紡績・赤煉瓦建築(44) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・せっかく京都に来ましたので、

烏丸御池遺跡・平安京跡

https://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/ishibumi/html/na131.html

この交差点付近は、縄文晩期~古墳時代の土器が多数出土することから、有史以前より集落が営まれていたことが推定され、地名をとって烏丸御池遺跡と呼んでいる。この碑が建つ地点は、平安京では左京三条三坊十四町と十五町の間の三条坊門小路にあたり、付近は当時の一等地であった。中でも交差点北西角の地には、後鳥羽上皇の押小路殿に始まる著名な園地があり、そのため三条坊門泉殿などの別名で呼ばれていた。今、ここを東西に走る御池通は、神泉苑の前を通ることに因むというのが通説だが、『坊目誌』ではこの泉殿の園地に由来するという説が掲げられている。その後も付近は高級住宅街として、足利一門の邸宅が存在したが、戦国時代には、この辺りにも砦や城が幾つも構えられ、泉殿の跡には織田信長の宿館が作られた。これらは本能寺の変の際にもその舞台の一つとなったと伝える。江戸時代になると、金座・銀座などが集中して金融街へと変貌し、その賑わいは、現在でも近代建築の多く残る三条通や烏丸通のオフィスビル群に見ることができる


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三条通

江戸時代に東海道の西の起点として賑わったところで、 近代になると郵便局、商店、銀行、保険会社などの煉瓦造りの近代建築が建ち並びました。

■「みずほ銀行・京都中央支店(旧第一銀行京都支店)

604-8161京都市中京区烏丸通三条南入饅頭屋町591075-221-1121

http://shop.www.mizuhobank.co.jp/b/mizuho/info/BA339167/

元々は渋沢栄一傘下の第一銀行の京都支店として建てられたもので、1906(明治39)年築。辰野金吾の設計で、辰野式と呼ばれる赤煉瓦に白帯のスタイル。1999年に解体されましたが2003年に復元されました。


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中京郵便局(旧・京都中央郵便局)

604-8799京都市中京区三条通東洞院東入る菱屋町30番地075-255-1114

http://map.japanpost.jp/pc/syousai.php?id=300144153000

1871年(明治4)に郵便制度が発足した時に、東京、大阪と共に設置された郵便役所が前身で、日本で最も歴史のある郵便局の一つです。設計は、当時の逓信省営繕課の吉井茂則氏と三橋四郎氏。1902年(明治35)建設のネオルネサンス様式。1973年(昭和48)に、機械化の進んだ郵便業務に対応出来ない、として局舎の取り壊しが決定したそうですが、反対運動もあって、結果的には外壁を残し内部を新築するという「ファサード保存」」という建築手法で内部のみ昭和53年に新築されました。京都では、町屋などもこのファサード保存を取り入れており、表は、町屋造りの景観を保ったまま、内部はモダンにと有効に使われていますが、この手法の、日本での第1号の実例が中京郵便局です。京都市登録有形文化財で「景観重要建築物」に指定されています。


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◆【京都文化博物館】◆

604-8183京都市中京区三条高倉075-222-0888

http://www.bunpaku.or.jp/

京都は、山紫水明に恵まれた千年の都として栄え、先人の不断の努力によって高められ、蓄積された優れた伝統文化が今もなお脈々と生き続けております。伝統文化は、科学技術や社会の刺激を受けながら、現代人の感覚、人間らしさの追求を絶えず続けることにより、現代社会に価値ある文化として生かしていくことができるのであり、その努力こそが、新しい文化を創り出すことにつながるものであると思います。京都府京都文化博物館は、生活の中から芽生え、自発的で自由な発想のもとで育まれてきた京都文化を紹介し、優れた伝統文化に触れるとともに、新しい文化の創造力を呼び起こすために作られた総合的な文化施設であります。京都の歴史と文化が通覧できる親しみやすい歴史博物館、京都ゆかりの日本画家、洋画家、彫刻家、工芸家などの作品を展示する美術館、京都の特性を生かした映像文化を展示・上映するフィルムライブラリーセンターの3つの機能を併せ持った「総合展示」のほか、年間を通して斬新で魅力ある企画による「特別展示」を開催しています。また、重要文化財に指定されている明治の名建築旧日本銀行京都支店を博物館のシンボルとして広く公開・活用しています。さらに、作家や団体等が展覧会などを行う「貸展示室」や江戸時代末期の京の町家の表構えを復元した「ろうじ店舗」でのショッピングやお食事など、お越しになった皆様に楽しく過ごしていただけるよう工夫をこらしています。京都の町中にあるこの博物館が、京都文化を理解する先駆けとして、一人でも多くの方々に訪れていただけるよう願っております。


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中島貞夫監督作品『時代劇は死なず!~チャンバラ美学考~』展

~あの名作時代劇の刀剣が今ここに~10月15日(木)~18日(日)

(主催)京都国際映画祭実行委員会(協力)高津商会

中島貞夫監督のドキュメンタリー作品完成を記念し、作品中にも登場する様々な名作の小道具として使用された貴重な刀剣や甲冑などを特別展示。京都が誇る歴史的建築物(重要文化財)でもある京都文化博物館・別館ホールを会場とし、期間中には中島貞夫監督を招いてのトークイベントや東映剣会による殺陣パフォーマンスのほか、(株)高津商会による参加型の甲冑着付け体験イベントも実施。

NEWS2015.10.13京都新聞より

チャンバラの魅力に迫るドキュメンタリー「時代劇は死なず」

京都の名匠・中島貞夫監督(81)が手掛けた新作ドキュメンタリー映画「時代劇は死なずちゃんばら美学考」が、10月18日午後2時15分から、よしもと祇園花月(京都市東山区)で上映される。自身が実行委員長を務める京都国際映画祭(1518日・市内各地)の企画で、時代劇の都・太秦で培われてきたチャンバラの魅力にあらためて迫った。作品は、中島監督自身がナビゲーターとなり、松方弘樹、“日本一の斬られ役”福本清三ら、時代劇を支えてきた俳優たちや評論家へのインタビューとともに、東映剣会による殺陣の実演を交えながら、チャンバラの本質とは何かを見つめる。中島監督はチャンバラを「日本人が生み出した最高のパフォーマンス芸術の一つ」と評する。刀を通して、斬る側と、斬られる側の「美学」がぶつかり合う。「極限の身体運動のなかで、両者が見事に合致したとき、そこにおもしろさが生まれる」と持論を話す。そのうえで「チャンバラはドラマの究極の形でもある」と説く。劇中の登場人物は生きるため、殺すために刀を振るう。殺陣のシーンは必然的に生死をかけたドラマが内包される。「刀を持つ者の情念が刃先にまで伝わる。『この野郎』と思えば、『この野郎』が刃に出てくる」近年、受け手の時代劇離れが進んだ理由を、多くの作品でそのドラマ性が失われたことにあるとみる。黄金期の東映時代劇やその流れを継ぐテレビの娯楽時代劇の「ラス立ち」(ラストの立ち回りシーン)が典型だという。「善玉が悪者をぶった斬るだけで、何のために刀を取っているか分からない。チャンバラがただのショーになってしまった」今作では、過去の名作の映像を挿入するとともに、チャンバラのドラマ性を象徴させた、凄惨な殺陣を撮り下ろした。撮影は6月末、広沢池(右京区)にほど近い竹林で行われた。幕末、新選組を抜けようとする若者の前に、隊士が立ちはだかる-との設定。あいにくの強い雨が降る悪天候のなか、中島監督は時につえを手放し、現場を縦横に動き回り、殺陣師の清家三彦や東映剣会の面々と綿密にプランを練り「よーい、スタート!」。カットを重ねながら、“命のやりとり”を形づくった。撮影を終え、スタッフと歓談しながら、にやりと笑った。「どうや、結構しんどいことやってるやろ?」。今作の先には、新作の時代劇映画を見据えているという。

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京都文化博物館別館、「日本銀行京都支店の新築移転のために辰野金吾とその弟子長野宇平治が設計し、明治を代表する洋風建築として昭和44年に国の重要文化財に指定されました。


・・・さて、秋の京都は「琳派400年」で盛り上がっています。