・・・そもそも私が菅楯彦さんを知るきっかけになったのは、
◆2014年(平成26)10月15日~11月29日/於★大阪商業大学商業史博物館
577-0036東大阪市御厨栄町4-1-10/06-6785-6139
http://moch.daishodai.ac.jp/index.html
本学商業史博物館は1983年(昭和58)10月27日に★谷岡記念館内に設置された商業史資料室・郷土史料室の施設及び収集資料を基盤に、博物館相当施設指定申請を行い、1999年(平成11)6月1日付けをもって指定を受けた博物館相当施設です。博物館相当施設の指定には、資料の整理公開や施設面積の他、学芸員の確保や一定期間以上の開館などの条件が課されるが、当館ではすでに平成3年度から、収集資料の整理や資料目録発行の事業を展開していました。本館の資料は、かつて本学で教鞭をとられた佐古慶三教授収集文書がその根幹をなすとともに、地元東大阪市の新聞収集家中谷作次氏より寄贈を受けた新聞資料を中心とする中谷コレクションなどを所蔵している。
前者は2435点の大阪の商業史を中心とする基礎資料で、後者は約10万点にも及び、貴重な新聞資料としてその名を知られています。また地元である御厨村加藤家に伝わる資料など、地域の資料についても精力的に収集しているところです。江戸時代の大阪商人の活動を体系的に解説し、その歴史と文化を伝える商業史資料室1~3と江戸時代の農具や河内の綿作にまつわる史料を展示した郷土資料室1、2からなる常設展示と、平成23年度に新設された企画展示室から成り立っています。平成24年度展覧会「近世浪華の町人の文人趣味」、平成25年度展覧会「花外楼―老舗料亭の一品―」を実施、商業史の一環として大阪画壇の顕彰につとめるとともに、毎年精力的に本学資料を紹介していきます。また、幅広い領域での研究活動も行われており、紀要・史料叢書等の発行や研究会・講演会の開催、地域文化活動支援にも積極的に取り組んでいます。ぜひ、ご利用ください。
前者は2435点の大阪の商業史を中心とする基礎資料で、後者は約10万点にも及び、貴重な新聞資料としてその名を知られています。また地元である御厨村加藤家に伝わる資料など、地域の資料についても精力的に収集しているところです。江戸時代の大阪商人の活動を体系的に解説し、その歴史と文化を伝える商業史資料室1~3と江戸時代の農具や河内の綿作にまつわる史料を展示した郷土資料室1、2からなる常設展示と、平成23年度に新設された企画展示室から成り立っています。平成24年度展覧会「近世浪華の町人の文人趣味」、平成25年度展覧会「花外楼―老舗料亭の一品―」を実施、商業史の一環として大阪画壇の顕彰につとめるとともに、毎年精力的に本学資料を紹介していきます。また、幅広い領域での研究活動も行われており、紀要・史料叢書等の発行や研究会・講演会の開催、地域文化活動支援にも積極的に取り組んでいます。ぜひ、ご利用ください。
★平成26年度秋季企画展「浪花慕情―菅楯彦とその世界」
2014年(平成26)10月15日(水)~11月29日(土)
http://ouc.daishodai.ac.jp/museum/topics/2014/09/26_1.html
もっとも大阪らしい画家といわれた菅楯彦(1878~1963)は、浪花の風俗をこよなく愛し、町絵師として市井に暮らしながら独自のスタイルを確立しました。菅楯彦の作品は多くの市民愛好家に受け入れられてきましたが、展覧会出品を良しとしなかった楯彦の信念から、結果として大作が少ないこと、また、上方風俗に限定される作風のため、平成26年2月の鳥取県立博物館「菅楯彦展―浪速の粋・雅人のこころ―」まで大規模展が開催されることはありませんでした。没後50年を記念して開催された同展の思いを受け★大阪では本館が菅楯彦の捉えた浪花風俗を展示検証したいと考えました。在阪商家や企業に伝わる楯彦の作品をもとに、祭礼調査も踏まえ、さまざまな文献資料とともに古き良き大阪の姿を紹介します。
★2014年(平成26)11月15日~12月3日
「菅楯彦が飾った本」於★大阪商業大学図書館2階
http://ouc.daishodai.ac.jp/news/2014/11/post_241.html
大阪商業大学商業史博物館で、現在企画展「浪花慕情―菅楯彦とその世界」を開催中ですが、図書館では「菅楯彦が飾った本」と題して、図書館の蔵書を中心に、大阪府立中央図書館、大阪府立中之島図書館のご協力を得て、菅楯彦が挿絵や装丁をした本を展示中です。この機会にぜひご覧ください。
《参考》 大阪商業大学図書館報/第27号(平成17年11月30日)
「大阪・ミナミに一番近い大学に学ぶ諸君へ」特別寄稿:松本茂章(非常勤講師)
2004年4月から大阪商業大学で非常勤講師を務めている。ある授業の際、スポーツ系の男子学生が意外なことを語り出した。人気漫画「ドラゴンボール」のフィギュアを専門とする収集家であり、集めた人形は自分の部屋いっぱいになっており、300万円程度の価値がある……というのだ。僕は、日本のアニメ文化が世界の若者を魅了している現状を伝え、「クール・ジャパン」という言葉もあるんだよ、と話した。膨大な人形群を想像しながら、どこで買い求めたのだろう?と考えた。本人には聞き漏らしたが、恐らく日本橋なのではないか。アキハバラが萌え系の若者たちの「聖地」と化しているように、西日本を代表する電気街・日本橋にもアニメや漫画、フィギュアの店舗が目立つようになっているからだ。実は大阪は、漫画文化と縁の深い都市である。玩具街である松屋町筋には、戦後、貸し本屋専門の出版社が多数並び、大阪大学医学部生だった手塚治虫、「ゴルゴ13」の作者さいとう・たかお、などという日本を代表する漫画家たちが若いころに出入りしていた。大阪は商都というイメージが強いものの、サブカルチャーを育む文化都市でもあったのだ。こうした若者文化のインキュベーター(孵卵器)である繁華街と大阪商業大学は至近距離にある。河内小阪駅から近鉄電車に乗れば難波まで準急で13分。250円。何という恩恵であることか!郊外に移転してしまった大学が多いなかで、大阪商業大学はミナミに最も近い4年制大学のひとつである。1~4年まで変わらずに同一キャンパスで勉強できる利点もある。都市型大学で学ぶメリットを生かして、大阪の都心部を歩いてみよう。きっと新しい発見と出合うはずだ。そしてキャンパスの図書館に戻り、見たことや気づいたことを調べてみてはどうだろう。テレビやパソコンのバーチャルな情報に頼らず、実際にまちを歩き、活字で確認してみると、新しい大阪の姿が浮かび上がってくる。青森出身の芸術家、寺山修司はかつて「書を捨てよ町へ出よう」と叫んだけれど、みなさんには「まちを歩き、図書館で確かめよ!」と伝えたい。大阪の実像を知るために、いくつかの書籍を紹介してみる。2004年12月に出版された『大阪力事典 まちの愉しみ・まちの文化』(★橋爪紳也監修、創元社)は、まち歩きのガイドブックになる絶好の本だ。大阪全体を★「活動するミュージアム」と位置づけて詳しく分析している。<大阪人も知らない大阪発見マガジン>とうたう月刊誌『大阪人』(大阪都市協会)も興味深い雑誌である。2005年10月号の特集「モダン・ガールの時代」では戦前のファッショナブルな女性たちを紹介。バックナンバーをみると、妖怪や幽霊を取り上げた「不思議伝説」、美術に触れた「大阪アートシーン」、ミナミの粋を見せた「モダニズム心斎橋」など、多彩な特集が魅力である。芸能に関心があるなら季刊誌『上方芸能』(上方芸能編集部)を手にしてほしい。郷土史では季刊誌『大阪春秋』が119号に達している。赤面しながら言うと、僕は、この4点のいずれにも書く場を与えていただいている。「まち」で体感する現代社会のフローな情報と図書館に収集された知的なストック(蓄積)と・・・。その両方のバランスが大切なのではないだろうか。都市型大学の特性と、38万冊を備えたUメディアセンターをフルに活用しながら、学生生活を楽しんでみよう。
浪華名所獨案内についてもっと詳しく学びたい方には、大阪商業大学商業史博物館が編集・発行しておられる「新OSAKA漫歩」がお勧めです。約100ページの本が丸ごと浪華名所獨案内の解説になっています。
《刊行図書》
・おおさか漫歩/平成7年11月20日
現在の大阪市域、東大阪市域に残る史跡を、写真を交えて歴史的側面からわかりやすく解説した。
・続おおさか漫歩/平成9年7月31日
文久元年刊行の「淀川両岸一覧」をもとに、江戸時代の淀川の船旅を史跡にそって解説した。
・続々おおさか漫歩/平成12年3月10日
近鉄奈良線沿線の歴史を、近鉄開通に伴う地域の変遷を視点に、各駅ごとに解説した。
・新おおさか漫歩/平成15年3月14日
天保時代の名所図「浪華名所独案内」に載る名所の中から93項目を取り上げ、二人の旅人が案内人の説明をたよりに大阪を見物するという想定で、当時の人が見た大阪を紹介した。
・合本おおさか漫歩/平成20年12月1日
『おおさか漫歩』(1995年)・『続おおさか漫歩』(1997年)・『続々おおさか漫歩』(2000年)の当館保存分に新たな表紙を付けて合本したものである。大正3年に発行された『大阪府写真帖』に掲載された写真を表紙デザインに利用した。
・・・「関大」そして「商大」、大阪の文化のためにがんばってくれている「大学ミュージアム」をみんなで応援しましょう。