■1984「大阪丸紅ビル」/設計:三菱地所
541-0053大阪市中央区本町2-5-7
http://www.mt-reit.jp/ja/portfolio/detail.003.html
大手総合商社、丸紅の大阪支社ビル。繊維産業が盛んな大阪船場の中心に位置している。ビルは第7回大阪府建築士会長賞を受賞している。かつては丸紅の大阪本社・本店ビルだったが2003年、実質的な本社機能をもつ東京に本店を移すのにあわせて支社に格下げとなった。ビル自体は2002年に森トラスト総合リート投資法人に125億円で売却。丸紅はテナントとして入居している。2009空きスペースとなっていた地下に野菜工場を設けて話題になった。2013丸紅大阪支社が★新ダイビル(北区堂島浜)へと移転することが発表された。2015年9月移転。
http://www.marubeni.co.jp/company/network/osaka/
《参考》丸紅
http://www.marubeni.co.jp/company/history/
1858初代伊藤忠兵衛が麻布の「持下り」行商を開始したことをもって創業としている。そのため、同業の伊藤忠商事株式会社とは同根。その後、いったん伊藤忠と分割されたものの、戦時中に再度合併(大建産業)、戦後の財閥解体措置により再度両社は分割され、1949年に現在と直接つながる丸紅株式会社が設立された。社名は、創業者の伊藤忠兵衛が、「紅は高貴な色である」として実家の屋号「紅長」から1文字をとった「紅忠」という商号を使用して、○の中に紅という文字を入れた印を暖簾や半纏に使ったことに由来する。
丸紅商店は本店と京都支店で、絹織物・毛織物を扱う繊維専業の問屋であったが、1931年(昭和6)伊藤忠商事に倣って貿易事業をする大阪支店を開設、中国各地やインドに支店・出張所を開設し、取扱商品も繊維、建築材料、機械、雑貨、食品と次々と拡大している。
1955貿易会社の高島屋飯田株式会社(高島屋系)と合併し、商号を丸紅飯田株式会社に変更する。1966東通株式会社(旧・浅野財閥)を合併する。その際に東京支社を東京本社に昇格し、2本社制を採用した。管理本部の殆どを大阪本社から東京本社に置き、丸紅の本社機能は実質的に東京に移った。1972商号を丸紅株式会社に変更する。2001伊藤忠商事株式会社と鉄鋼製品部門を統合し、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社が発足する。2003★本店を大阪市中央区から東京都千代田区に移転する。
・・・丸紅レリーフは、古賀忠雄さんの作品です。
《NEWS》2016.3.17佐賀新聞より
森林公園の古賀忠雄の像、野ざらし5年
佐賀県を代表する彫刻家・古賀忠雄(1903~1973)が★県立森林公園(佐賀市嘉瀬町)のシンボルとして制作した銅像が、駐車場の拡張工事の際に撤去され、5年間も野ざらしで放置されていたことが判明。佐賀県は「美術品としての認識と配慮が足りなかった」として16日、公園内の休憩所に仮設置した。まだ正式な展示場所は決まっておらず、早急に検討を進める方針。銅像は「森の幻想」と題され、翼を持つ男女が背中合わせに立ち、中央の柱の上で小さな天使が両手を広げている。高さ約2・5メートル、幅約0・9メートル、重さ約1・2トン。開園に合わせて県が制作を依頼し、1974年から北駐車場中央の噴水の隣に設置されていた。ところが2009年、老朽化が進んでいた公園東エリアの再整備が始まり、北駐車場の拡張工事に伴い、銅像を撤去。拡張工事は翌10年に終了したが、銅像は「新たな設置場所の検討」を理由に、公園西側の資材置き場に野ざらしで置かれていた。これに対し今年2月、外部からの指摘があり、隣接するみどりの森県営球場の倉庫にいったん保管。正式な展示場所が決まるまでの間、公園北駐車場の新休憩所内に仮設置することになった。設置にあたり、全体を覆っていたさびを取り除く洗浄と再塗装を約50万円かけて行った。正式な展示場所は新年度中に決定する方針。県の担当者は「利用者の声も聞きながら、公園のシンボルとしてふさわしい場所に設置したい」と話す。古賀忠雄は佐賀市出身で日展常務理事や日本彫刻会理事などを歴任。県立美術館・博物館には★「古賀忠雄彫刻の森」として26作品が展示されている。
■「メットライフ本町スクエア」(旧・大阪丸紅ビル)
メットライフ生命保険が堺筋本町の大阪丸紅ビルを取得
大阪・堺筋本町のオフィスビル「大阪丸紅ビル」をメットライフ生命保険(東京都墨田区太平4-1-3)が取得したことが分かった。森トラスト総合リート投資法人から110億円で購入した。2015年8月7日に物件の不動産信託受益権の引き渡しを終えた。
繊維産業が盛んだった大阪船場の中心に位置する大型オフィスビル。 旧称は大阪丸紅ビル。本町通に位置している。 1984年に大手総合商社の丸紅の本社・本店ビルとして建設された。丸紅は2003年、実質的な本社機能をもつ東京に本店を移すのにあわせて大阪本社を支社に格下げ。 2015年9月に新ダイビル(北区堂島浜)に移転した。ビルオーナーは丸紅から森トラスト総合リート投資法人を経てメットライフ生命保険に移った。 名称をメットライフ本町スクエアに改称し、テナントビルとして活用する。
★《富士フイルム「フォトサロン大阪」》
541-0053大阪市中央区本町2-5-7
メットライフ本町スクエア 1F/06-6205-8000
https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/
《参考》「佐賀県立森林公園」
849-0201佐賀市久保田町大字徳万1897/0952-25-8989
★「古賀忠雄彫刻の森」(佐賀城公園/県立博物館・美術館)
840-0041佐賀市城内1-10-11(公園管理事務所)/0952-22-5047
http://saga-museum.jp/museum/exhibition/permanent/kogatadao.html
古賀氏の代表的な彫刻作品を県立博物館や美術館周辺の野外(佐賀城公園)に展示し、周辺環境を芸術空間として彫刻家・古賀忠雄の作品のすばらしさを多くの皆さまに鑑賞していただくため、平成6年3月に開園しました。
★「丸紅アート・着物コレクション」
http://www.marubeni.co.jp/insight/collection/
絵画と衣裳、および京都丸紅が所蔵する意匠図案から構成されています。絵画コレクションは日本と西欧の絵画から成り立っており、概ね1979年までに形成されました。日本の絵画は、取得の経緯はさまざまですが、長い年月をかけて少しずつ蒐集されたものです。丸紅の前身である丸紅商店の時代に意匠図案の研究のために主宰した「草の葉会」や「あかね会」、そしてそれらが発展し、今に続いている京都丸紅株式会社主催の「美展」(於京都)等を通じて、和田英作、石井柏亭、川島理一郎など、画家との接点が増えたことで自然に蒐集されてきました。なかでも小磯良平氏には、1955年から1961年まで、丸紅社内報の表紙用のデザイン、本文用のカットを描いていただくなどの縁がありました。西欧の絵画については、1969年に「丸紅アート・ギャラリー」を開設し、総合商社として初めて本格的に美術品の輸入販売ビジネスを開始したのが始まりです。同年に東京で行われた「英国フェア」の一環として「ヨ-ロッパ巨匠名画展」を開催するため、英国からボッティチェリや、ゲインズバラ、コローなど泰西名画を中心とする美術品を大量に輸入しました。その後1974年にはパレス・アート株式会社という美術品を専門に扱う子会社を設立し、取扱い対象を印象派やエコ-ル・ド・パリの作家に絞ることにして作品を買い付けしました。しかし、第二次石油危機の余波を受けて1979年に絵画ビジネスを中止することになり、その時点で営業用資産として残っていた絵画は全て本社のコレクションに移管することになり、絵画コレクションの全体像がほぼ出来上がったものです。衣裳のコレクションは、丸紅商店時代の1929年に能装束を購入したことに始まり、江戸時代の小袖や近代の名匠たちによる着物などを機会のあるごとに収集したものです。意匠研究・創作を目的としただけではなく、戦前・戦中の混迷期において染織の価値が次第に損なわれていくことに憂いを感じた丸紅商店関係者が、それらを後世に残す為に収集を行った結果、約400点のコレクションが形成されたものです。また、意匠図案については、前述した「草の葉会」や「あかね会」という意匠図案研究会を通じて、各界の巨匠に約10年間にわたり意匠図案を制作してもらい、そのうち約600点が今日まで残っているものです。
《参考》「ボッティチェリ展」/於:東京都美術館
2016年1月16日(土)~4月3日(日)
http://www.tobikan.jp/exhibition/h27_botticelli.html
サンドロ・ボッティチェリ(1444/45-1510)は、優雅で美しい聖母や神話の女神を描いた画家として知られます。その作品は多くが板に描かれ、きわめて繊細であるため、まとまった数の来日はこれまでに叶いませんでした。日伊国交樹立150周年記念として実現する本展は、フィレンツェをはじめ世界各地から20点以上ものボッティチェリ作品を集め、その画業を一望する大回顧展です。
・・・「丸紅」ってスゴイ会社ですよね。
★丸紅新電力「世界の誰かの幸せのために」/制作:スタジオジブリ
2016年4月から家庭向け電力の小売りが自由化されるのを目前に、2016年3月15日に、大手商社の丸紅の電力会社である丸紅新電力力がスタジオジブリとタイアップした新しい料金プランを発表しました。新しい料金プランは、「プランG~未来に残したい日本がある~」という名前で、丸紅新電力が提供するプランSよりも毎月の基本料が108円(税込)高く設定されています。このプランはスタジオジブリと提携し、支払われた料金の一部は、ジブリが支援する森林の保全を行う「トトロの森 ナショナルトラスト活動」に使われます。また、国宝「鳥獣戯画」をスタジオジブリがアニメーション化したCMも発表されました。タイトルは「鳥獣戯画 出会い篇」で丸紅新電力のホームページでもこの動画は視聴可能です。
http://www.marubeni.co.jp/lp3/
丸紅グループは、人々の生活に役立つ事業に取り組む丸紅グループのイメージを伝える映像を、スタジオジブリにおいて制作しました。1858年の創業から現在までの150年余り、丸紅グループは、様々なビジネスを通じて、地域社会への貢献をめざしてきました。事業領域は多岐に渡りますが、それらに取り組むグループ社員の根底にあるのは、事業を通じて人々の生活をより豊かにしたい、幸せな社会をつくる一助になりたい、という創業以来変わらない精神です。その企業イメージを、スタジオジブリの世界感で映像として表現しました。日本最古の漫画といわれる「鳥獣戯画‐甲巻」をモチーフにした本作品は、古き良き日本の風景のなかで、生き生きと暮らすウサギとカエルたちの姿が描かれています。今回発表した三作目では、一作目、二作目で出会い、絆を深めてきたカエルとウサギが、時にぶつかり合いながらも仲良く歩んでいく様子が描かれています。前二作と同様、「崖の上のポニョ」の作画監督を務めた近藤勝也氏の構成・作画によるスタジオジブリの新作映像です。映像中の楽曲も、前二作と同様、日本を代表するピアニスト・辻井伸行氏の作曲・演奏によるもので、本三作目ではこれまでと異なる新しい旋律を使用しています。丸紅グループは、今後も世界各地で社会問題に取り組み、人々の生活に役立つ事業を拡大することで、社会の持続的な発展に貢献していきます。