しました。お金の生産や流通、お金に対する人々の意識の変化を伺うことのできる重要な調査成果があげられているからです。お金の世界をじっくりとご覧ください。<出展総数>:約1140点

<展示構成>

(1)お金の誕生/東アジアの国々は、いち早く貨幣制度が確立した中国の強い影響を強く受けて、独自の貨幣制度を確立していきました。中国、日本、朝鮮半島の代表的な貨幣を中心に、その様子を明らかにします。日本・中国の貨幣史が概観できます。

◇小刀の様な形をした貨幣[刀幣]:中国/戦国時代(紀元前8~紀元前3世紀)◇中国の古代貨幣[貨布・貨泉・五銖銭・半両銭など]:中国/秦・前漢・新◇安南の貨幣[大和通寶・延寧通寶など]:ベトナム/(15世紀~19世紀)◇無文銀銭:日本/天智朝(7世紀)◇わが国最古の鋳造貨幣[富本銭]と富本銭枝銭復元模造品:日本/飛鳥時代(7世紀)◇皇朝十二銭:日本/奈良~平安時代(8世紀~10世紀)◇山口天又銀/日本/室町時代~江戸時代(16世紀~17世紀)◇江戸時代の主要な金・銀・銅貨:日本/江戸時代(17~19世紀)◇秋田・仙台・水戸など地方銭:日本/江戸時代(18世紀~19世紀)◇特殊な貨幣(賞賜銭・鑑賞銭):日本/安土桃山~江戸時代(16世紀~19世紀)[天正通寶(銀銭)・永楽通寶(銀銭)寛永通寶(金銭・銀銭)など]:

(2)出土貨幣から見た日本社会

発掘調査で出土した貨幣からは、昔の人々のお金に対する意識、社会の様子を伺うことができます。古代、中世、近世における貨幣のあり方とその違いを考えます。

◇弥生時代の実年代を探る資料となる貨泉[亀井遺跡(八尾市)、巨摩遺跡(東大阪市)]◇船橋遺跡(柏原市・藤井寺市)で採集された和同開珎の銀銭と銅銭:奈良時代(8世紀)◇大阪府吉野遺跡から出土した埋蔵銭:日本/鎌倉~室町時代(14世紀)

(3)貨幣に見る世界情勢

19世紀を中心とするヨーロッパの貨幣を中心に展示します。自由主義と国民主義の中で再編成されるヨーロッパと動揺するアジア・アメリカ世界の様子を伺います。

◇ヨーロッパをはじめとする各国(イギリス・フランス・神聖ローマ帝国・スペイン・ドイツなど)の大型銀貨:18~19世紀◇ローマ法王グレゴリウス16世の金貨/教皇領(イタリア)/19世紀◇植民地時代のアジアの貨幣(インド・セイロン・海峡植民地など)/19世紀

 

 

(4)★よみがえる「大阪博物場」

総合博物館のはしりとも言える大阪博物場。明治から大正という社会の大きな変動期に開設した大阪博物場の意義と役割を紹介します。

(図録より)府立大阪博物場は「実物」を通して見聞を広め、知識を深め、商業を活発にするため明治8年(1875)に設立された。明治の中ごろには、工場、博物館、動物園、図書館、美術館などを含む一大総合文化施設として、府民に学習、娯楽、くつろぎの機会を提供した。残念ながら富国強兵策の中で大正3年(1914)に閉鎖され、往時の所蔵資料の多くは失われた。幸い保管・継承されてきた、貨幣をはじめとする資料をみると、当時の大阪の質の高い文火力や活発な経済活動を読み取ることができる。大阪の誇る貴重な文化財だけでなく、当時の人々の想いもここによみがえる。

◇柿右衛門・色絵傘人物花鳥文壺:日本/江戸時代

<考古学セミナー>

8月17日(日)14:00~16:00(受付13:00~

演題:「埋蔵銭から見た中世の銭貨」講師:尾上実氏(出土銭貨研究会幹事)

8月31日(日)14:00~16:00(受付13:00~
演題★「府立大阪博物場と旧蔵古銭貨章牌類資料」

講師:久米雅雄氏(大阪府教育委員会文化財保護課主査)

 

・・・そして、展覧会図録に掲載されていた「51,大阪博物場案内図」の但書きとして、原本は「大阪府立中之島図書館蔵」とあった。その原本を確認したくて、中之島図書館を訪問したことは言うまでもない。

 

 

2008.8《船場(風土記大阪)》著:宮本又次/ミネルヴァ・アーカイブズ

 

2008.11《「大阪人」第62巻11号》発行★大阪都市工学情報センター

大阪市の外郭団体である大阪都市協会が1947年(昭和22)に創刊した後、「『大阪人も知らない大阪』発見マガジン」をキャッチコピーとして1999年(平成11)に現在の形となった。内容は大阪の歴史・文化・観光などが中心となっている。大阪都市協会は2007年(平成19)に解散したため、同年5月号からは大阪市都市工学情報センターが発行元になった。橋下徹市長による「外郭団体改革」の一環として、発行元への業務委託(平成23年度約2400万円)が2011年度をもって廃止されたことなどにより、2012年4月2日発行の5月号増刊「古地図で歴史をあるく」をもって休刊となった。

 

 

《参考》大阪市都市工学情報

http://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000199551.html

大阪市が平成24年度までに蓄積してきた都市工学に関する研究論文やまちづくりに関する報告書などの幅広い文献情報(都市工学情報)を提供しています。都市計画、都市政策、環境対策、市街地整備・住宅・土木・下水道・公園・港湾・交通・水道事業などの、幅広い文献の抄録(2次情報:抄録文または目次情報)をご覧になることができます。また、抄録を掲載している資料(1次情報:原本の複写情報)は、★大阪市立中央図書館で閲覧することができます。各論文の2次情報ページに記載されている整理番号と和文標題を、大阪市立中央図書館の3階相談カウンターにてお申し出ください。複写につきましては、大阪市立図書館資料複写規定に基づき、著作権法第31条に示された範囲内でコピーすることができます。

 

・・・この大阪市都市工学情報が、並行して進めていた「大阪市都市環境アメニティ表彰」調査研究の決定的資料ともなった。つくづく、「あきらめたらアカン」ということを噛みしめている。