琳派(11) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・さて、「京都駅」にもどってまいりました。目的は言わずと知れた。


えき1


■「京都駅ビル」

http://www.kyoto-station-building.co.jp/index.htm

1877/初代駅舎は明治10年2月に建設された赤煉瓦のモダンな建物で、完成祝賀会には明治天皇も行幸されました。その建物は、「七条ステンショ」と呼ばれ親しまれ、現在よりやや北側、現駅前広場あたりに建っていました。


えき2


1914/その後、利用者の増大に伴い大正3年8月、大正天皇の京都での即位式に合わせて、ルネサンス式建築様式による総ヒノキ造り二階建ての代目駅舎が、ほぼ現在の場所に建設されました。この駅舎は昭和25年11月、失火により消失してしまいました。

1952/そこで急きょ昭和26年月に着工し、翌年月、鉄筋コンクリート造りの階建て(一部8階建て)の近代的な代目駅舎が完成しました。その後、新幹線や地下になり、昭和50年代の中頃から駅舎の建て替えを望む声があがっていました。

1997/現在の京都駅ビルは京都駅舎としては代目となります。


えき3


設計:原広司。京都駅ビルは「京都は歴史への門である」という設計主旨から、平安京の都市の特徴である条坊制(碁盤の目)を取り入れ、玄関口としての象徴である「門」を烏丸通と室町通に配しています。また、中央コンコースを谷に見立てた段丘を東西に延ばし、中央部はガラスと金属でカバーされたアトリウム。空を映し出した壮大な内部空間と空に溶け込む外観を作り出しています。京都の条坊制のマトリックスの考え方を多目的デッキの空間分割のシステムとして用い、中央コンコースを核として段丘状に左右の空間に延びていく大胆な内部空間を展開するユニークな空間構成に特徴がある。全体を箱型のガラスと金属的な膜でカバーしている点が、従来の商業ビルの印象を与えるという指摘もあったが、一方で、表層的なデザインは京都の琳派の装飾性に富むデザイン感覚であること、そして何よりも内外をつなぐコンコースがユニークで大胆な空間になっていることなど、21世紀に向かう新しい空間のデザインを提案している点が評価された。

大空広場と葉っぴいてらす

◆【美術館「えき」KYOTO】◆

600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町

京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹階隣接075-352-1111

http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/


えき4


琳派400年記念琳派からの道神坂雪佳と山本太郎の仕事

20151023日(金)~1129日(日)

江戸前期、琳派の始祖 本阿弥光悦が芸術村というべき環境をつくりあげた京の北・鷹峯の地を、徳川家康から拝領した1615年から400年。今も受け継がれている琳派。京都市内各所で「琳派」のイベントが目白押しです。琳派400年記念の年に開催する本展は、近代において琳派を継承し、京の地で琳派芸術を復興させた神坂雪佳。そして現代において先人たちの志と意匠を継承する絵師、山本太郎。過去から現代、そして未来へと流れる琳派の道を、二人の絵師の仕事を比較しながら、屏風や軸装、工芸など約100点の作品を展覧します。


えき5


琳派とは?・・・桃山後期から近代まで活躍した、同じ表現手法を用いるひとつの流派。美術家や工芸家、その作品を指します。当時活躍した画家・尾形光琳から付けられた名称。大胆な構図、背景に金銀箔を用いたり、“たらしこみ”という技法が特色です。琳派の画家としては、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、俵屋宗理、中村芳中、鈴木其一、鈴木守一、神坂雪佳、そして現代に続く田中一光、山本太郎等が有名です。

・・・次は「醍醐寺」へ「俵屋宗達」に会いに行きます。