防災アート(3) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・学校教育「図工美術」に、イザ!という時に威力を発揮する「造形活動(防災アート)」が組み込めたらいいのに、と思っています。そこで今回は、子どもたちにも使いやすい「紙管」についてです。

 

【紙管】紙でできた管。主に紙、繊維、フィルム等を巻く為の軸として使用される。また、容器として用いられることもある。再生紙で作られるものが多い。家具や建築の材料として使用されるものもある。紙筒ともいう。

 

《わたしのマチオモイ帖制作委員会》

http://machiomoi.net/

★3.11の震災をきっかけに、私たちは家族や友だち、地域とのつながりなど、自分を育んできた大切なものにあらためて気がつきました。日本に暮らすひとり一人の心の中に生まれたその素直な気持ちは、私たちに多くの気づきを与えてくれました。瀬戸内海の小さな島の町を紹介する一冊として生まれたマチオモイ帖は、その波紋を大きく広げ、東京や大阪での展覧会を経て、昨年は13地域22カ所の全国各地で展覧会が開催され、これまでに650帖を越えるマチオモイ帖が全国のクリエイターによってつくられたのです。マチオモイ帖は、自分にとって大切な町、ふるさとの町、学生時代を過ごした町や、今暮らす町など、日本各地に眠る無数の宝物を、それぞれの思いと共に小冊子や映像にして紹介するものです。そして、場所や時間は違っていても、同じ思いを持つ多くの人たちをつなげる力をもっています。ガイドブックにも載っていない町や、知らなかった町が、個人の小さな視点で紹介され、その無数の点が積み重なり新しい景色が見えてきます。それは今までとは違う日本であるはずです。

 

・・・「扇町」で展覧会があったので行ってきました。

※扇町の地名は、★天満堀川にかかっていた「扇橋」が由来で、水路が交差する所に三方に通じるようにY字型に架かる橋があり、扇型に見えたところから扇橋と付けられたようです。

※大川の都島橋下流側から南西へ分岐し、綿屋橋上流側から南流して堂島川に合流していた。南流区間では天満を東西に分ける境界でもあった。現在はほぼ全てが埋め立てられ、大部分が阪神高速12号守口線や扇町パイパスの用地に転用されている。

 

 

・・・地下鉄「扇町」を出ますと、

 

《夫婦橋》

http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000000914.html

天満堀川の延長開削以前には「夫婦池」という池があった。天神橋筋商店街の夫婦橋は復元(1999)されたもので、当時の欄干は商店街にある「大清堂」さんの店頭にありました。

《粟おこし「夫婦橋・大清堂」》

扇町駅高速の下にあった「夫婦橋」の当時の姿を、粟おこしの包み紙に今も使っているのが大清堂です。もち米を使った「餅福」もなかなか味わいのある風味豊かな商品です。粟おこしの別名「岩おこし」は江戸時代に道頓堀を掘削する際、大きな岩がたくさん出て、処理に難渋したことから「大阪の掘り起こし・岩お越し」とよばれ、転じて硬いお菓子の代名詞になったとか、以来岩おこしは「身をおこし・家をおこし・国をおこす」事から大変めでたいお菓子とされてきました。また岩おこしは米、粟おこしは粟と素材の違いもあるとの事です。

 

現在、この場所は《大清堂》さんではありません。

 

《舞昆のこうはら》

530-0041大阪市北区天神橋4-6-19/06-4801-8343

https://www.youtube.com/watch?v=Vc5NFkjpz7s

http://palfesta.com/detail.php?id=65&detail_flg=0

「舞昆」は道南産真昆布を発酵熟成させたものです。発酵には、大阪府立大学との共同研究によって、糖の吸収や血圧に関与するとされる桑の葉や発芽玄米など、体によい植物・果実・穀類などを使用しています。独自のとろみを再現した「直火仕込製法」で炊き上げた「舞昆」は、発酵で醸し出された健康成分が封じ込められており、ほのかな果物の甘みもあって、体に優しくまろやかなうまみのある塩昆布になりました。

 

・・・2016年2月の「パルフェス」には、「舞昆」さんが参加されていました。その後、「芭蕉堂」さんに変わったわけです。

 

《芭蕉堂》(天神橋筋4丁目店)

http://bashoudo.com/

530-0041大阪市北区天神橋4-6-19/06-6809-6025

http://www.4bangai.com/shop095.html

本造りわらび餅と、切り立てのわらび餅。お日持ちタイプもございます。杵つきねこ餅・エビ・豆・よもぎ・あわ・黒糖その他バラエティに富んだ「お餅」をお楽しみ下さい。

 

・・・現在は「芭蕉堂」になっていますが、「夫婦橋」の親柱は引き継がれていて、とても嬉しいことです。さらに天神橋筋に、

 

〇「芭蕉堂」天神橋店(天神橋筋3丁目店)

大阪市北区天神橋3-1-9/06-6358-6513

http://bashoudo.com/shop/index6.htm

〇「芭蕉堂」(天神橋筋5丁目店)

大阪市北区天神橋5-7-25/06-7181-0548

 

・・・私は「わらびもち」が大好きです。

 

 

【近藤均KONKIN】

愛知県岡崎市出身、岡崎市在住。1984年渡伊、カラーラの彫刻工房にて制作。名古屋市サンパーク名駅「風の華」制作。国際技能オリンピック・カナダ大会出場。名古屋及び知立「石曼荼羅」制作。国際技能オリンピック・韓国大会出場。国際技能オリンピック・スイス大会出場。

 

【打浪隆夫】

良く知られる作品としては、大阪・梅田にあるHEP5のビル外壁にある、ステンレスで出来たモニュメント『HEP』。大阪・吹田の済生会病院にあるモニュメント『かけ橋』は、大阪パブリックアート賞受賞。万博記念公園の資源リサイクルセンターにあるモニュメント『もう一つの輪廻』。他にもたくさんの作品を残された金属彫刻家です。残念ながら2004年9月に57歳で突然亡くなられました。大阪と京都の間の山中にあった「タロー美術工房」で金属の彫刻やモニュメントを制作されていました。

 

 

★1994「道」作:池川直/関西テレビ1Fロビー

http://www007.upp.so-net.ne.jp/sunao-ikegawa/2000.html

1958香川県高松市に生まれる。1983筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了、第15回日展入選。1989「池川敏幸、直親子彫刻展」1992鹿児島大学助教授となる。第47回南日本美術展・最優秀賞受賞。2002フランス国立ディジョン美術学校特別研究員(~03.5)として渡欧。2003鹿児島大学教授となる。2004第34回日展審査員となる。

 

《カンテレ扇町スクエア》設計:安井建築設計

530-0025大阪市北区扇町2-1-7

https://www.yasui-archi.co.jp/works/detail/o1997019/index.html

1994年10月、大阪市立工業研究所跡地に大阪市北区扇町開発土地信託事業として着工。1997年6月に竣工、10月1日、関西テレビの本社機能を北区西天満6丁目のデジタルエイトビルから移転した。開業当初は「扇町キッズパーク」という名称だったが、キッズパークの中核テナントである関西テレビが、2008年8月5日に土地・建物を土地信託事業の共同受託者である、住友信託銀行(当時、現:三井住友信託銀行)、りそな銀行(旧:大和銀行)から購入した。2013年11月1日、秋季社長記者会見にて開局55周年を迎えることを機に建物名を「関テレ扇町スクエア」と改称、1Fアトリウムのインタラクティブエリアの改築を実施した。2015年3月30日、CI導入により表記を「カンテレ扇町スクエア」に変更した。

 

・・・建物の前のカラフルなモニュメントは、誰かのアート作品かなあ。さて、彫刻巡りのようになってしまいましたが、目的地に向かいしょう。

 

 

《キッズプラザ大阪》

https://www.osaka-info.jp/jp/faces/2015/02/kids-plaza.html

1997年7月10日開館。子どもたちが大好きな遊び体験を通して身近なことに新鮮な発見や驚きを感じる、子どものための博物館である。カンテレ扇町スクエアの建物内、1・3・4・5階に入居している。4階・5階の「こどもの街」エリアはオーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・フンダートヴァッサーがデザインした。扇町公園に隣接し、ミラーガラス張りの遊びのあるユニークなデザインは、扇町の一つの顔となっている。屋外にはクライミング用の遊具などが設置されていたが、クライミング用の遊具は後に立ち入り禁止となり、その後2011年3月までに撤去された。遊具跡地は野外カフェとして再整備されている。2007年7月には開館10周年を迎えて館内を大幅に整備、更新してリニューアルオープンしました。

 

 

《メビック扇町》

530-0025大阪市北区扇町2-1-7カンテレ扇町スクエア3F/06-6316-8780

http://www.mebic.com/

メビック扇町は、公益財団法人「大阪市都市型産業振興センター」が運営するクリエイター支援施設です。大阪で活動するクリエイターたちが互いに知り合い、顔の見える関係を築くための新しいコミュニティづくり、大阪に集積するクリエイティブ関連企業の活性化に取り組んでいます。

 

《my home townわたしのマチオモイ帖展-おもいを届ける冬-》

2016年12月9日(金)~2017年1月29日(日)

http://www.mebic.com/event/5928.html

ふるさとの町や今暮らす町、思い出の町など、そこにはあなただけの大切なおもいがあるはずです。わたしのマチオモイ帖展は、大切なあの人やあの町にラブレターを綴るようにつくられた冊子や映像、ポストカードの展覧会です。

今回の会場は、熊本地震の避難所等で、プライバシーを保つために活用された間仕切りシステムの資材(紙管と布)をリユースしてデザインされました。展示什器として使われた資材の一部は、4月に予定されている熊本・大分での巡回展へと旅立ちます。熊本・大分の一部の避難所ではプライバシーを保つために、紙管と布を使った間仕切りが重宝されました。もともとは世界的な建築家★坂茂さんが開発し、被災地に届けられたものですが、現在、熊本・大分では、多くの方が仮設住宅などに移り住んでいます。そこで、役目を終えた資材をリユースしようと、地元クリエイターたちが紙管と布におもいを込めて次なる場所に届ける活動をはじめました。「わたしのマチオモイ帖」展覧会では、おもいのバトンを受け取り、熊本の建築家チームと展示会場をデザイン。実際の避難所に近い空間も体験できます。

 

【坂茂】(1957~)

http://www.shigerubanarchitects.com/

アメリカで建築を学び、紙管、コンテナなどを利用した建築や災害支援活動で知られる。1996年吉岡賞、1997年JIA新人賞、2009年日本建築学会賞作品賞、2014年には建築分野の国際的な賞であるプリツカー賞を受賞している。坂さんの建築の特徴として、★紙管を建築の構造材として使用していることが挙げられる。