・・・もう本当に京都の秋は「琳派」一色という感じで、いただいたチラシだけでも相当なものです。
・・・すべてを巡ることはできませんが、気の向くまま足の向くまま。まずは、「赤煉瓦建築」で紹介した「明倫小学校」つながりから「龍池小学校」へ。
◆【京都国際マンガミュージアム】◆
〒604-0846京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)/075-254-7414
★RIMP-A NIMATION 琳派400周年×『NEWTYPE』30周年琳派オマージュ展
2015年9月19日(土)~11月3日(火・祝)
今年は、琳派の祖の一人である本阿弥光悦が京都鷹峰に芸術村を拓いて400年に当たる記念すべき年であることから、琳派とマンガ・アニメ、伝統産業とのコラボレーションによる展示・物販を行う企画展を開催します。
【龍池小学校】
マンガミュージアムへと生まれ変わる龍池小学校は、1869(明治2)年11月1日、町の区分をもとにした64の「番組小学校」のひとつ、上京第二十五番組小学校として開校しました。日本の近代教育制度(明治5年の学制発布)に先駆け、京都府からの下付金を得ず、教育に熱い思いを寄せる龍池学区民の寄付で二千両の建築費を調達しての建設でした。開校以来、京都の教育の牽引的役割を担ってきた龍池小学校でしたが、近年の人口ドーナツ化現象・少子化等により、1995(平成7)年4月、梅屋・竹間・富有・春日の4小学校と統合、新たに「御所南小学校」が開校されました。
元小学校の建物である当館には、本棟1階に校長室が残されています。部屋の窓からはグラウンド傍にある中庭も眺めることができ、平時は廊下より落ち着いた雰囲気の室内を覗いていただくことができます。実はこの校長室には、子どもたちが元気いっぱい校庭を駆けていたその時代から"こちこちこち"と時を刻み続けていた「大時計」が設置されています。龍池小学校が新しくマンガミュージアムに生まれ変わるその前に動かなくなったこの大時計ですが、地元の方々のご意向により、兵庫県在住の時計修理の職人で一級時計修理技能士の永濱修氏(厚生労働省「現代の名工」卓越技能章受賞)に依頼し、再び振り子を動かし始めることができました。ご来館の際には、校長室を覗いて歴史を刻んできた大時計をご覧いただければ、"こちこちこち"という音とともに幸せな気持ちがきっと広がります。
・・・マンガばかり読んでると、ろくな大人にならないぞ。なんて言われてきましたが、「小学校」が「マンガミュージアム」に変身し、マンガやアニメ、そしてフィギュアが「日本文化」として世界で注目される時代となりました。それもこれも「琳派」の継承だとするならば、スゴイことです。