街角ミュージアム(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《大阪市・八尾市・松原市環境施設組合》

http://www.osaka-env-paa.jp/

◆焼却工場の見学★オープンデーについて

大阪市・八尾市・松原市環境施設組合では、市民の皆様から排出されたごみが焼却工場でどのように処理されているのかを実際に見ていただき、ごみ処理についてより身近に関心を持っていただくため、「ごみ焼却工場オープンデー」を開催します。このイベントは、普段は事前予約が必要なごみ焼却工場の見学が予約なく自由に見学できると、ご来場された皆様から大変ご好評をいただいているイベントです。ごみを焼却したときに出る熱を利用して発電する「サーマルリサイクル(余熱利用)」によるエネルギーの有効利用、ごみの適正利用、公害防止、周辺環境への保全対策などについて学習できるこの機会に、ぜひ見学にお越しください。

★大阪市・八尾市・松原市環境施設組合「舞洲工場」

554-0041大阪市此花区北港白津1-2-48/06-6463-4153

平成29年3月18日(土)10時~16時(予約不要・入場無料)

http://www.osaka-env-paa.jp/pickup/405_open-day_maishima_160930.html

 

 

《NEWS》2011.9.29朝日新聞デジタルより

「舞洲ゴミ処理工場」派手に誘惑、これぞ大阪

旅行雑誌「るるぶ」でも紹介された。昨年の見学者約1万4千人の5分の1が、台湾や香港など海外からという。2001年の完成から10年で15万人以上が訪れた大阪名所だ。 大阪市西部の埋め立て地、舞洲の玄関口にそびえ立つ。テーマパーク「USJ」が近く、「間違えて来た人がいるそうです」と、西村朗工場長は誇らしげだった。白い外壁に赤、黄、黒が混じる奇抜な色づかい。曲線で柔らかさを感じる構造。煙突にある赤い稲妻のような模様は、燃焼の炎をイメージしているという。デザインは、オーストリア出身の芸術家、故フリーデンスライヒ・フンデルトバッサー。実際の設計は別のスタッフが担当するため、彼は自由奔放な発想でデザインを描くことができたという。

 

 

「建築を自分を守る皮膚の延長のようにとらえ、無機質なものを避けた彼の発想から生まれている。単なる美術品ではなく、混沌(こんとん)とした大阪のまちの雰囲気に溶け込んでいる」フンデルトバッサーに詳しいフリーライター高安正樹さんの分析だ。庭の草木も、「自然にかえる」という発想で造られた工場のコンセプトに沿って植えられているという。 でも、どうして大阪市は彼にデザインを頼んだのか。実は、五輪招致が絡んでいた。市が芸術家に接触したのは着工前年の1996年。当時、すでにウィーンのシュピッテラウ焼却場の改装デザインを手がけ、有名になっていた。舞洲工場にあるシュピッテラウ焼却場の模型を見ると、舞洲ほど派手ではないがユニークさではひけを取らない。市建設企画課の村上真也課長によると、現地でも観光スポットになっているという。ちょうど大阪が、★五輪招致をめざしていた時期。インパクトのある工場を建設し、招致に弾みをつける。そんな狙いもあって、事業費約609億円のうちフンデルトバッサー側に6600万円を奮発した。

 

 

でも、五輪は来なかった。結局、無駄遣いになったのでは?「同じ規模の工場のデザイン料としては高くない。それに他工場に比べ多くの人が訪れ、ゴミ処理や工場への関心を持ってもらう良い機会が生まれている。むしろ安かったほうやと思います」(西村工場長)したたかな大阪商人的発想か。そういえば、せっかくの外観を出来るだけ長く使う工夫もしている。「工場の耐用年数の25~30年が過ぎれば外観も含め建て替えるもの。でも、今回は中の機械だけ入れ替えられるようにして、外観はその2倍、持つようにした」(村上課長)彼がデザインしたゴミの焼却工場は世界に★2つだけ。未来の大阪でどう評価されるかが、興味深い。同じくフンデルトバッサーがデザインした市の下水汚泥処理場「舞洲スラッジセンター」も近くにある。★日本人は誇りに思って:歌手・アーティストの石井竜也さん(51)生前のフンデルトバッサー氏にニュージーランドでお会いしました。そこで彼は、20年以上をかけ、開拓地を原生林に戻す活動をしていました。「自然」に対する大きな見地と知性を見せつけられたことが忘れられません。彼の発想を反映した大阪の「作品」の価値はとても高く、僕から言わせれば正真正銘の世界遺産に匹敵するほど。大阪人、いや日本人はもっと誇りに思うべきです。

 

 

【フリーデンスライヒ・レーゲンターク・ドゥンケルブント・フンデルトヴァッサー(Friedensreich Regentag Dunkelbunt Hundertwasse)】(1928~2000)

http://www.hundertwasser.at/index.php

日本では「フンダートヴァッサー」「フンデルトワッサー」という呼び方も多く用いられる。本名はフリードリヒ・シュトーヴァッサー(Friedrich Stowasser)、日本語での号は姓を直訳した「百水」。色鮮やかな外見、自然と調和した建築でよく知られる。日本での作例に、TBSの「21世紀カウントダウン時計」(東京都赤坂1992)、キッズプラザ大阪「こどもの街」(大阪市北区1997)や、大阪市環境局舞洲工場(大阪市此花区2001)、大阪市舞洲スラッジセンター(大阪市此花区2004)がある。また、日本の風呂敷を「美しくて、無駄がない」として賞賛し、1997年に12種類の風呂敷絵を描き、商品化している。

 

 

・・・ギャラリーいやミュージアムと呼んでいいほど、充実した展示に驚きました。