・・・壮六先生は、1973~1977の5年間「フジテレビギャラリー」の専属でした。「フジテレビギャラリー」の資料をひもときながら、先生の東京でのご苦労を、振り返りたいと思います。
《追悼「清水九兵衛」新作展》於:フジテレビギャラリー
2006年8月25日~2006年9月20日
http://www.fujitvgallery.com/(閉鎖)
フジテレビギャラリーは、「清水九兵衛展」を最後に★閉廊することになったようです。★1970年4月にオープンして以来、36年の歴史で幕を閉じました。清水九兵衛さんは、惜しくも2006年7月21日にこの世を去られています。
・・・壮六先生は、ギャラリーがオープンして間もなく、専属となられたわけです。それはそれは激動の頃ではなかったかと察せられます。
・・・ギャラリーがめざしていた方向を知るために、出版物(書籍やカタログ)を調べてみました。
・・・現代美術を代表する、スゴイ顔ぶれです。
《書籍・カタログ》発行:フジテレビギャラリー
・野田哲也全作品III 1992-2000限定特装本(オリジナル版画入)
・草間彌生版画作品集限定特装本(オリジナル版画3点入)
・野田哲也全作品II(a) 1978-1992限定特装本(オリジナル版画入)
・清水九兵衛野外彫刻作品集1973-1994
・清水九兵衛屋内彫刻作品集1968-1995
・ヨーゼフ・ボイス(1993)
・ボイス-マルチプル:博愛のヴィークル(1994)
・ヨーゼフ・ボイス展 再生するイデア/経済の価値(1996)
・佐藤正明展(2000)
・・・壮六先生が契約解除になって以降、
【草間彌生】
1984「草間彌生展」フジテレビギャラリー(東京)
1986「草間彌生展、Infinity ∞ Explosion」フジテレビギャラリー(東京)
1988「草間彌生展、魂を燃やす閃光」フジテレビギャラリー(東京)
「草間彌生展、魂を燃やす閃光」箱根彫刻の森美術館(神奈川)
1991「草間彌生展、天と地の間」フジテレビギャラリー(東京)
1994「草間彌生展、我ひとり逝く」フジテレビギャラリー(東京)
・・・2~3年おきに草間さんの個展が開催されています。
・・・そして、新宿区河田町(1959~1997)から港区台場(1997~)へと移転。
・・・フジテレビギャラリーがめざした方向と、壮六先生が求めた方向とは、相容れなかったのでしょう。アートの世界ですから、自分を信じて進むしか道はありません。早逝・早世・夭折・夭死・夭逝、まもなく私は先生を追い越してしまいます。今さらではありますが、ご冥福を祈りつつ。