都市環境アメニティ賞(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・「気になる木(作詞:伊藤アキラ/作曲:小林亜星)」があります。

この木なんの木 気になる木 名前も知らない木ですから 名前も知らない木になるでしょう

・・・場所は、大阪市中央区備後町3-3-3★「サンビル備後町ビル」の前です。

《備後町》

東横堀川に架かっていた「備後橋」が、町名の由来です。東横堀川は土佐堀川から分かれ、大阪市中央区を南北に流れて道頓堀へと至る全長3kmの運河です。東横堀川は1585年(天正13)豊臣秀吉の命により大坂城の西惣構堀として開削。大阪市で最古の堀川です。当時架かっていた橋は、北から順に「浜の橋」「高麗橋」「平野町橋」「淡路町橋」★「備後橋」「本町筋橋」「久太郎町橋」「久宝寺町橋」「かんとうし町橋(安堂寺町橋?)」「うなぎ谷町橋」がありました。

・・・「地球樹GLOBE TREE」★1990年(平成2)第1回「大阪市都市景観アメニティ」と刻まれたプレートがありましたので、簡単に作者など調べがつくと思っていました。


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《大阪都市景観建築賞(愛称:大阪まちなみ賞)》

http://www.pref.osaka.lg.jp/kenshi_kikaku/keikan-ustukushii/machinami-shou.html

個性と風格のある美しい都市景観づくりを進めていくために設けられたもので★1981(昭和56)年度から実施しています。大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)のホームページを2011年(平成23)4月1日付けで開設しました。

http://osaka-machinami.jp/

《大阪都市景観建築賞運営委員会》

540-0012大阪市中央区谷町3-1-17

高田屋大手前ビル5F(公社)大阪府建築士会内/06-6947-1961

http://www.aba-osakafu.or.jp/

2015年(第35回)審査を終えて/審査委員長:久隆浩

本年の審査対象65 件(建物58件、まちなみ7件)から、例年通り審査資料にもとづいた1 次審査で10件を選出し、現地審査による2次審査を行った。(中略)今年度から★建築サイン・アート賞を設けたが、これは派手になり景観を阻害しかねない広告物のデザインの質的向上を図るため、顕彰によっていい広告物をつくっておられる方々を称えるとともに、良質なデザインを普及していこうとするものである。

http://osaka-machinami.jp/collection/collection035.html


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・・・「大阪都市景観建築賞(愛称:大阪まちなみ賞)」はスンナリ検索できるのですが「大阪市都市環境アメニティ賞」がヒットしません。2015年から「建築サイン・アート賞」を設けたということなので、これとは違う別の賞のようです。唯一、次の「大阪市都市工学情報」という中に表記されていました。

《大阪市都市工学情報2次情報集》

http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu090/toshikougaku/d_08F0000491.htm

本稿は、平成12年度まで建築基準行政年報に掲載されていた開発行政関係の項目について、別冊として編集したものであり、以下の内容を掲載している。1)開発許可に関する事務、①開発許可申請状況、②開発許可不要判定取扱状況、③開発許可による道路・公園等の実績、2)土地区画整理法第76条による建築許可状況、3)大規模建築物事前協議の処理状況、①目的、②実施の方法、③協議事項、④事前協議取扱状況、4)建築物に付属する緑化指導指針に関する事務について、5)大阪市ひとにやさしいまちづくりまちづくり整備要綱に基づく事前協議処理状況、6)ワンルーム形式集合建築物指導要綱に基づく事務処理状況、7)建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づく計画認定状況、8)その他、①建築物に付属する緑化施設の表彰、②大阪まちなみ賞(大阪都市景観建築賞)、③★大阪市都市環境アメニティ表彰、④大阪・心ふれあうまちづくり賞、⑤建築美観誘導制度、⑥耐震診断費補助制度の実績。


・・・「大阪市都市環境アメニティ賞」について大阪市に問い合わせましたところ、丁寧な回答をいただきました。


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《回答》

本市では、都市景観及び環境の向上を図ることを目的に「大阪市都市環境アメニティ表彰(建築物等に付属するモニュメント表彰並びに工事用仮設塀に描かれた絵画等表彰)」を★1990年度(平成2)に創設し、モニュメントについては、企画、デザイン、管理に優れ、市街地の景観及び環境の向上に貢献すると認められるものとして、平成15年度までに★約60件の施設を表彰しました。現在は、美しく個性と風格のあるまちの景観づくりを進めていくため、敷地内や壁面等に壁画・彫刻・モニュメント等を配置することにより魅力ある景観に寄与しているものなど、周辺環境の向上に資し、かつ景観上優れた大阪府内の建物やまちなみを広く一般から推薦いただき、その中で特に優れたものを表彰する「大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)」を、大阪府・公益社団法人大阪府建築士会・一般社団法人大阪府建築士事務所協会・公益社団法人日本建築家協会近畿支部・一般社団法人日本建築協会とともに主催し、毎年、実施しております。

《問い合せ》大阪市都市計画局開発調整部 開発誘導課担当:06-6208-7887

・・・さて、この栄えある1990第1回「大阪市都市環境アメニティ賞」を受賞した作品こそが★「地球樹GLOBE TREE」なのでした。

現在は「サンビル備後町」という賃貸オフィスビルになっていますが、(株)乃村工藝社HP「ディスプレイ・デザインの歴史」にアートスケープを指向する★『藤井毛織ビル「地球樹」(1986/昭和61)』が紹介・掲載されており、「乃村」の仕事かなと思って調べました。

http://www.nomurakougei.co.jp/displaydesign/


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NEWES》★旧藤井毛織が民事再生法申請/ウールの名門

服地製造のフジイコーポレーション(大阪市)が2006年12月14日に、大阪地裁に民事再生法の適用を申請していた。負債総額は約51億円。ピーク時の85年には売上高110億円を計上したが、近年は主力の羊毛やカシミヤなど高級毛織物の売り上げが減り、経営が悪化していた。前身は、1890(明治23)年に大阪・泉州地区で創業した藤井毛織。ウールを中心とした高級天然素材の織物では名門企業で知られた。20年間にわたり、豪州産の最高級羊毛を最高価格で落札し続け、ギネスブックにも載ったこともある。


・・・大学時代「乃村」でアルバイトしていたこともあり、うれしくて調べてみますと「清家清」さんの設計でした。1966年に旧館が建てられ、その後1974年に新館が隣に増築されました。この建物は2007年末、お台場に乃村工藝社の新社屋が完成したことで役目を終え、2008年に取り壊されてしまいました。残念。

《新社屋》135-8622東京都港区台場2-3-403-5962-1171

https://www.nomurakougei.co.jp/

・・・さらに「藤井毛織」で検索し、とうとう作者をつきとめました。


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1986★「フジイグループ」ビルの改築記念で★「坂根進」さんの作品、球状の葉の部分は直径3m、幹の高さ2mの全長5m、1500枚のメタルリーフが使用されている。それは大陸と海を表しており、日本(OSAKA)の位置には金色に輝く鳥が羽を休ませている。その鳥が毎時00分、15分、30分、45分と15分毎に3分間さえずりを聞かせてくれ、ビジネス街・大阪本町に潤いと安らぎを与え続けています。昼間は太陽の光を浴びて輝き、夜になるとライトアップされる。