・・・しばらく、解説抜きで「卒展」の様子をご覧ください。
・・・「天心館」「創々館」「智勇館」を観ましたので、そろそろ本館「人間館本部棟」へと向かいます。さて、今回の訪問のもう一つの目的は、
《ウルトラファクトリー》
http://www.kyoto-art.ac.jp/art/special/ultra/
「想像しうるものはすべて実現できる」と宣言し、工具や技術スタッフを全学生に開放する工房。同時に、有名作家のパートナーとして制作に参加できるプロジェクトや、受賞した学生を徹底指導で作家に育てあげる育成型コンペティションを実施。「ウルトラプロジェクト」では、作家が己の制作過程すべてを学生にさらけ出し、一部始終をともにやり遂げることで、希有な人生経験と自信を与えます。プロとの真剣勝負によって、自身が変わる、作家にバケる。そんな自分を創る工房でもあります。
【ヤノベケンジ】教授、ウルトラファクトリーディレクター、現代美術作家
http://www.kyoto-art.ac.jp/graduate/about/ultra/
1965大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。1990年瞑想のための体験型作品「タンキング・マシーン」を発表。以後「現代におけるサヴァイヴァル」をテーマに実機能のある大型機械彫刻を制作している。また、「未来の廃墟を旅する時間旅行」をテーマに据えた「アトムスーツ・プロジェクト」では、放射線感知服「アトムスーツ」を身にまとい、チェルノブイリや太陽の塔を訪れるなど、ユーモラスな形態に社会性のあるメッセージを込めた作品群は国内外で評価が高い。近年は腹話術人形キャラクター「トらやん」をモチーフに7メートルを越す火を吹く巨大ロボットで六本木路上パフォーマンスをするなど美術の枠を広げてアートプロジェクトを行っている。水都大阪2009ではアート船「ラッキードラゴン」の制作と、中之島各所で作品を設置、同年大阪文化賞を受賞。
【トラやん】
http://www.clippinjam.com/volume_55/cc_interview_01.html
2004年以降のヤノベさんの作品に、頻繁に登場するキャラクター「トらやん」。実はこのトらやんは、ヤノベさんのお父さんが作ったものだ。定年退職したお父さんが、ある日突然買ってきた腹話術人形が、トらやんのモトになったのである。
・・・それでは、本館の展示を観ることにしましょう。