【辻本病院】
589-0031大阪狭山市池之原2-1128-2/072-366-5131
当院は辻本正男が昭和48年に、周辺に医療施設がないことを鑑みて、狭山池に隣接したこの土地に病院を設立いたしました。それ以来、急性期を担当する病院として地域医療の最前線として医療を行って参りました。昨今の医療情勢から,医療施設それぞれの担う分野は最適化され変化しつつあります。当院は小規模の病院として、この地域で必要とされる医療をもう一度考え直しながら、できるかぎり皆様の力になれるように成長していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
《NEWS》2016.3.4読売新聞より
心癒やす院内アート大阪芸大院生ら挑戦め大阪狭山の総合病院ぬくもり、外の空気感じて
大阪芸術大(河南町)の学生らが、ボランティアで各地の病院の壁などに絵を描く「ホスピタルアート」に取り組み、入院患者を元気づけている。指導する同大短期大学部の末延国康教授(72)(絵画療法)は「今後は障害者施設や認知症患者が入所するグループホームにも出向き、アートの力で心のケアができれば」と話す。ホスピタルアートは福祉大国のスウェーデンが発祥で、病院内にほのぼのとした絵を描いたり、造形作品を展示したりすることで患者を癒やし、病気の痛みや苦しみを緩和する効果があるとされる。米国では入院患者の服用する薬の量が減った例もあるという。同大では、初等芸術教育学科の前学科長が医師だった縁で★「旧堺市立病院」から依頼され、2011年に同学科の学生ら約50人が小児病棟の壁面に絵を描いたのが、初めての取り組みだった。以来、ほかの学科の学生も、あべのハルカス(大阪市天王寺区)内のこどもクリニックで壁や天井に絵を描いたり、★「堺市こども急病診療センター(西区)」の壁にデザイン画を提供したり。いずれも患者や看護師に好評という。こうした活動が地域で評判になり、大阪狭山市の総合病院「辻本病院」は、思い切って病院全館の壁に絵を描いてもらおうと同大に依頼。昨年6月から大学側と図案などを話し合い、壁紙を白く貼り替えた。今年2月半ば、大学院生ら8人が創作開始。玄関フロアは、入院患者らに外出したような気分になってもらおうと、近くの狭山池をモチーフにした。並木が岸辺に続く、のどかな風景。金剛、葛城、二上山を背景に、家並みや森の上を飛び交う鳥も描いている。廊下の壁には、額の中からイルカやアザラシ、ウミガメが飛び出てくるように見えるトリックアートの絵も並べることにした。これらのデザインを壁に下書きをし、専用絵の具を使って筆を巧みに走らせている。院生らは授業の合間にも通い、今月中に1階の玄関フロアと廊下は完成させるという。4月以降は、2~4階の壁面にアルミ製のレールを取り付け、そこに絵を描いたパネル(45センチ四方)をはめ込んで並べることで、病棟を明るいイメージに一新。将来は定期的に絵を替え、季節感のある展示をめざしたいという。今回の取り組みのリーダーを務める大学院芸術研究科1年、東純子さん(22)は「大きな絵を描くのは難しいですが、患者さんが絵を見て、少しでも病状が良くなれば」と期待。末延教授は「学生たちの絵はぬくもりがある。後輩たちも活動を受け継いでほしい」と話していた。
・・・さらに、辻本病院の一室(5階)に「わたしの美術館」を整備するということで、作品募集の案内をいただきました。このような形でホスピタル・アートの一助になれることは嬉しいことで、早速「相棒(愛弟子)」とともに出品協力させていただくことにしました。
・・・おおむね写実作品が多くなるだろうと想像されることから、私のような抽象作品はある意味で存在価値があるものと考えています。保管している作品の中から、病院展示にふさわしい?と思われるものをセレクトしましたが、一応、他の作品を紹介しておきます。最下段の作品は「群展」に出品したものです。
・・・そして、これが今回出品の「時の流れ」です。「わたしの美術館」は、10月10日(月)にオープンされるそうです。作品数の関係から前期・後期に分けての展示になるそうですが、ぜひご覧ください。
・・・「時の流れ」、こころは悲喜こもごもです。さて、辻本病院は「狭山池」横にありますので、久しぶりに「池博物館」に行ってみます。